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介護を受けるジブンゴト

うりもさんの企画にのっかって、介護を受けるジブンゴトについて書きます。

まずは、「もしも自分が介護することになった
ら」「もしも自分が介護状態になったら」を想
像する時間を取ることです。妄想することが苦
手な私が言うのもなんなんですが、「誰か偉い
人が言っていた」と言うより、「自分の心の中
でエピソードとして感じる」ほうがジブンゴト
として残りやすいと思うからです。

うりもさんのこの部分に惹かれました。
最近疑問に思うのが、栄養補助食品のことです。

食べるのが難しくなった人用の食品がいろいろ出ています。
もちろん各社工夫して、美味しくしようとしています。
でも、食べてみると美味しくないの、本当は。
特に高カロリーゼリーは風味がどれも同じ。人工的な味がするのです。
おそらく追加されているミネラルとゼラチン(コラーゲン)の味なんでしょう。
メロン、イチゴ、リンゴ、桃と写真はカラフルですが、目をつぶって食べると同じに感じられます。
(かき氷のシロップと同じ原理)

私個人としては、普通のゼリーやアイスクリームで美味しいものを食べた方が介護される人は幸せだと思います。
特に生きている期間が限られているときは。
栄養をつけるよりも大切なことがある。
「美味しい」を共有すること。

もちろん好きなものも食べられないことはあります。
食事を拒否している義父に、小さいころ(義父の)お母さんが作ってくれた青菜漬けを巻いたみそ味のおにぎりを差し入れしました。
ぽつぽつと握り飯の思い出を話す義父。
炬燵の中で温めておいて、新聞紙に包んでお母さんが弁当に持たせてくれた。持っていると暖かいんだ。
食べられなくてもその思い出が義父の気力を蘇らせるようです。

高カロリーゼリーを味見しながら
これを食べさせられている患者さんが、本当に食べたいものは何だろうと考えました。




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