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毎日の呪術のハガキ

磯野真穂さんのメアリダグラス著「汚わいと禁忌」を解読するセミナーに参加しています。現代社会にもある呪術。

さて私が呪術と思っているのは、入院中の母へのハガキです。
毎日投函しています。
雨が降っても雪が降っても疲れていても、ポストに入れる。
そうすると母が元気で戻ってくると信じているのです。
母の治療がうまくいくかどうかと私のハガキは関係ありません
健忘の強く、プライドが高い母はきっと病棟スタッフに頼むこともせず、床頭台に置きっぱなしになっているかもしれません。

先ほど病棟に電話しましたが、
スタッフから
「差し入れした母の好物のゼリーも母が頼まなければ食べさせません。患者さんが欲しいと言わなければこちらからは勧めません」
ときっぱり言われました。
病院で働いてくれる人への忖度だけは忘れない母(元医師)は黙っているでしょう。のどが渇いても水分を頼むこともしないでしょう。
高齢者がなかなか人に頼めないことをこの病院のスタッフは知らない。
それを伝えようとする家族の言葉を聴こうとしない。

呪術の世界へ私は入り、ただ自分の安心のためだけにハガキを書きます。
『お母さん早く戻って来てね、また会いたい、大好きよ』

入院している母へのハガキの経緯はこちらのnoteをお読みください。
手術は今だめどが立っていません(´;ω;`)ウゥゥ


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