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アジサイの花が好き

贈れなかったアジサイの思い出です。

私の実家に昔咲いていたアジサイは
薄い青、紫、薄いピンクなどはっきりしない色の小さな花が毬のように固まって咲くアジサイが実家の庭にありました。
北向きの斜面に咲く花とつやつやした葉は存在感がありました

シーボルトが妻の名前をとって、アジサイに「Hydrangea otaksa(ハイドランジア オタクサ)」と名付けたは有名な話です。発見した花に好きな女性の名前を付けるなんてロマンティック。
学名的は認められていないようですが、色が変わる、日が当たらないところで咲くなどいろいろ想像がふくらみます。

今、花屋さんで並んでいるアジサイは西洋アジサイ、強いピンク、濃い紫、そして黄緑色など、それこそ七色。
しかもドラマティック、原色にちかくなっている。そのうちに真っ赤なアジサイもでてくるかもしれません。
私の庭にあるアジサイもピンク、真っ白と昔からのアジサイ色ではなく、まるで人が作った花のように見えます。
でも日陰に強いのは昔のアジサイと一緒。


高校生の時にあこがれの先輩の卒業式に花束を贈りました。
ファンが多かった先輩は下級生から送られる花で囲まれていましたが、実はアジサイが好きだったのです。
三月の卒業式にアジサイは準備できずにスイートピーを贈って、特別感は出せませんでした。西洋アジサイなら今は一年中見つけることができますね。

アジサイが好きで、三月に見つけられない花を欲しがった先輩、その後思わぬ病気で若くてなくなったと聞きました。
アジサイの花を見ると、贈れなかったアジサイのことを思い出します。

アジサイの花言葉は移り気、無常。


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