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トッズからみるレザー

TOD'Sはイタリアで革靴製造を目的に設立されました。
有名なのはモカシンで、革の細かい穴から飛び出たラバーがソウルとなり、歩きやすくデザイン性も高かったため、注目を浴びました。


靴の製造工程が多い中、精度の高い技術を守っているという品質に定評があるブランドです。

現在では、そのデザイン性と革の加工技術を活かしバッグ等のアパレル商品まで展開しています。

一貫して創立者の親族が製造を率いており、独自の技術やデザインを守り続けているため、他のブランドとは一味違う雰囲気が楽しめます。

日本では高世代に高い評価を受けている印象がありますが、柔らかい革で靴擦れが生じにくく、またバッグ自体がとても軽い等、実用性を兼ね備えている点が人気の秘訣だといえます。

実際に商品に触ると、豚や山羊の革ではないかと感じるほど薄くて軽いです。
鞣し時点で染料やオイルなどを含ませた重厚感のある革は、丈夫で厚みがあるので型押しなどの加工の幅も広がります。
つまり薄くて軽い皮革は加工の幅が狭くなる=デザインの幅が狭まるといえます。

そんな中でも光るデザインは革のパーツと金属やラバーのパーツの組み合わせで表現されています。とにかくパーツの数が多く、手が込んでいるのがよく分かります。

また、スエードのような起毛した革であったり、牛以外の革を使用していたり等、動物や加工方法によって様々な形状になる多種多様なレザーを使いこなした商品展開は他にないと思います。

このノウハウや技術を一族で管理しているとは、想像を絶するプロ意識を感じます。

変わったレザー製品に興味がある方や、実用性も重視した革製品をお求めの方には是非お勧めしたいブランドです。


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