見た目オンボロPCでも現役復帰したい!その5〜ネットブックはもうオワコンなのか〜

今回は今までのDynabook R732を使っていろいろ改良をしていたのですが、そもそも性能的に第3世代のCore i5で、ストレージやメモリさえちゃんとすれば、OSなどはあまり考えなくても現役復帰自体はできると改めて思い直しました。ジャンクPCやLinuxディストロを選ばないといけない理由ってやっぱりWindowsだと快適に動かせないことに起因すると思うんですよね。なので、家に4台ぐらい(安いからねw)あるネットブックのジャンクに軽量Linuxディストロをぶちこむことにしました。

ネットブックとは

「インターネットに接続して作業することをメインにした、比較的安価で小型、軽量なノートPC」を指すカテゴリです。言ってしまえばChromebookのコンセプトとほぼ同じなのですが、ネットブックは2007〜2012年あたりまで流行ったカテゴリなので、Chromebookの先駆けの立ち位置にあります。現在ではネットブックでできることは、AndroidタブレットやiPadなどでも可能ではあるため廃れていってしまったカテゴリなのですが、同じようなコンセプトで製造されたノートPCは少なからずあります(ASUSとか)。

コンセプト上拡張性はあまり無く、標準で搭載されているCPUやメモリは非力です。だいたいAtomでメモリ1GBというマシンが多い印象です。

現在は…

2018年あたりまで(と言っても私はこの年にジャンクPCを購入するようになったためそれ以前は知らないw)は、ショップインバースで3000円台で売られているものだったのですが、企業のリース品で返却されたものがSandy BridgeとかIvy Bridgeとかが市場に多く出回ってきたため、ネットブック時代のPCが出回らなくなってきたように感じます。何ならHaswell世代もリース品で出回り始めた影響で運が良ければ1万円未満で動くジャンク品(矛盾)を購入できるようになった気がします。なので皆さんがこんなものを掴むことは少なくなってくると思います。多分。

人柱となるマシン

Model:ThinkPad X100e
CPU:AMD Athlon Neo MV-40(1.6GHz 1Core1Thread)
Storage:HDD TOSHIBA 100GB
Memory:4GB(2GB*2)

軽量Linuxディストリビューションの選択

正直ネットブックのスペックでは軽量と言われるものでも動作に引っかかりがあると思います。その引っかかりの主な原因はデスクトップ環境であるため、問題解決するにはCUIでやれということになるのですが、それだといろいろハードルが高いため、デスクトップ環境をインストールした状態で軽いLinuxディストロを探す必要があります。

やはり軽量であることのメリットは大きいのか、軽量Linuxなどのワードで調べればいくらでも出てきますが、ああいうので紹介されるディストロってたしかに軽量ではあるんですが、快適に動作するかって言われると結構微妙なところはあります。比較的重いデスクトップ環境としてはGnomeやCinnamon、Budgie、UKUIあたりが挙げられます。逆に比較的軽量と呼ばれるデスクトップ環境はXfce、LXDE(LXQt)、Trinityなどが挙げられます。これらに上がっていないデスクトップ環境は大体比較対象として真ん中に位置するデスクトップ環境です。

また、軽量を謳っているディストリビューションには、Tiny Core Linuxのようにシステム自体がDebian(Ubuntu)やRHELなどの一般に広まっているディストロとは別に独特になっているものもあります。極限まで軽量に切り詰めたものを選択するのも良いのですが、そういったディストロって正直インストールが他のものより難しかったり、そもそも情報が全然無かったりなど、導入の部分がやたらとハードル高いものが多くて初心者に勧めるには(私含めて)オススメしないので、今回はインストールのハードルの低さも視野に入れて探しました。

今回はWindowsライクのデスクトップ環境を持つZorin OS Lite(32bit版)を選択します。個人的にXfceを採用したディストロの中で一番軽い気がする(体感)のと、32ビット版をまだサポートしている数少ないディストロであることを考慮して選びました。

使用感

まず起動時間なのですが、HDDのインストールというのと、シングルスレッドのCPUにインストールしたことが組み合わさって体感2分以上かかるように感じます。ログイン後もデスクトップとしてちゃんと表示するまでに体感また1分ほどかかるので、ちょっとした軽作業でも待たされてしまうのは少々ネックのような気もします。

ですが、一度表示しきってしまえば、意外とレスポンスは悪くないと感じます。もちろんシングルスレッドなので画面が固まる頻度が多いですが、CPUに難があるって程度で、メモリのほうは結構余裕があるシチュエーションが多いです。

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neofetchとタスクマネージャー(Xfce)のスクショです。メモリ使用量14%=約573MB(4GB=4096MBと計算した結果)ですので、アイドル時はおよそ500〜600MBあたりだと思われます。だいぶ余裕のある構成に思えますが、swap領域などを設定する場合は4GB無いと厳しいと判断せざる得ません。こう見ると如何にシングルスレッドが厳しいっていうのかが分かる。

最後に

前半部分正直ディストロの話しか書いてないからあんまり内容が無いけど、前半で書いたとおりそもそも「ネットブックのジャンクがあまり見なくなっている」というのもありますし、予算6,000円程度もあれば第2世代のCoreシリーズあたりは買えると思うと、ネットブックのジャンクを買う理由はほとんど無いと言わざる得ません。

結論

メモリは4GBもあれば軽量なシステムなら大丈夫ではありますが、CPUがかなり厳しいのでオワコンかオワコンではないかと言われたら、現状完全ではないがほぼオワコンになっていると思っています。おとなしくCoreシリーズ探したほうが早いです。

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