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優しい言葉に不安になる子ども心

親の介護していたら、親から感謝されたいですか?
「ありがとう、〇〇子のおかげでたすかるわ」
「お食事をだせば「美味しいおいしい😋」

自宅で介護している人からこんな言葉を聞きたいと思っている娘息子嫁、孫、あるいは妻夫は多いはず。
私もかつてはそうでした。
娘の私ならまだしも、ヘルパーさんや訪問看護師さんには優しいおばあちゃんおじいちゃんでいてほしいと願っていたのです。

でもそれは、こちらの都合。
体が不自由になり、考え方も少し偏っていって、介護を受けてる人からは面白くないことも多いはず。
面倒を見てもらっているという立場に慣れていないのです。
かつては家庭の大黒柱、または太陽のように周りの家族を支えていた立場から、自分ではしてあげたいと思ってもできなくなってくる。

外国に行って言葉が十分話せない時の能力が落ちたように感じることが続いていると言い換えてもいいかもしれません。

優しい感謝の言葉ばかりの高齢者の方はかえって気の毒に思うのです。
そんなに遠慮しなくていいですよ。言いたいことを言っても良いのよ。
と声をかけてあげたいです。

今はあまりに優しいことばをかけられると、もうすぐいなくなってしまうのではないかと心配になる子ども心です。

怒ったり、すねたりしても大好きですから。

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