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「がんばることが多くないと腐る」歌謡漫才で人気急上昇中・きつね、紆余曲折を経て築いたネタと自分のための“なくてはならない”オフタイムとは

昭和風の漫談にEDMを掛け合わせた異色の“歌謡漫才”をきっかけに今大注目のお笑い芸人・きつねさまざまなネタ番組、バラエティ番組をはじめ、冠番組NACK5『きつねのこんこんらじお』(毎週金曜23:00~23:30)、『歌ネタ王決定戦』3年連続ファイナリスト、大人気2.7次元ミュージカル『KOUGU維新』の中の中の人など、大活躍中の彼らに、芸人になったきっかけから今ハマっていることまで、さまざまなお話しを伺いました。

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■なぜお笑いの道へ「自分で納得できるように」「チャンスあるほうに」


――お笑い芸人になったきっかけは?
大津広次 学校で「おもしろい」って言われてて、それはうれしかったんですが、学校単位では満足しきれなかったというか、それで喜ぶのは空しくて。19歳くらいのときに芸能事務所に預かりでいたんですが、なんとなくなあなあでやってたところもあって。21歳くらいのときに親戚の集まりがあって、姉の旦那さんと話して、自分で納得できるようにがんばってみようかなと思ったことが大きいかもしれません。

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淡路幸誠  僕、大学を中退してるんです。そんなに勉強もせずに入って、奨学金を自分で年間100万円以上払って、真面目に通わず。なので、このまま卒業しても就職してなれる職業なんて限られてるなと思ってしまって。奨学金も返さなあかんねやったら、いっそのこと大学を辞めて、一攫千金じゃないですけど、チャンスのあるほうにいってみようと。

大学に入ってわかったんですが、いい大学に入ってる人ってちゃんと積み重ねてますよね。小さい頃から、僕らが鬼ごっこしてるときにも塾に通ったり。報われて当然、素晴らしいな学歴社会、って。こんなに勉強してない自分が金持ちになれるわけない、そのときそれがほんとにリアルに見た世の中だったんですよね。



■パリピをイジったら自分たちが“パリピ芸人”に「ほんとに世の中って難しい(笑)」


――現在のネタに至るまでどのような変化がありましたか?
大津 いろいろ模索してきましたね。大学でお笑いをやり始めた頃は5人組でコントをやっていて、年4回くらい単独ライブもしてました。その後3人になってコントをやってたんですが、当時まだトリオ漫才が少なかったので漫才を始めたら、ホリプロ所属になる直前に1人辞めて。それまでずっとコントだったので、慣れないながらも2人で漫才を4年くらいやりましたね。その間に淡路がダンスとかダンスミュージックにハマって、それで歌謡漫才みたいなことをしてみたのが今のネタです。

――淡路さんはなぜダンスミュージックを?
淡路 暇だったからです(笑)。それまでは、自分たちがおもしろいと思ってることと、世間がおもしろいと思ってることがズレすぎてて、一生テレビ出れないなと思いながらお笑いやってたんです、ずっと。「テレビに出られないネタが一番おもろいやん」ってスタンスだったんですけど、あまりにもウケないので、割り切ったら今のきつねになりました。

大津 最初は本当にそうですね。あるとき「コンプライアンスとかに触れるようなセリフとかを1回全部省こう」って、ファミレスで話し合いました(笑)

淡路 僕らの毒の部分が消えましたね。歌謡漫才も元々はパリピみたいな人たちをイジって作ったネタなのに、結果自分たちが“パリピ芸人”と言われる宿命を背負ってしまって。ほんとに世の中って難しい(笑)。「ダサい」っていう提示だったんですが、「カッコイイ」に昇華してしまい、僕ら今カッコよくやってるんですけど、それが“広まる”ってことなんだなって最近すごく認識してます。本質的な部分じゃなくて表現的な部分が広がってわかりましたね。本質が伝わったら逆に広がらなかっただろうなと。結果ダンスミュージックをやって本当によかったってめちゃくちゃ思います。

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■満足度は?「ずっと100」「まだまだ稼がなあかんってゾッとします」

