見出し画像

父の助六

実家へ日帰りするときは、以前の飛行機便では10時半くらいに到着できました。でも今は相当急いでも11時半を過ぎます。
父と一緒にお昼ご飯を食べて、母のヘルパーさんがお昼のケアに入り、帰ってきた弟と話をしているとあっという間に16時。
最近は空港が混雑しているので、早めに向かいます。

正味滞在時間は5時間に満たない。
新幹線は朝早く出ればもっと早く到着できるのですが、こちらのみが持たない。片道、新幹線3時間、在来線1時間は往復がきつい。
それなら飛行機でたびたび行く方が良いかと逡巡しています。

さて、今日の父の夕食は泉平の助六寿司です。
お稲荷さん4つ、かんぴょう巻4つ、これにビール。
丸干しを焼いておつまみに。
寝たきりの母は別メニューなので、早めにと3時ごろから楽しみにしています。
私が帰るための準備をしているとさりげなく、「一つ食べてもいいよ」と父から声がかかります。
「そうねおいしそう、丸干しを一ついただきます、ビール飲めないけれど」
父「いなり寿司もうまいよ」とさらに。
「パパが食べる分がなくなっちゃうよ」と言いながらおいなりさんも一つつまみ食いする娘。
帰る時間はわかっていると思うんですが、何となく去りがたいムードに。
お決まりの「ママはとても元気になっている、気を付けて帰れよ」という言葉を背に慌てて家を出ます。

空港に着くと、同級生のグループLINEに、実家に行って親がいるって良いねと友人Aから入っていました。
そうよね、迷いながら、寂しくなりながらも会えるのが大切です。
親の顔も、夕焼けの中の富士山も実家に来るからこそ見える景色

今年も良い一年でした、お父さんありがとう💛


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?