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エスノグラフィックインタビューを勉強して自分の診療を振り返る


磯野真穂さんの「聞く力を伸ばす」セミナーに参加しました。

https://filtr.stores.jp/items/60476b45c19c45157e9f75a4

昨日最終日。
ペアの方と20分間のインタビューを2回行って、お互いの紹介をしました。

専門職としての面接は違いますと最初に言われていました。
畳みかけて質問しないように。
相手の考えをまとめないように。

リハビリテーション科医師として、初診の方に問診する時はできるだけ効率よく。
診察ではリハビリテーション訓練をしたい、介護保険を申請したいなど患者さんのニーズも決まっています。
だけど話すのが得意というわけではない。
体の診察をしながら、こういうことが不便ではないですか?
こういうことができますか?など、生活上での不便を聞いていきます。
それが身体所見と一致しているか確認する。

エスノグラフィックインタビューでは、インタビューされる側、インファーマントと言いますが、何か困っているわけではありません。
こちらがただ聞きたいのです。
誰でも話したいことがある、話すべきことがあるという考えで人類学者はあらゆる民族に話を聞きに行きます。
そこで聞きとられた言葉は本になって、話した人たちが次に伝える文化になっていく。
そこにまた人類学者が入って、あなたたちは何者か?を尋ねというループを感じました。


磯野真穂さんはNHKのコロナの番組で拝見して、他の人にはない専門性がある方だと興味がでて、フォロー。
その後、『急に具合が悪くなる』を読み、今回初のセミナー受講になりました。
今は新刊の『他者と生きる』を読んでいます。

『急に具合が悪くなる』は往復書簡というなじみやすい文章でしたので、うっかりお風呂で読み始め、暑くなってもやめられず、半分のぼせながら一気に読んでしまった思い出があります。
よく、サスペンスにフルスロットルと言われますが、この往復書簡はまさに命をかけたフルスロットル。

音声配信を始めた最初のころ#28 に紹介しています。恥ずかしながら、こちらに紹介します。
音声配信『志保の本棚』は最初『kindle名人』として始まったのでした。




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