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アメリカで歯列矯正してみた#1

アメリカで歯列矯正はアタリマエって本当?

アメリカでは歯並びが重視される、って話を皆さま、一度は聞いたことあると思うのですが、あれは「一部正しい」です。

当たり前ですが、表立って「歯並びヤバイね」みたいなことを言われることは、まずありません。

ただ、口に出さないまでも思われているーということはあります。

「あー、この人、歯並びキレイ/汚いな」と。

私がそれを知ったのは、会社でのKitchenでの会話でした(日本で言うところの給湯室の会話みたいな感じ)

いつものように、お茶でも入れようとウキウキで向かった先で、ローカルの女性たちが、とある方の歯並び、黄ばみ、口臭についてDisっているのを聞いてしまい、今まで大して気にせず生きてきた私は、この時生まれて初めて

「私の歯、大丈夫…?」

となったわけであります。

こちらでは免許証をはじめ、パスポートも歯を見せて笑うのがデフォルト。免許証の写真コーナーで、日本の免許証のように口を閉じて笑った日には、おばちゃんに「ほら、笑って、笑って~」と言われることでしょう。

こと会社の偉い方、お医者さん、大学教授、等々、顔をHPで晒して生きていらっしゃる皆さまは、「Big Smile」で歯並びもキレイです。(ついでに、歯の白さがまぶしい)

Covid-19の時に、なぜにアメリカ人はマスクをあそこまで嫌がるのか、みたいな議論がありましたが、その中でも有力だったのは、「アメリカ人は口元で感情を表現するから」という説だったりもしました。

そんな風に言われるぐらい、口元に目が行く機会…というのはアメリカでは多いのだと思われます。

実際、周りでもやってる人は多いです。お子さんの矯正にかなりのお金をかけている親御さんもいらっしゃいます(私が聞いたケースでは、$5,000ぐらい)

アメリカで歯列矯正をやろうじゃないか

今まで知らなかったことを知ってしまった私は、以前と同じようには生きていけなくなりました。

今まで、歯並びについて指摘されることもなく、人生を送ってきましたが、聖書の中ですっぽんぽんであることを知ってしまったアダムとイブと同様、人前で笑うのが、ちょっとためらわれるようになってしまったのです。

というわけで、まず自分のTwitterを使って、在米の皆様に伺いつつ、情報収集を開始しました。

↑この一連のTweetはめっちゃ皆さんが詳しく歯列矯正体験を紹介してくださっているので、悩んでいる方はぜひ一度目を通していただきたいのですが、簡単にまとめると…

・歯列矯正は「やってよかった!」の声がが多数

・ワイヤー派、Invisalign派が主流で、期間は大体1-2年

・お値段:$3,000-6,000程度

※Tweetの中でSmile Club等、ほぼオンライン+自宅診療で完了するものもあるのですが、かみ合わせに問題がある場合は、やはり病院での診察を検討した方が良いとのことです。

というわけで、さっそく通っている歯医者さん(Dentist)で相談してみました。この歯医者さんでは「マウスピース」(私は歯ぎしりするらしい)は勧められたことがあったものの、「矯正」までは言われてなかったのです。

で、さっそく相談してみたところ、

「うーん、$600/1本ってとこかしら」

はい、出た出た。アメリカの医療費高すぎ問題。

無理です!そんなの払えません。

アメリカの病院系の面倒くさいことのひとつに、「医療費がまちまち」というのもあります。

お医者さんによって、同じ施術内容でも金額がまったく変わるのです。

ついでに、面倒くさいことをもう一つ挙げると「保険のネットワーク内の病院に行かないと凄い金額になる」という、日本にはないシステムも存在します。

これは例えば、矯正で有名なA先生がいるけれども、自分の加入している保険にA先生が加入していないため、どうしてもその先生にかかりたくば、保険診療外で受けるしかなくなります。

なので、保険が会社でカバーされている場合、同僚のおススメの歯医者、歯科矯正歯科が無いか聞いてみるのも一つの手です。

話を元に戻して。矯正するにあたって、周りからも「何件か見積もりはもらった方が良いよ」とのアドバイスももらっていたので、私は歯医者さん探しの旅に出ることにしました。

Orthodontistってなぁに?

