「辞めたい」をまた聞いてしまった
去年の4月からの1年で、
私は部下を退職させています。
みんな40代です。
一人目。異動して2週間でうつ。泣きました。
二人目。希望のあるチャレンジだからOK!
三人目。懲戒処分でした。泣きました。
同時期に、かつての部下、
40代職員も、違う部署でうつ状態になり、
そのまま退職してしまいました。
たぶん、おそらく、率直に言って
部下からのいじめだと思います。
そして昨日、また別のかつての部下、
これまた40代の職員から、
実はもう辞めようと思っていますと告白されました。
たぶん、自分はうつ状態だと。
来週、医者にかかるが、自分でわかっていると。
起きられないし、頭痛がしている。
このままこの仕事を続けていける気がしないから、
転職しようかと思うと。
その彼も優秀な職員です。
でも、今の職場で彼を孤立させてる、
と私は感じてました。
がんばってるように見えるけど、
周りのだれも、
支えても、守ってもやってないと
私は感じていました。
だから、
「早く異動して、私と一緒に仕事しよう」
「あなたと一緒にしたい仕事がいっぱいあるねん」
「その能力が欲しいねん、ウチにちょうだい」と
彼にも、
その彼の上司にも、
笑いながら声を掛けて、
私なりに、彼の努力と頑張りを認めて、
なんとか孤立させないようにしていたつもりだったけど。
もしかしたら考え直して
まだ彼は辞めないかもしれない。
冷静に「辞めようと思う」と、
彼が発するゆっくりした言葉に耳を傾け、
うなづくしかできませんでした。
こういう優秀な職員が
「辞める」なんて言葉にする時点で、
心に決めているものだと思います。
「引き止めて欲しい」みたいな、
承認欲求のような、
自己中心的な気持ちは感じませんでした。
なぜこんなに市役所の仕事が難しく、
重く、厳しくなったのでしょうか。
普通の人が普通に働ける職場。
望むのはそれだけなのにね。
鈍感に、タフに、どこか知らんぷりして、
ある程度無責任にならないと、
働き続けられない職場になっているようです。
仕事をしようとする素直な職員が、
失望の中で退職していく姿を見るのは本当に辛い。
そばに、となりにいるだけで、
一緒に笑い、考え、怒り、感情を共にするだけで、
それだけで乗り越えられることは多いはずなのに。
もっと笑お
もっと許そ
もっとチャレンジしよ
限りある人生、
もっと目を見て笑って楽しんだっていいじゃない?