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お雛様を飾ってみた

自室の汚部屋を整理したら、空きスペースができました。家の奥底から出して今年はお雛様を飾ることができました。(とは言っても台座や小物などは出せていないのですが。それと管理は母がしてくれているので正直にいうと「私が頼んで母に飾らせた」というのが現実です……)

うちのお雛様は女雛・男雛と三人官女、そして従者の仕丁が揃ったセットで七段飾りよりは少ないセットです。そのセットをさらに簡略化して、台座と仕丁を省いてしまいました。(去年は私の部屋が汚すぎて出すことすら出来なかったのでまた来年もっと綺麗に…ごめんねお雛様🥺)

お雛様を久しぶりに飾ったら、お顔が綺麗で出して良かったなーと改めて思いました。雛人形はひな祭りの日が過ぎたらすぐにしまう風習(お嫁に行くのが遅くなる)を最近知ったのですが、そういえば何年か前に出した時は一ヶ月近く出されていたような。お嫁に行くのが遅くなることが悪いことだという感覚もそろそろ薄れている時期なので3月中は飾っておいてもいいかもしれないと思ってしまいました。何年前に出したか分からないクリスマスのリースが飾ってある我が家では一ヶ月でしまうお雛様はかなりかなり季節感がある方だともいえます。

お雛様の台座の代わりに机に付属している引き出しを動かして台座にし、引き出しの中身を取り出し、美術展の図説を重ねたら丁度いい高さになったのでなんちゃって二段式のお雛様を飾ることができました。一応、図説は北斎展と雪舟展の日本画部門から選んだ中までこだわった台座です()

お雛様のところだけ非常に美しくなりましたが、引き出しの中身はそのまま散乱し、耐えられそうになかったので、結果的に今年はすぐしまうことができました。調べてみたところ、季節の行事にけじめをつける目的で早めにしまおうという意味が転じて、「お嫁に行けなくなる」という都市伝説的なものに変わったそうです。節分が終わってから出して、ひな祭りから2週間程度経ったらしまうのが一般的だとか。(だとしたら今年は片付けるのが早すぎる)

(参考「https://news.yahoo.co.jp/articles/8deac3f7521783b5a4bd9275b3fb4ff5b6f2ff20」「https://www.rakuten.ne.jp/gold/komari/hinaningyou/hina-025-itumade.html」)

雨季が近づきジメジメした頃になると人形が傷んでしまうので、晴れた天気の良い日にしまうのがベストらしいです。

雛人形からしたら、せっかく出してもらえたのにすぐしまわれるのは少しかわいそうな気もしました。

さて、お雛様たちを箱から出します。すると、困ったことになりました。女雛、男雛の向きが分からないのです。とりあえず画像検索で一番上にあった画像の通りに配置。母が逆だったような……と呟いていましたが、。

今回飾った飾り方は「京雛」と呼ばれるものになります。もともと京雛の飾り方だったのが、おもちゃさんが逆にしたことで関東圏中心に逆向きになったそうです。だから女雛・男雛の座る位置はどちらでも良いそうです。

飾ってから調べて、関東圏に住んでるけど、うちのお雛様は古典的で目がシュッとしている(←京雛の特徴の一つ)からと後付けの理由を考え、この形式に落ち着きました。
(参考「https://www.ando-doll.com/hina/glossary/difference」

雪洞を灯すと思いの外幻想的で、軽い気持ちで飾っていても、嬉しいものがあります。雪洞を灯したのが結構夜遅くだったので、部屋の電気を消してみました。するとあら不思議、かなり幻想的でお雛様の艶やかさが際立つ。

実際はもっと暗いですが、ナイトモードのiPhone優秀!

芥川龍之介の「雛」という作品を読んだとき、夜にお雛様を読むという場面に思わずツッコミを入れてしまったことを思い出しました。「それってホラーでしょ」と。実際にやってみないと分からないこともあるものですね。

実物はもっと暗いですが、ホラーといった感じよりも夜桜を見ている感覚に近かったです。綺麗だったー☺️
とはいえ、お雛様の周りには引き出しから出した荷物が散乱し、暗い部屋でiPhone片手に撮っている私の姿はかなりの地獄絵図だったはず。

来年はもっとちゃんと調べて音楽も合わせて演奏できるようになりたいなと思ったひな祭りでした。
しつこいですが、最後にお気に入りの一枚を。

雪洞だけのお雛様は夜桜、こっちはお花見の桜のよう

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