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今は貪欲な吸収の時期!次世代俳優発掘オーディション出身の20歳が見つめる未来とは

2022年3月にホリプロ次世代俳優発掘オーディション「ホリプロ☆ネクストProduced by美男子図鑑」の8人のファイナリストに選ばれ、それから3か月後に放送された「踊る!さんま御殿!!オール埼玉祭り!今夜限りの埼玉御殿!!SP」に熊谷市代表で出演。明石家さんまからもイジられた結果、鮮烈なデビューとなった皆藤空良。その後9月には木村達成・須賀健太などが出演した「血の婚礼」で舞台デビューを果たし、2年目へと突入した。夏ドラマ、さらに秋に古典舞台作品への出演も控える皆藤空良とはどんな人物なのだろう。

■実は蕎麦やうどんを自前で作れるほどの“お料理男子”!?

——小さいころはどんな子供でしたか?
皆藤空良 活発な子供でした。外で遊ぶことが好きで、学校終わりには友だちと公園に遊びに行きましたし、鬼ごっこや木登りをして過ごしていました。活発な分、ケガも多くて、生傷絶えない子供でした(笑)。小学校に入ってからは、家の中で工作をしたり絵を描くことも好きでした。趣味に「ものづくり」を入れているのですが、小さい頃にはテレビで見た「トイレットペーパーの芯でスピーカーを作る」にも挑戦して、実際に完成させましたし、さらにダンボールで机や棚も作ったり、木材でも本棚を作るような子供でした。
 
——そんな皆藤さんが芸能界に入るきっかけは「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」だそうですが、実際に「芸能界で頑張りたい」と思った経緯を教えてください。
皆藤 書類選考が通って、選考が進んでいくうちにドラマや映画の見方が変わってきたんです。それまでは視聴者としてただ楽しんでいただけだったものが、「僕もここに立ちたい」「こんな風にお芝居をしたい」と思うようになったんです。それまでは料理の専門学校に行こうと思っていた僕でしたが、芸能界を目指そうと心を決めた機会でした。実は祖父母が飲食店を経営していて、日常的に手伝いをしていたおかげでうどんも蕎麦も自分で打てるんです。それに上の兄が料理上手な影響もあって、料理の道を目指していたのですが、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」をきっかけに方向転換をしました。
 
——その後、「ホリプロ☆ネクストby美少女図鑑」でファイナリストに。このオーディションで印象的だったことを教えてください。
皆藤 セミファイナルまでの審査でほかの参加者と接触することはなかったのですが、セミファイナルからは合宿審査で、そこで初めてお会いしました。セミファイナルなので、ファイナルに残れるかどうかというバチバチの関係性もあったはずなのですが、みんな仲が良くて。課題に対しても「ここはこうした方がいいんじゃないか」と意見交換をしながら、切磋琢磨してきたんです。友だちであり良きライバルである関係性を育めたことが思い出です。

■芸能界デビューしてからのこと。そしてこの夏のドラマのこと。

——2022年は「踊る!さんま御殿‼︎」への出演や舞台「血の婚礼」への出演もありました。デビューからの最初の一年はどんな時間でしたか?
皆藤 右も左もわからないド新人な状態だったのですが、バラエティや舞台の経験でいろいろと見えてくるものがありました。撮影や舞台のだいたいの流れをかなり学ぶことができました。「踊る!さんま御殿‼︎」では芸人さんのトーク力に圧倒されました。テレビで見ているとテロップがあるので、どんな話をしていたかがわかりますが、実際のスタジオではどんどん飛び交う言葉を拾って、ツッコミを入れる瞬発力は勉強になりました。それから「血の婚礼」では須賀健太さん演じる“花婿”の友人役だったのですが、「血の婚礼」のあいだもずっとその大きな背中を見られたことは幸せでした。初めての舞台でしたし、役作りについてもどんな風にしたらいいのか、どうしたら自分を表現できるのか、どうすれば須賀さん演じる“花婿”の友人として舞台上に立っていられるのか、とても悩みましたし、なかなか相談が出来ずにいたんです。そんなとき、須賀さんの方から声を掛けて下さって、舞台上での自分の表現の仕方や見せ方を教わりました。
 
——7月からドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」が始まります。執行補助者の一人として出演されますが、撮影現場の様子はいかがですか?
皆藤 最初のうちは緊張していたので、撮影現場の様子をあまりしっかりとは見られなかったのですが、だんだんと慣れてきたことで見渡せるようになりました、スタッフさんとキャスト陣がとても仲がいい、和気あいあいとした現場でした。
 
