雑記帳No.11～1992年11月5日　店内ハイスコア集計

lettuce702店長です。

1992年11月からlettuce702店内でのハイスコア集計が始まります。ノートの書き込みはそのお知らせと常連さんの反応です。

当時は月刊ゲーメストやマイコンベーシックマガジン誌上でアーケードゲームの全国レベルのハイスコア集計が行われていました。この時はまだlettuce702店内で始まったハイスコア集計は特に全国集計をしている雑誌にスコアを送るということはしていませんが、ゲーム筐体のインスト部分や店内の壁にスコアを貼り出すということを細々とやったりやらなかったりしていました。

実はこれ以前も店内スコア集計は行われていて、自分が店内の壁の拭き掃除をしようと思い立ち、貼ってあったボロボロなドルアーガの塔（1984年ナムコ）のポスターを剥がしたところ、そのポスターの裏からスーパーハングオン（1987年セガ）やサンダーブレード（1987年セガ）の店内ハイスコアが書き込まれた貼り紙が出てきました。店舗自体は1982年から運営していましたが、自分がアルバイトとして店に入ったのが1991年だったので、その4年の間に一旦店内スコア集計は終了していたようです。

そしてそのスーパーハングオンのタイムの記録を出していたのが、札幌のハイスコア界隈では伝説の人としてプレイヤー間で噂だった『LAP-BMXER』さんという方で、自分は顔は全く見たことのない方だったのですが、この店にも来ていたという事実を知り感銘したものです。当時の地方のハイスコアはゲーメスト編集部では確認が取れないものばかりで、ウソスコアなども多かったようですが、こういったメジャーかつスコア争いが熾烈なゲームは編集部のスコア担当の方や同じゲームでしのぎを削ったハイスコアラーが、実際にプレイしている様子をわざわざ交通費をかけて確認しに来たらしく、スーパーハングオンもたくさんの関東のプレイヤーが『LAP-BMXER』さんのプレイされている様子を札幌まで来て確認されて納得して帰っていったと自分は伝聞で聞いていました。

1992年当時は既に『LAP-BMXER』さんはスコアを雑誌に掲載するような活動はしていなかったと記憶していますが、その功績は札幌のハイスコアを少し齧ったくらいの自分でも記憶に残る方でした。

で、lettuce702のスコア集計ですが、書き込みにもあるように最初は割とマニアが集まるからと反対の声もありましたが、この当時は特にガチな方も集まることもなく身内でまったりと集計していました。後にバトルガレッガ（1996年ライジング/エイティング）の盛り上がりと共に雑誌での全国集計に当店も参加させていただき、全国トップのスコアを獲得される凄腕スコアラーの方も現れて盛り上がりを見せました。この反対意見の方の書き込みにあるようなやばいマニアの方は特に来なかったですが、傍から見たら既に我々がやばいマニアだったのかも知れません。

当時はゲームセンターの健全運営化を図るナムコ系列のゲームセンターでマニア排斥の流れがちょっとあって、ゲームセンター内で幅を利かせる常連を出入り禁止にしたり、スコア集計を中止してマニアが喜びそうなゲームを入れ替えたりということがありました。そういう流れがあったのでスコア難民的なプレイヤーが流入することを恐れてこのような書き込みになったのかも知れません。また、スコアサークルというスコアラーの団体があって団体同士の揉め事も一部あったようです。この辺りは腕前的に蚊帳の外だった自分は全く知らないのですが、当時のスコアラーだった方はこのことを黒歴史と認識していてあまり語りたくないらしくほとんど表に出てこないようです。

1992年の店内集計直後は超時空要塞マクロス（1992年NMK/バンプレスト）のスコア争いが盛り上がっていました。同ゲームは比較的簡単でとっつきやすいゲームだったためライト層にも受け、ストリートファイターII（1991年カプコン）の人気絶頂の中でも多くの人がプレイされていました。

しかし、1P側では正常にスコア確認が出来ましたが何故か2P側で2周クリアするとネームエントリーも出来ずスコアも残らないというバグのために全国ハイスコア集計店ではエンディング前にスコア確認をしなくてはならなかったのです。そして2P側の方が自機のスピードが速く点数を稼ぎ易いため2P側でプレイされる方が多かったです。当店は集計店ではないため厳密にスコア確認はしていませんでしたが集計店は大変だったと思います。

今後もハイスコア関係のお話はちょいちょい出てくると思いますが、自分はその渦中には居なかったので大体が伝聞だったりします。訂正などありましたらコメント欄にお願いします。