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行方不明 長女19歳8カ月 前半

お礼

このたびは娘の行方不明事件において
皆様の多大なご理解とご協力に厚くお礼申し上げます。
 
LINE やFacebookにて、沢山の方々にシェアしていただき、
またさらにそのお友達の方々にもシェアしていただき、
私一人では手が廻らない遠方の捜索までお手伝いいただき
深く感謝申し上げます。
その時にいただいた励ましのメッセージにおいては、
どんなにあやふやな場所や時間帯、見たかもしれない気がする、
というような情報であっても生きているだろうと思える情報は
心の頼りでした。
皆様のお心遣いに重ねて感謝申し上げます。

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はじめに

これは2019年8月3日から行方が分からなくなり、18日に発見されるまでのことを事情も分からないままに、Facebookや LINEでシェアと拡散してくださった方々に報告しなくては、と書こうと思ってもなかなか書けず、心苦しく、溜めていた「メモ」です。

それならば誰かに説明する時に話しかけるだけで入力することができるiPhoneの「 音声入力」機能を使い、その状況を伝えつつ記録を取りました。ところが一向に「メモ」に記録した会話文のまま文語体に打ち直すことが出来ません。
気が進まない仕事はたくさんあります。皆さんも重い腰が上がらない、手がつけられない業務はたくさんあると思います。

どうしてこれだけの事をカミングアウトするのに、ここまで心に重たくのし掛かるのか、にスポットライトを当てて暗闇から引きずり出さないと
いけない、、、

多分、結論は
彼女の非は全て私の責任。

 
起因と結果において私たちの親子関係の「肝心な事を伝えない」という弱点を打開したく、全て書き記し残していこうと考えました。私にはまだ6歳の息子もいます。彼が本当に親の気持ちを理解できるのは彼自身が親になってから、また19歳の娘も然り、私ですら自分が子供だった時の親に対する気持ちと感覚を忘れないように、そういう人間であろうとした事も忘れていました。

https://leoya.exblog.jp
娘の当時を書き綴ったブログはExcite Blogにあります。彼女が親になった時に読める記録があることに感謝します。つまりこの時代には紙ではなく残せるツールがあるVRの世界に感謝します。
 
娘が8月18日に沼津警察署の方に発見され保護され、事情を話す過程において全てここに記されている事は、警察に報告されています。それでも若干、刑法に抵触しているかな?と思われる部分は有料記事にさせて頂きました。彼女の家出の原因となる進学、市役所の弁護士相談、養育費や調停などの件はまた綴ります。
 

失踪


娘がいなくなったのは8月3日(土)、この日に夜勤のアルバイトに送っていきました。
最近、とても行動が不安定で良くない予兆がたくさんありました。この日も何かバックミラーに映った気がしたけれども、息子も乗っていたせいか、何かを確認もせずに運転し初めて家に戻ってしまいました。
そして次の日の朝にアルバイト先に迎えに行きました。待ち合わせの時間に待ち合わせの場所に迎えに行ったところ、どれだけ待っても彼女は現れません。
息子は
「なんでいないんだろうねー?
保育園の時間に間に合わなくなっちゃうから帰ろう!」
と言って薄情だな(笑)と罪悪感を感じながら帰ってきました。
それでも、今もしもすれ違ったらどうしようと、何度も何度も戻り、また見回り、また繰り返し戻り、今度こそ待ち合わせ場所に絶対に居るだろうと、何度も想像し、最後には諦めて帰ってきました。

当時、彼女は19歳で、ちょっとサボり癖がついていて研修に行くと言っては出席していなかったり、連絡が取れない日があったり・・・いわゆる普通の年頃の通過点の出来事が起こっていると感じていました。

私は1日は待ちました。
1日は待とうと思いました。


警察


でも1日経って、これは待つべきではなかった。と後悔しました。
判断を誤ったかな、手遅れでなければ良いなと祈って警察に行方不明者届を出しに行きました。
1日帰ってこなかった行方不明の未成年者。
届出書を出して欲しくないのか次々に条件を出してくる、私もそんなに期待はしていない、一緒に探して欲しいわけでもないし、つまり協力は要請出来ないことは百も承知で、でも、それでも、
もし、それでも、
たまたま公園にいる時に職務質問に引っかかってくれたり、
病院に運ばれた時に優先的に連絡が取れたり、、、
そんな心配を少し減らすのはいけないこと?
捜索願いを出されると、もちろん警察にとっては一つ仕事の件数は増える、私も企業で働いていたから組織で動く人間の考え方はもちろん理解できます。届出を出すためのハードルを高くしている雰囲気は十分に伝わります。
届出の件数が上がれば、解決しなくては比率は悪くなるわけです。

母親である私からしてみれば、連れ去り事件とか変質者に誘拐されたりとか、車に引きずり込まれたりする話はいくらでも聞くし、防犯アプリからも良くないニュースはたくさん届くし、いくらでも妄想は膨らんでいきました。
監禁されていたりしないか、もともと最悪な状態だけを想像する癖が付いているこの脳みそからは嫌なビジョンしか思い浮かばない日が続きました。

もう、既に一晩経てば帰ってくると思って一日待ってしまった。
しかし、一晩帰ってこないということは物理的に帰ろうとしていないということだから、当然、家に帰ることを阻む事件が起きているわけだから、これは既に私だけの力では無理だろうと思って力を借りるしかないと、頼るしかないと思いました。
SNSでも拡散をお願いして、情報をアップして一体どこまでが許されているのかガイドラインに触れているのか、背に腹は変えられない気持ちで公開し協力をお願いしました。夜中で時差のせいもあってか外国の方々の反応が早かったのが驚きでした。日本でもゴスペルを通して知り合った方、音楽の繋がりの方々の捜索の協力は本当に心の支えでした。


やっと次の日に捜索願が受理してもらえて、彼女の手がかりになるものを提供し話をしていると、警察からは「お母さん、出来るだけ家にいて下さいね。もしかしたら帰ってきてご飯食べてシャワー浴びて、また出てっちゃうことがあるかもしれないから。」

これには驚愕し「え、そんなことがあるわけがない。」と、思いつつ、そんなことがあるのだろうか、と、その可能性を考えたらドキドキして気持ちが悪くなりそうでした。

そして、「じゃあ、もしも私が家に居るなら一体誰が彼女を探しに行けばいいの?」答えは明らかで、私が両方やるしかないよね。と彼女のアルバイト先に向かいました。


監視カメラ


ここでは警察官ではなくて生活安全課の刑事さんが二人来て、一緒に防犯カメラのチェックを行い、私は息が出来なくなるようなショックな映像を見ることになります。

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