——ご自身の演じる役についてはどのように感じていらっしゃいますか?
皆藤 僕が演じる奈良井司は運送業ですが、執行補助者として差し押さえをする側なので、へらへらはしていられないぞ、と表情を意識しながら演じました。やはり差し押さえする相手に対しては無骨な顔での受け答えを見せました。ただチーム執行補助者がすごく仲良しでした。笠松将さん、モロ師岡さん、六角精児さんに僕というメンバーですが、撮影のあいだもずっとしゃべっていましたし、会話が途切れないんです。優しい方たちばかりで本当に楽しかったです。
 
——ドラマの見どころを教えてください。
皆藤 執行官という聞き馴染みのないお仕事ですし、堅苦しい物語なのかなと思われるかもしれないですが、コメディ要素もふんだんに散りばめられていて、楽しく見られるドラマです。ぜひ楽しんでください。

■夢は物語のカギとなる“二番手の男”で求められる役者になること

——9月には舞台「ロミオとジュリエット」への出演が決定。シェイクスピア作品に対してはどのような印象がありますか?
皆藤 台本を読んでいて、とにかく言い回しが難しいです。たとえば「朝」とか「夜明け」を「金色の太陽が東から昇る」と表現するんです。覚えるのも大変ですが、いろいろなことを吸収できることが今から楽しみです。先輩方のお芝居をよく見て、役に応じて声色を変えて、どう見せていくかを学び取っていきたいです。あとは主演の高杉真宙さんのお芝居を間近に見ながらさまざまに学び取りたいです。
 
——今後どんな役者になっていきたいですか?
皆藤 2番手に欠かせない役者になりたいです。
 
——2番手?
皆藤 恋愛ドラマでいえば振られる人です。物語に於いて絶対的に重要になっていく役を演じられる役者になりたいです。「この人がカギになってくる」みたいな存在というか、その人物の行動一つで物語に影響が出るような役の出来る役者になりたいです。

【リーズンルッカ’s EYE】皆藤空良を深く知るためのQ&A

Q.夏休みの思い出は?

A.小中高とずっとサッカーをやっていたので、夏休みもサッカーばかりでしたが、同じくサッカーをやっていた上の兄が茨城の高校で寮に入ってサッカーをしていたんです。夏になると兄の試合を見るために茨城まで家族で出かけていたのですが、そのあとに必ずみんなで海に遊びに行ったんです。その場面はすごく記憶に残っていますし、海水浴が待っていることもあって、お兄ちゃんのサッカーの試合を見るのも好きだったので、夏休みの小旅行といえるそんな時間がいつも楽しみでした

Q.今年の夏に挑戦したいことは?

A.日焼けをしないように海で遊びたいです。やはりシェイクスピアの世界には日焼けしている人物はいないですから(笑)。あとはジムに行きたいです。「シッコウ」を撮り始める前から筋トレを始めたのですが、ずっと自宅でやっていたんです。夏になって半袖を着ることも増えましたから、ちょっとでも筋肉があればカッコいいとも思うので、ぜひジムの機械を使って鍛えたいです

<編集後記>

小さな頃からものをつくることが大好きで「これ、いいな」と思うと、まずはどんな風に制作していけばいいのかを想像してしまうと話してくれた皆藤さん。その延長線上に“料理”もあるのかもしれない、と感じました。ちょっと食べたいものは自分で作っちゃう系男子ってこれから人気が出るはず!今後広がっていくであろう活動にも期待しています!

<マネージャー談>

全てが新しいことの連続で、怒涛の一年だったのではないかと思います。
それでも常に全力で、真面目で、お茶目で、純粋無垢とはまさにこの子のことを言うんだなと思う日々です。
これからも変わらず愛される皆藤空良でいて欲しいですし、そんな皆藤をもっといろんな方々に知っていただけたら嬉しいです。
学び続けた一年目、さらに吸収できる二年目となるよう、切磋琢磨していきたいと思います。

<撮影の様子はこちら!>

【プロフィール】
皆藤 空良(かいとう そら)
2003年5月20日生まれ。埼玉県出身。特技はサッカー、読書、ものつくり。2022年ホリプロ次世代俳優発掘オーディション「ホリプロ☆ネクストProduced by美男子図鑑」のファイナリストに選出される。同年デビュー。2022年6月7日放送の「躍る!さんま御殿!!」の埼玉県出身者が勢ぞろいした「今夜限りの埼玉御殿!!SP」に出演。テレビ初出演となることが話題となった。2022年9月にはBunkamuraシアターコクーンで上演された「血の婚礼」で主人公の友人役に大抜擢され、舞台初出演へ。近作には「シッコウ!!~犬と私と執行官~」で連続ドラマに初レギュラー出演。9月には高杉真宙、藤野涼子主演のシェイクスピア舞台「ロミオとジュリエット」への出演が決まっている。
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取材・文/えびさわなち
写真/まくらあさみ


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