読書感想:「アレックスと私」アイリーン・M・ペパーバーグ
この本は前から読んでみたいと思っていたので、図書館で見つけた時は嬉しかった。
ヨウムと言う鳥は、おしゃべりが得意で、とても賢い事で知られ、youtubeなどでも流暢に話している動画が多くみられる。
アレクサを操作できるヨウムもいるらしい。
しかし、アイリーン博士がアレックスの研究をしていた時代は、動物に知性があることは信じられておらず、研究を信じてもらえなかったり、研究費の確保に苦労したりしたそうだ。
アレックスの研究によって、動物に知性や感情がある事が広く認められたようだ。
アレックスがトレーニングの中で、どのようにその賢さを見せたかの記述も面白い。
退屈なテストに飽きて、わざと間違った答えを言って研究者たちを困らせたり、2つの単語を組み合わせて新たな言葉を作ったり、(リンゴをバナナの味+サクランボの見た目と考えてバナナ+チェリーで「バネリー」と言ったそうだ)物の種類や色、数の概念を組み合わせて理解したりもできた。
ここは詳しく書ききれないほどなので、ぜひこの本を読むか、アレックスに関するニュースを調べてみるかしてほしい。
人間の尺度で動物の賢さを評価するのは的外れであり、人間から見て知能が低いと思える動物も、その動物が自然の中で生きていくのに適した能力を持っているのだからそれで充分なのだと思う。
とはいえ、「賢い」動物は楽しい。特にインコはお喋りすらできるのだ。
おしゃべり インコ の検索でも大量に動画が出てくるので、その人気のほどが伺える。
ペットを飼えなくても、これらの動画で楽しむ事ができるところは良い時代だなぁと感じた。
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