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音楽日記

今回はジャズについて触れようと思う。
前回触れたクラシックとはまた大きく違ったジャンルであるジャズは音楽の中においても歴史はまだ浅いながらに幅広い世代に愛されるビックタイトルである。

◎ジャズの起源

ジャズは元々楽器や理論の発展したヨーロッパの音楽とアフリカ系の黒人民族音楽との混合により生まれた。
あの独特のリズム感や拍の取り方も民族音楽に由来している。

起源も19世紀から20世紀にかけてであり、割と新しいと言えるだろうか。
20世紀末には世界中で演奏された事によりのちのポピュラー音楽に大きく影響を及ぼした。
使用される楽器もピアノ、トランペット 、トロンボーン 、サクソフォン、クラリネット、鍵盤楽器、ギター、コントラバス、ドラム、声など多彩である。

当時は音楽の教育を受けているアフリカ系はほとんどおらずその大半は耳コピによって成立していた。
楽譜すら読めない奏者は多くいたようです。
当時音楽でお金を稼ぐ手段としては酒場やストリートでの営業が主流だったため、うろ覚えでの演奏フレーズが後にジャズ特有のアドリブに変化していったと考えられています。

◎ジャズの特殊奏法

奏者としてもクラッシックとはまた大きく違った演奏では無いかと考える。
ジャズ特有のノリやグルーヴを出すにはなんといってもアーティキュレーションがかなり重要になってくる。
また音楽にメリハリを大きくつけることでインパクトが生まれる。
よく例えられるのは

『クラシックの音は丸、円形をイメージして。      ジャズは長方形、角をイメージして。』

そのため、ハーフタンギングやミュート、フラッターなど奏法も多種多様である。
またジャズ界に置いては跳ね過ぎは典型的な悪い例として挙げられ、それによりどこと無く落ち着いた大人っぽさが再現されている。

グリスアップ、ダウンなども特殊奏法であり脱力や緊張がフレーズに組み込まれている。
そのため奏法の観点で見るとクラシックとジャズは対極にあり、両立しているプレイヤーは数少ないように感じる。

日本においてのジャズ

一説によると日本では幕末に日本へ流れ着いたアフリカ系により伝わったとされている。
また藩主などにより城内ではセッションが行われていた記録もある。

また1986年に『ジャズ大名』として書籍から映画化がされている。
だが、戦時中には敵性音楽とみなされタブーとされてしまう。

◎ジャズの聴き方

ジャズは大衆性を取り入れた聴きやすい音楽の為、誰でも気軽に音楽を楽しめる。
ジャズを聴く際、リズムに注目しつつ聴いてみるのが良い。
強拍と弱拍が自然と感じられると音のノリがより掴めるかもしれない。

しかしジャズはじっくり音楽を楽しむというよりも雰囲気を楽しむと言った方が近いかもしれない。

『レストランやカフェで聴くとなんだかオシャレに聞こえるのに個人的に聴いてもそう感じなかった。』

なんてこともよくある。 

これはジャズがその空間にオシャレな雰囲気を与えているのか。
はたまた空間の雰囲気がジャズ本来のオシャレを生み出しているとも言えよう。

たまにはテレビを消してコーヒー片手にジャズを聴いてみてはどうだろうか。
少し大人びた優雅な時間が過ごせそうだな。