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『こころのチキンスープ』

今から約25年前、
(え?25年前なの?)

中学受験の塾に通っていた私は、合宿中に「合格」だったか「必勝」だったか忘れたけど、そういうハチマキを巻いて、みんなで朝から寝る前まで勉強したりする時期を過ごしていたことがある。今考えたら滑稽で、うちの親はなんて塾に入れていたんだと思うけれど(塾も楽しかったんだけど)その月次誌?に「こころのチキンスープ」という短編の物語が載っていて、小学生の私は、それを毎月読むことを楽しみにしていた。

大人になってもそのことを覚えていて、本を買い、寝る前に息子に1話だけ読み聞かせをしていた時期もある。何冊か続編が出ていたのでそれも購入し、本棚に置いていると、小学5年生になった息子は、今、毎日『こころのチキンスープ』を読んでいる。その感想をシェアしてくれたりもする。

現実でたくさん「ふーーーっ」という出来事があっても『こころのチキンスープ』や『夜廻り猫』や『シッタカブッタ』、『おまえ、うまそうだな』などの本を読むと、こころがほかほかする。全部シリーズものだったりするので、それもありがたい。
息子には科学にもたくさん触れてほしいけれど、それ以上にステキな文学にも触れてほしいと思っている。たくさん人にも会って話をしてほしいし、地球にもたくさん触れてほしい。漫画も映像も歌や音楽も。『勉強』って本当はイヤなものではないはずだし、『学び』は学校だけではない。

息子だけでなく、学生たちにも。
明日は1日、専門学校での授業。
19、20歳の学生に、どんな出逢いをプレゼントしようか、いつもとってもワクワクする。きっかけでいい。私をきっかけに、人生の大切な「何か」と出会ってくれたら。といつも思っている。

私も誰かの『こころのチキンスープ』的な存在になれたらいいな。なりたいな。

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