読書感想:「カラスの補習授業」松原始
(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。)
「カラスの教科書」の続編。より多岐にわたるカラスの観察や考察。
カラスの感覚(じつは鼻はあまり利かず、視覚に頼って餌を探している等)
カラスの知能(仲間の声と顔を覚えていたり、道具を使用したり)
カラスの社会(縄張りの分布、ハシブトガラスとハシボソガラスの縄張りの干渉の観察等)
カラス観察の実地調査の話等。
前作より、漫画などからのパロディ表現が増えている。
各章の注釈のページに、パロディの解説も書いてあるくらいだ。
カラスについての知識が増えると、カラスを見た時の見え方も少し変わったような気がする。「あ、カラスだ」だけに留まらず、「これはハシブトかな、ハシボソかな」、という視点が生まれる。
先日、電柱に止まっているカラスを見た。電柱になにかもやもやとした部分があるのに気が付いた。枝のような物がたくさんあつめられていて、ハンガーも見えた。ハンガーは、カラスが巣作りによく使う素材だそうだ。
もしかしたら、あの電柱に巣を作っていたのかもしれない。カラスの巣は初めて見る。
この辺りはゴミ捨て場は完全に金網で囲まれて、カラスが入れないようになっているので、カラスは少ない。少ないが、たまに見かける程度はいる。
まるで会話しているかのように鳴いている声が聞こえる。
カラスを見ていると、ついでに他の鳥も気になってくる。
街中にも自然が存在していると感じる。
カラスについて知ると、カラスを見るのが少し楽しくなる、そんな一冊だった。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?