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なんであの人がやると要求が出てくるのか?

あの人、要求を引き出すのが上手いな…

自分がやるとうまくいかないけど、"あの人"に任せると相手からの要求がすんなり出てくる。 上司や先輩、他社の人、様々な人と関わる中でこんなことを感じたことはないでしょうか?

"あの人"は要求を引き出すために何を考えてどう動いているのか? 自分の経験や事例などから考えていることを書いてみたいと思います。

DX/ICTシステム開発の大まかな全体像

要求はそれ自体が独立しているわけではなく、顧客の業務や課題などから繋がっていることが上のモデルからも分かると思います。

自分の過去の経験を思い返してみると、うまく要求が引き出せない場面では顧客から出てくる課題や要望から出発して要求を引き出そうとしていたことが多かったように思います。
課題から出発すること自体が悪いという訳ではないのですが、顧客から出てくる課題や要望は曖昧な場合も多く(本人も何が課題かよくわかっていない)、また、偏りや抜け漏れもあるので疑ってかかることも必要だと感じています。

業務分析の重要性

では、曖昧な要望や課題を具体化し、偏りや抜け漏れを防ぎ、要求を引き出すために"あの人"は何をしているのでしょうか?

要求をうまく引き出すことができる人は顧客のビジネスや業務も見ている

私は要求/要件定義の前に、課題や要望の元となる顧客のビジネスや業務を把握/分析し、顧客の現状を知る「業務分析」が重要だと考えています。
相手のビジネスや業務、課題の解像度を上げることで、顧客の目的や具体的な要求を引き出しやすくなりますし、ビジネス、業務の全体像を捉えることで偏りや抜け漏れを事前に防ぐこともできるようになります。
要求をうまく引き出すことができる"あの人"は要求を引き出すための業務分析を自然と行っているのではないでしょうか。

では、具体的にどうやって業務分析をすればいいのか?
それについては次の機会に書いてみようと思います。

ちなみに、「DX/ICTシステム開発の大まかな全体像」のモデルは「Balus」で作成しました。ご興味があればぜひ。
https://levii.co.jp/services/balus/

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