遠く離れた父の癌③~家族としてどう向き合う~
父の肺がん再発と転移について、
綴っています。
父は2年前、定期検査で
右の肺に白い影がみつかり、
肺の1/3を切除しています。
その後治療はせず定期的な検査を
受けて問題なく過ごしていましたが、
肺を切除したため今までと同じように
呼吸ができず、電話越しでも分かるくらい
いつも苦しそうな様子でした。
そんな体の変化にも、
だんだんと父が慣れてきた
今年の2月、
左の肺にも小さな白い影がみつかり、
4月に放射線治療をしています。
この時みつかった癌はとっても小さかった為、単発の癌だろうと医師からお話があり
体全体に癌はないか調べる検査も他に見つからず、放射線治療でなんとか小さな癌が消えることを祈るばかりでした。
しかし、そんな中突然
父は血尿が出たのです。
ふたたび病院で精密検査をしたところ、
今回の腎臓とお腹にあるリンパ節への転移が
見つかりました。
その結果を父から聞いたあと、
リンパ節=死がしばらく頭に渦巻き、
☑️父とどう接したらいいのか?
☑️どう声をかけたらいいのか?
私自身が事実と向き合いきれず、
まだ迷いの中にいたとき
たまたま見たinstagramから
高木ゑみさんを知りました。
料理研究家&台所コンサルタントの
高木ゑみさんは、2020年10月末にステージ4
の肺がん告知を受け、
2021年3月28日に35歳で永眠されました。
(高木ゑみさんのオフィシャルサイトより)
わたしはすぐにこの講演会を視聴し、
これからどう父と向き合ったらいいのか
この2つの動画から、
そのヒントをいただきました。
現在、がん医療は進んでいて
副作用も和らげる方法があること、
そして、高木ゑみさんのご家族は
明るく接してくれたことが
背中を押してくれたと
ご本人がお話されていて、
これだ!
とわたしは感じました。
やっぱり明るくいるのがいいんだ。
父が落ち込んでる気持ちを無理に
持ち上げたり、
こちら側だけの明るさを
押しつけるつもりはないけど
父に、少しでも、1%でも
今起こっている現実の中にも、
良いところ、良かったことはある。
そんなところに目を向けてほしかった。
この高木ゑみさんの動画をきっかけに、
今まで弱さをみせることのなかった父親と、
わたし自身が父の癌と向き合う怖さも抱えながらですが、少しずつ向き合っていくことになります。
ゑみさん、
大切なメッセージをありがとうございます。
動画を視聴するたびに、
勇気と元気をいただいています。
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