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就職面接でのウソは許される

言葉の花束(1)

大学を卒業して、何科を選ぶかは医学生にとっては大問題。
医師が医学生と話すときも、「将来何かに進もうと思っていますか?」と質問することが多いです。
1,2年生「まだ決まっていません」「小さいころから病気がちだったので小児科の先生になりたい」
3,4年生「先週の授業が面白くて、基礎も良いかなと…」「結婚しても続けられる科は何でしょう?」
5年生(実習中)「実家の近くの病院に見学に行ったんですが」「実習している科に興味があります」
残念ながら6年生は忙しくてなかなか会ったことがないのです。

現在は初期研修医制度がありますから、卒業時に専攻する科を決めていなくても良いようです。
それでも大体の医学生は卒業時には自分のテーマを決めているように感じます。
外科系は嫌だな、病気のこういうところを研究したい。

科を選ぶと、医局からも選ばれなければなりません。
今は、CBT,OSCEの結果、順位を訊ねる医局もあるとか。

先手必勝とばかりに、学生時代から医局の先輩と親しくする方もいるかもしれません。

先日見たYouTube(岡田斗司夫さんファンです(^^♪)に「就職面接のウソは許される」という話がありました。

面接で
「時間外の呼び出しがあった時どう対応しますか?」
聞かれたときどう答えれば正解なんでしょう。

もちろん、すぐに病院に駆けつけます。が大正解。
本当はそんなことできないかもしれないと心配する方もいるかもしれません。

もし就職、入局して、その科が大好きになり、医局にとっても役に立つ存在でありたいと思うと、面接時のウソは嘘でなくなります。

どうしても、都合が悪い、事情があるときにはお話しするしかないでしょ。

その病院に就職したいとなったらまず、就職してその後自分の力量を上げて、自分の意向を通していくのもありだと思います。

私が医師として働きだしたころ、呼吸器科はちょっと終わったかのように思われていました。生活環境、労働環境が改善されて、結核は過去の疾患になり、塵肺やぜんそくの治療法も画一的。
でも、今は呼吸器科、トレンディですよね。そう考えると、やりたいことがある科に進めそうです。
将来の自分の生活を見越して、負担にならない科、有望な科を選ぶ学生さんもいますよね。でも、未来はわかりません。

未来は変わるものですし、自分のしたい方向に進むとなんとかできるものです。

「就職面接の時のウソは許される。」
それは就職したいという気持ちにウソはないからです。
もしよろしければ、こちらもご覧ください。


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