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ケガすると怒る親心

Dr志保です。べつのnoteには書いているのですが、右踵の骨を骨折しました。しばらくたって歩けるようになり、母に会いに行くと
私がビッコを引いているのを見て
ベッドの中の母は「なにしたの!」と大きな声をあげました。
骨折したことを話すと
「ナンデ骨折なんかするの?ソソッカシイ子ね」

普通なら、「痛いでしょう大丈夫?」となるところが険しい顔で怒った口調なのです。
母は長女です。すべて自分で管理できていないと心が落ち着かない。
寝たきりになっても、私が母の知らないところで痛い思いをしているのがたまらないのです。自分の力で子供の痛みをとってあげられない、というよりも骨折をさせてしまった、それを自分(母)が避けることができなかったことが自分に対して、そして娘の私に対しての怒りになって口調が吃kなるのです。

わかりにくいでしょう
子供はみんな私の管理下にいる⇒悪いことは起こらないように私が抑えている⇒子供の幸せな人生
これが長女で今まで仕事も家庭もすべて支配してきた母の考え方だと思います

それが年取って、寝たきりになって、自分が支配できない外で子供が怪我する、つらい思いをするのは自分の采配が足りなかったと、がっかりしてつい強い口調になるのです。

がんばって勉強して、仕事をしながら3人の子供を医者にして(3人ともそんなに勉強好きではなかった)、医師会、同窓会、女医会と活躍しました。すべてうまくやったと思っているのでしょう。
それなのに大人になった子供が失敗して…
私が助けられないじゃない!私のかわいい子供が痛い思いをしているのに助けられない~

と、次女である娘(私)は想像しています。
だから、怒られても、ゴメンネ、ママに心配させて。
でも大丈夫です、夫さんにやさしく介護されて骨折しても幸せな生活を送っています。と伝えます。

そうすると母は「ま、しょうがないわね」と話を締めくくるのです。

母との会話の奥深い心理を解析してみました。

中学生や高校生の時に母の心理を考えていたらもっと母のことを好きになれたのにね。でも、一緒に散歩したり、ゴルフしたり、その思い出は忘れないです。

寝たきりになっても、皆を支配して幸せにしたい母の話でした。


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