アメリカには歯列矯正専門の歯医者さん(矯正歯科)=Orthodontistがいます。

Orthodontistは、歯列矯正メインのところが多く、矯正の結果、抜歯が必要になった場合や定期健診、歯のクリーニングやホワイトニングはDentistでやってね、という棲み分けをしているケースが多いです。

私は、Yelpで「Best Orthodontist near me」で検索をかけて、Reviewを読みまくり、一軒良さそうなところを見つけて、カウンセリングを受けてみることにしました。

思ったより安かった歯列矯正

クリニックに入って、問診票を記入した後、まず「見た目」の撮影に通されました。いわゆるBefore and After用の写真。透明プレートを口に入れて、詳細に撮影します。

その結果を見て、見積もりを出されました。私の場合は、上下にCrowding(歯が重なり合う)と呼ばれる状態が数か所見られ、噛み合わせには特に問題ありませんでした。

見積もりは、当初$4,650でしたが、加入していた保険がなんと大人の矯正もカバーしてくれる保険だったので、ここから$2,000近く引かれることになったので、その場で即決しました。

保険の効く・効かないはとても大きいです。効く場合でもいろんなパターンがあって、(人生で)1度まで、とか大人の矯正はダメとか細則があるので、要注意です。

もし、加入の保険で矯正が受けられるようだったら、アメリカの矯正は日本に比べると安いらしいし、腕もいい(※私の周りの評判調べ)そうなので、駐在員さんはこの機会に、検討されてもいいかもしれません。

なお、病院にもよると思いますが、ここはZero Interestで12か月払い、もしくは18か月払いのオプションがありました。また、一括で払えば、若干お値引きされるプランもありました。

Invisalignにする?ワイヤーにする?

最後まで悩んだInvisalign(透明なマウスピース型の矯正)ですが、結局はワイヤーに落ち着きました。理由の一つは、先生が積極的にInvisalignを勧める人ではなかったことです。

先生曰くですが、Invisalignは、75%は自分の努力で、25%が医者の努力って感じやね、とのことでした。

結局、矯正というのは24時間しているのが前提なので、外せるのはメリットがあるものの、きちんと取り付けたり、自己管理が出来る人でないと、お勧めできないとのこと。

目立ちにくいプラスチック製のワイヤー($800プラス)もありましたが、

いま、コロナでマスク生活だよね…?誰にも見せることないよね…

ということで、そのまんまBare boneのワイヤーを選択。カウンセリングを受けたその日に装着して帰りました。

ちなみに、私、今年で35になりますが、Receptionの女性陣から「あなた、ティーンエージャーにしか見えないわよ、ウケる」と、大爆笑されました。

こちらでは、子供のころに、こういうワイヤー矯正するのが主流なんで、若返り効果を狙いたい方にもおススメのアイテムです!(違う)

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↑矯正をして、まだご機嫌だったころ。この後地獄が来るとは知る由もなかった。

次の日が地獄だった

どの矯正にするか…はめちゃくちゃ検討した私ですが、甘かったのは、矯正後の生活について無知だったことでした。笑。

正直、初日はあれ?って拍子抜けするほど痛くなかったのですが、翌日は頭痛でほぼ1日まともに生活できないほどでした(痛いのは頭だけで、歯は痛くない)

食欲も減退。というか、食べられなーい!涙。

こんな時にウィダーインゼリーがあれば…とも思うのですが、アメリカはありそうなくせに、ありません。(なんでだっ!)

ここ数日間、ほとんどかまず、お腹の中に送るという生活をしていますが、正直これが限界です。

ナッツ、ねっとり系のエナジーバー、キャラメル、ポップコーン、堅いおせんべいなどを食べないように指導されますが、

そもそも噛むのが辛いので、そんなもの食べようって気にもなりません。笑。

歯磨きには、フォロワーさんから教えていただいたWaterpickがとっても役に立っています。

矯正生活中は、食べた後に、歯磨きが必須なのですが、矯正器具のお陰でかなり面倒くさいです。このWaterpickは、フロスのように詰まった食べかす等を取り除いてくれるので、とてもスッキリ&痛みもありません。

矯正生活を送っていらっしゃる方には、めちゃくちゃおススメしたい一品です。

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次回は6週間後。少しでもプログレスがあると良いなー♬楽しみっ!

(矯正5日目のUPDATE)頭痛、歯の痛みなどは私の場合、ありませんが、口の中が絶賛「口内炎」です。炎症というよりは、メタルワイヤーと口内が擦れて、傷が出来る…という感じでしょうか。病院から、予防するためのワックスは渡されますが、これもあまり根本解決にはならないような感じです。Invisalignはマウスピース型なので、こういった症状が起きない、という利点もあるかもしれないですね!


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