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新川帆立さんの「競争の番人」紹介

お仕事小説として手に取りました。
公正取引委員会に勤務する熱血漢女子、白熊楓が不正を追い詰めるというストーリーです。
そして、職場の人間関係は昔の警察ドラマのようです。実直な上司、有能でおしゃれな先輩、ライバル視する同僚など、懐かしい感じがします。
人間そんなに変わらないんですよね。

公正取引委員会?、知らない世界
私も公務員の時期もありましたが、無知でした。

仕事柄、患者さんが事故に絡むと検察官、警察官、刑務官、裁判官、弁護士さん達にはお話したことがありますが、公正取引委員会の審査官には残念ながら、または幸いにして今まで仕事上お目にかかったことはありません。

主人公の楓が元警察学校出身というのも、ストーリーに生きていました。
ドアを蹴破るとか、締め技で、調査を阻む敵役をやっつける、思わぬ転換にスカッとします。

でも、敵役がただの敵役ではないのがこの小説の面白いところ。
人物背景、思わぬ人の縁。
続編の内偵の王子も読み終わりましたが、サブキャラクターでまだまだこれから面白い展開になりそうな人物多数登場しています。

作者は弁護士資格のある新川帆立さん。
きっと公正取引委員会のお勤め経験があるのではないかと思うほど、また、新川さん自身を思わせるエリート審査官も登場します。

テレビに疎い私はドラマになっているのを知らなかったのですが、
フジテレビでドラマ化されています。
原作とは異なり、サブキャラの男性(小勝負勉)が主人公として描かれているようです

https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/introduction/index.html

競争の番人、続編の内偵の王子に続く、続編がでてほしい。
秋の夜長におすすめ小説。
人に知られていない職業、公正取引委員会審査官小説です。
私はkindleで読みました。ちょっと値段が高いですが、旬の小説です。


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