――どんどん活躍の場が広がっていますが、今の生活の満足度は?
大津 僕はずっと100です。テレビが自分にとって大きな指標やったんで、テレビに出ることができて、ちゃんとネタをできたってことで、お笑いの主たる目的は達成しました。大満足です。

淡路 大満足ではあるんですけど、時折インプラントのことを考えると、まだまだ稼がなあかんってゾッとします。僕はインプラント基準です。インプラントを入れるほどのお金はまだないですね、3桁はちょっときつい。EXITがあるときマウスピース付けて「おはようございます」って言ってきたとき、「始まったな」って思いましたね。

大津 確かに(笑)。

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■YouTube「きつねチャンネル」始動! オススメ動画は……

――プライベートで一番好きな時間は?
大津 僕はオンラインでゲームしてる時間ですね。「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」を1日6~8時間くらいやってます。1年くらい一緒にやってる人たちの顔も知らないんですよ。会いたいとかもないですね。ゲーム内で軽いボケみたいなんを言ったり言われたり、それが楽しい。お互い踏み込まないというか、一番いい距離感でずっといる感じです。

淡路 僕はやっぱりサウナです。笹塚のマルシンスパによく行きます。ビルの10階にあるんですが、左を見れば京王線、右を見れば首都高、そのちょうど間のビルで、両サイド眺めながら外気浴をするのがたまらないですね。ほぼ半裸の状態で、大都会のベランダにいて、夕方には洗濯物を取り込んでる向かいの奥さんとも目が合ったり。けど最近サウナブームなので、そんな素敵な憩いの場に、疲れもなんも知らん大学生が団体で来るんですよ。“セルフロウリュ”をやるくせに一番温度の低い場所に座ってたりするので、常連陣はちょっとイラッとしてます。正直、ブーム早く過ぎてほしいです。

――オススメの“お笑い”コンテンツは?
淡路 結構若い方々も最近お笑い見てくれてますよね。TikTokとかYouTubeとかでも流行ってますし、番組公式も増えてきたり。

大津 僕、寝るときに必ずジャルジャルさんのYouTube「ジャルジャルアイランド」を見るんです。もう睡眠学習的にジャルジャルさんのコントをずっと聞いて、ほんまにジャルジャルさんの夢を見ときもあるんですよ。起きたらなんのことかわからんままジャルジャルさんがコントしてて、また寝てって繰り返し。もうジャルジャルさん見ないと寝られないところまで来てますね。オススメは『「覗かないでね~」って言われてるのに覗く奴』です。

――お2人もYouTubeをスタートさせましたね。
大津 1日8本くらい撮るんですけど、むっちゃ疲れます。

淡路 8本でも足りないんですよね。

大津 プラットフォームを作るのは大事ですから、ずっとやりたいなとは思ってて。もうこれはがんばらなあかんなと。がんばることが増えましたね。でもそれでいいんです。がんばることが多くないと腐るので。

淡路 まだ、これっていう動画がないので、皆さんで見つけて下さい。というか逆に教えて欲しいです。

大津 いずれ、3ヶ月後くらいには軸となる動画を生み出したいですね。今1つあるとすれば、全国の高校生に向けた肌ケア方法を紹介しているので、それはぜひ肌で悩んでる高校生、特に野球部男子に見てほしいです。野球部男子に刺さる内容になってますから、ぜひ見たほうがいいです。

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YouTube きつねチャンネル
【美容】肌荒れ・ニキビに悩むあなたへ、解決策をお伝えします

【プロフィール】 
きつね 
大阪府出身で幼なじみの大津と淡路が2014年お笑いコンビ「きつね」を結成。昭和感のあるルックスでEDMを使った斬新な歌謡漫才や2.7次元アイドル「KOUGU維新」 が話題となりミュージカルを成功させるなど活躍中の若手芸人。 
現在、日本テレビ「有吉の壁」、NACK5「きつねのこんこんらじお」、FMヨコハマ「Listen to my dark」に出演中!

写真/ヨシノハナ

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