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90歳夫婦の心が通う姿

病院を退院した母に会いたくて実家を訪ねました。
夜9時に帰り翌日朝6時に出発のため、日中ではなく、夜の生活を見てきたわけです。

母は日中寝てしまうのか、夜ぱっちり目を開けている時間があります。
昨夜も暗い部屋で目を開けていたので
「ただいま」と声をかけると
私のことがわからない風に「そういうこともあるのよね、みんなよくわかっています」と丁寧に答える(笑)
つじつま合わせの返答を繰り返しながら、良かった、よかったとニコニコ笑顔の母。
とても嬉しそうです。
退院直後は見られなかった笑顔に私も嬉しい。

夜明けに、もう一度母のベッドに会いに行くと
父がお水を飲ませて、こんなに飲んだよ父もニコニコ。
父は超早起きで3時くらいから居間で寝ている母のところ行って一緒に過ごしています。
お互いに
寒いから布団の中に手を入れなさい(父から母へ)
何か着るものをもっていってあげて(母から父へ)
暖かくしてあげたい気持ちが通じていて、娘はジーンと心が熱くなりました。

4月から私の高齢者施設の仕事をすることになり母の介護に通うことは出来なくなりました。
父に説明すると「僕がいるから大丈夫」
母が入院中、しばらく父と過ごして頼りなくなっている部分もわかるので、強がっている様子に一層愛おしく感じます。
朝明けの中空港へ向かう私を玄関に送り出す父にいつまでも元気でいてほしいと思うのでした。


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