メアリダクラス 汚穢と禁忌 第7章
文化人類学者磯野真穂さんのオンラインセミナー「人類学の古典に親しむ」に参加しています。
読んでいるのはこちら
1月12日から後半の講義が開始されました。
第7章 境界について
例えばマスクは何の境界か?
清潔不潔、感染対策という意見は少なかった。
私は今のマスクは自分の口鼻から自分の内部、ひいては自分の心を見せないための境界と考えています。
マスクしているの文句が言いやすい、表情が隠れて主張しやすくなる
何者かわからないので距離をとるようになる。
続けてマスクをしている(行動)うちに社会体制になって外している人ははずれた人になります。
マスクをしていない人はマスクがつくったもう一つの社会の外部にいる脅威の人となるのです。
マスクは二つの境界をつくった
1.自分の中と外の境界
2.正しい社会とそうではない穢れた世界との境界
マスクは何の象徴でしょうか?
安全な正しい社会の象徴であり、それを付けている人はその世界の中に人
外している人は外部の人なので排除して良い存在となると考えました。
他にも細かいルールにのっとった生活をしている民族について書いてありますが、どれも今の時代にもあること、人間の営みは変わらないんですね。
コロナ感染症が作った世界は、メアリダグラスが観察研究をした未開人の世界に通じています。
そして第7章には穢れたものを清める○○と言う示唆があるのです。
面白過ぎるオンラインセミナーはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?