見出し画像

Netflix『舞妓さんちのまかないさん』出演・三浦理奈、“理想像”は綾瀬はるか「アクションにも挑戦していきたい」

累計発行部数270万部超の人気コミック「舞妓さんちのまかないさん」の実写ドラマが、Netflixで1月12日(木)より配信スタートした(全9話)。是枝裕和監督率いる実力派監督陣が、京都を舞台に、舞妓さんの日常を、美味しいごはんを通してつづっていく。
 
ダブル主演には森七菜、出口夏希。そして脇を固めるのは橋本愛や松岡茉優など、豪華俳優陣が揃う中、コンスタントに登場しているのが、今回インタビューする三浦理奈だ。主演の二人が住み込みで暮らす屋形の隣に、「仕込みさん」として、舞妓を夢見る少女「由美」を演じる。この作品と同時期に、関西地域ではよく知られる、京阪ホールディングスの旅客誘致キャンペーンのキャラクター「おけいはん」にも選ばれるなど、追い風が吹きはじめている彼女のいまに迫った。

■数年前まで「芸能事務所」も知らなかった

 元日、1月1日が19歳の誕生日。お祝いの言葉を伝えると「ありがとうございます!お兄ちゃんは、大学を卒業するまでお年玉をもらっていたので、私もまだもらえるんです」と、無邪気な笑顔で語る。地元は滋賀県で、都市生活とは無縁な中で育ってきた。
 
「本当に家の周りは田んぼだらけで、小学校、中学校のときは公園で鬼ごっこしたり、自転車で山を登ったり、とにかく体を使って遊ぶことしか選択肢がありませんでした。東京に出てきて、『こんないっぱいいろんなお店あるんや』って驚いて。だから最近は『食べ歩き』するのが楽しいですね」
 
上京した当時と比べ、幾分は東京に慣れてきたという彼女。芸能界に進んだきっかけは、原宿に家族旅行で来ていたときのことだ。
 
「カラフルな綿あめのお店を見に行っていたんですが、その間にお母さんに声をかけていた人がいて。あとで聞いたら芸能事務所の人だって。その当時は何もわかっていない中学生だったので、『事務所って何?』みたいな感じでした(笑)」
 
特に将来の夢を設定せず、等身大の生活を楽しんでいた中で訪れた転機。スカウトキャラバンへの参加、審査員特別賞の受賞と、段階を追うごとに、「俳優」という仕事を身近に感じるようになってきた。
 
「決定打になったのは事務所の先輩でもある、綾瀬はるかさんの撮影現場に見学に伺ったときです。本当にカッコよくて、その後の会話は緊張しすぎて何をお話したのか全く覚えていません(笑)。シリアスな演技も、アクションも幅広く対応できる、綾瀬さんみたいな女優になりたいなあと」

■「おけいはん」で故郷に錦

まだ出演作は少ないものの、昨年『ロマンス暴風域』では、初の連続ドラマのレギュラーキャストに抜擢。そして今年、是枝裕和総監督の『舞妓さんちのまかないさん』では、主演二人と、屋形の二階でオフトークをたびたび繰り広げる、物語には欠かせない役どころをつとめる。
 
「大体がその二階のシーンで、洗濯物をたたみながら、二人とふにゃふにゃした話をしています(笑)。打ち解けた雰囲気になっていますけど、森七菜さんを前にするじゃないですか。『ほんまにテレビで見ていた人が目の前にいる!』なんてことを考えていました」
 
持ち前の明るさ、屈託のなさで、仕事のジャンルを広げている彼女。京阪ホールディングスの旅客誘致キャンペーンのキャラクター「おけいはん」の8代目に選ばれたのも、そうした資質によるものが大きいと言えよう。
 
「関西の方なら、『京阪のる人、おけいはん』というフレーズは、みなさん知っているぐらい知名度が高いので、お話をいただいたときは光栄でした。やっぱり地元の方のお仕事だと、家族にも見てもらえるので、嬉しさを一層感じます」

■“強メンタル“でいられることの理由

『舞妓さんちのまかないさん』では、由美が「打たれ強いのも才能や」と口にするシーンがある。三浦自身の性格も「メンタルは強いほう」と自認しているようだ。
 
「気持ちの切り替えは得意ですし、普段からあんまり“溜め込まない”っていうのは意識しています。以前は『嫌だな』って思ったら、よく笑ってごまかしちゃっていたんですよね。それを見ていた、昔からの友人が『そんなに我慢しなくていいんだよ』と言ってくれて。そこから心がスッと軽くなったんですよね」
 
2023年、大型作品の出演により幸先良いスタートを切った。彼女が考える今後の展望とは。
 
「やっぱり、綾瀬さんみたいに、いろんなジャンルのドラマに出たいですね。それがアクションなのか、ホラーなのかはわからないですけど、普段の私とはちょっと違う、カッコいい表情や動きが見せられればなと思っています!」

【リーズンルッカ’s EYE】三浦理奈を深く知るためのQ&A

Q.三浦さんは最近、空いた時間にどんなことをしていますか?

「インスタのショート動画とか、TikTokをよく見ています。特定のジャンルばかり見ていて、私は『デカ盛りを食べている人』と『疲れた時に元気づけられるポエム』。どこか心の奥で、気持ちを落ち着かせたがっているんですかね(笑)。履歴からオススメ動画をサジェストされるので、最近似たようなものばかりになってきました」

Q.好きな東京のスポットは?

「韓国のカルチャーがすごく好きなので、新大久保ですね。軽食を食べて、韓国コスメを見て、メインご飯を食べに行って……あっという間に時間が過ぎちゃいます。好きな韓国料理は、チーズハットグとサムギョプサルですかね。結構ミーハーなんです(笑)」

<編集後記>

仕事柄、何百人と著名人に会ってきたが、ここまで笑顔を絶やさない人はなかなかいない。インタビューでは「笑って誤魔化すことがある」とも語っているが、それを差し引いても、純粋にいまの環境を楽しもうという姿勢が感じられるし、周囲の空気感をポジティブにさせる天性の魅力がある。“カッコいい路線”は、もう少し先でも良いんじゃないだろうか。

<マネージャー談>

大学生になり周りの方々から「大人っぽくなったね」「綺麗になったね」と言っていただけることが増えました。性格は上京した時から変わらず、笑顔が似合うホワホワ感と芯の強さを兼ね備えてくれています。食べることが大好きなので、現場終わりで何を食べるか悩んでいる顔をよく見かけます。ラストティーンの三浦理奈をよろしくお願いします!

【プロフィール】
三浦理奈(みうらりな)
2004年1月1日生まれ、滋賀県出身。第41回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、ホリプロ所属に。現在、Netflixで独占配信されている『舞妓さんちのまかないさん』に出演中。「枚方けい子」こと、“8代目おけいはん”のイメージキャラクターをつとめるなど、演技以外の活躍も目立つ
Instagram

取材・文/東田俊介
写真/馬込将充
衣装協力/ADELLY、yuu
スタイリスト/齋藤愛奈

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?