病気になって考えた② 自分が死ぬまでにやりたいことをやりきる方法~人生ノートを書いてみよう~

今回は「人生ノート」の書き方をまとめたいと思います。ボクが勝手に考えた方法です。

人生ノートはbucket listがメインです。bucketlistとは死ぬまでにやりたいことリスト。bucketとは棺桶のことで、棺桶に入ってしまう前に、つまり死ぬこと。死ぬまでにやりたいことリストを英語ではbucket listと言います。

昔英語の授業で"The Bucket List"(邦題:『最高の人生の見つけ方』という映画を見たことがありました。たしか内容はモーガンフリーマン演じる50代くらいの男性ががんで余命宣告され、死ぬまでの数カ月間で今までやりたかったこと、bucket listを消費していく、というストーリです。

この映画の主人公は、がんで余命が宣告された後まだまだ比較的元気で、スカイダイビングしたりいろんなところに旅行に行ったり、結構活動的に行動していました。彼がこのように活動的に、bucket listを消費するたびにでたのは、「自分が死ぬ」ということを予め教えてもらえたからです。

しかし、人間だれもが余命を宣告され、余命までは元気に暮らして、余命が来たらハイ終わり、とぽっくり死ねるわけではありません。余命が近づいて来れば体にもガタは来て元気に動けるということはないでしょう。病気を宣言されて「覚悟しておいてください」と言ってもらえる人も多くはないのではないでしょうか。心臓が突然止まって死んでしまういわゆる突然死というのも多く発生しています。

ボクが脳腫瘍を宣告されたとき、そんな重い病気で即入院になるなんて全く予想していなかったです。その時は帰省中に病気が見つかりました。すぐに一人暮らしをしている東京に戻るつもりだったボクは、部屋の中に飾っていたカスミソウはそのままにしていました。もしボクがそのまま死んでいたら、家族はどんな気持ちでその花を形付けたのでしょうか。

回りくどくなってしまいましたが、何が言いたいかというと人はいつ死ぬかなんてわからないということです。だからいつ死んでも後悔のないように、今日が人生最後の日でも良いというくらいの心構えで生きることが大切だと思うのです。


おそらく多くの人が「自分はきっと80くらいまでいきるんだろうな」と考えて生きているのではないでしょうか。しかしその80という年齢は誰かが教えてくれたわけでもなく、日本の平均寿命がそのくらいだからきっとそのくらいだろう、と換算したものではないでしょうか。

平均が80ということは、80より若くして亡くなる人もいるということ。なのにどうして寿命を考える時僕たちは、自分は平均よりも上の方の人間だと考えるのでしょうか。

入院している時、年齢的にはボクのひとつ下の看護師さんと話す機会があり「死ぬまでにやりたいことってありますか?」と聞いたら「まだ早くないですか?」といわれました。まだ早すぎるということは絶対にありません。現にボクは脳腫瘍っで死にかけてそこに入院していました。

明日死んでも後悔のないように生きる、自分なりの方法を見つける。それをこの「人生ノート」で考えて欲しいと願います。 

人生ノートの書き方

人生ノートは「自分がやりたいこと」を棚卸し、その優先順位をつけて後悔なく生きる状態を作るためのノートです。

ボクの考えでは、後悔しない生き方とは「自分がやりたいことを遠慮なくすべて行える」生き方です。普段では恥ずかしいからとか周りの目が気になるからと考えてしたくてもできないことも、人生の期限を意識することで臆せず行動に移すことができます。この人生ノートは、自分が「本当にやりたいこと」を余すことなく達成できるロードマップを作るための方法です。

方法としては
1.死ぬまでにやりたいことを棚卸しする
2.いつまでにそれをやりたいかライフチャートに書く
の2ステップだけなので非常に簡単です。

1.死ぬまでにやりたいことを棚卸しする

この作業に一番時間をかけます。というか、この作業は生きている限りずっと行うのがいいと思います。自分がやりたいことなんていつでも変わる。今やりたいと思っていることを将来やりたいと思っているとは限りません。逆に新しく思いつくこともたくさんあるかと思います。

このリストは常に更新し続けるものだと、頭の片隅に置いておいてください。そしていいのが思いついたらリストに更新する。この時いつでもリストが更新できるように、クラウドのメモサービスや形態のメモアプリなどに残しておいてください。

ここで挙げるやりたいことは、実現可能、不可能かは考えないで大丈夫です。形を変えて実現する方法はたくさんあります。

例えばボクのやりたいことの一つに「ラジオ番組にでたい」というのがあります。一般人であるボクがラジオ番組にゲストとして呼ばれることは難しいと思います。なら自分でラジオを作ってしまえばいいのです。

今は自分でラジオを配信できるアプリもあります(Anckor)。また地方コミュニティーステーションにお金を払えば自分の番組を流すこともできます。FMラジオに出演することは難しくても「ラジオ番組に出る」という夢はいろんな方法で叶えることができます。実現方法は後で考えればいいとして、すこしでも「やってみたいな」と思うこと、憧れをリストダウンしておきましょう。

2.いつまでにそれをやりたいかライフチャートを書く

今の年齢を起点に、矢印をノートの下まで引っ張って、終着点を「80」としてください。80としたのは平均寿命が80という意味で、80になくなるという風には意識しないようにしてください。

そうしたら「5」刻みで数字を来ていきます。25.30.35.40...というように、80まで数字を2行くらい間に開けて書いていきます。これは年齢です。

その後、30,40,50,60,70のところに赤で横線を引きます。ここがチャプターの区切りだとおもってください。「この年齢で死ぬ可能性もある」という可能性を考えるための赤線です。

ここまできたら準備完了です。そうしたら1.で棚卸ししたやりたいことを「何歳までにやりたいか?」を、すべてこのリストに書いていきます。

このときすべて最初の赤い線までに書きたくなると思いますが、「本当にそれをする時間はあるのか?」を考えてリストダウンしてください。残念ながらやりたいことをすべてやりきることはかなり難しいです。本当にやりたいことなのか?本当に緊急なのかを考えて置く場所をきめていきましょう。

例えばボクのリストに「名作といわれる映画を100本見る」がありますが、これはそんな緊急でもない&ヨボヨボになってもできるので、60代以降においてあります。

次の赤線で死んでしまう可能性と、80まで生きながらえる可能性、どちらの可能性も重ね合わせで存在しているということを忘れないようにしてください。

ここまでやったら、自分が人生で本当にやりたいことはなんなのか?何を重視すればいいのかがわかったかと思います。


次回は「時間を消費するものの割合を考える」という内容を書いていきたいと思います。

もし本当にこの方法をとってくれた人がいたら是非コメントください。本当に喜びます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?