見出し画像

M1 含む、Big Sur以降のMacでゲーム実況配信を軽率に安価でする方法(ハード編)

どうも、こんにちは、Leonhard_Mageです。
ゲーム業界の端っこで主にゲームデザインしてる人です、よろしくお願いします。

前置き

Macでゲーム実況配信する上で必要な情報をまとめています。
なお、Macでできる=Windowsでできると思ってもらって構わない内容なので、単に配信機能のないゲームハードを配信したいと考えている方は参考になると思います。
最低予算五千円です。

今回はハード編として、どんなものが必要となるか、基本的な配線について記述していきます。
以前、YouTubeで挙げていた動画の2023版アップデートとなります。
そのため、基本的に本体含めて“今手に入るもの“で進めますので、古いMacを使ってる、OSが古い、Apple  Mシリーズではないという“もっと選択肢が広い方“は方法の一つくらいに思ってもらえれば。
まあ、アップデートと言いつつ、基本はあの頃から微塵も変わってないです。

最低限用意すべきもの(されているべきもの)

  • ゲーム機+HDMI出力

  • ゲームを遊ぶ用のモニタ

  • Mac一式

まず、ゲーム機が必要ですね、ゲームの配信なので。
HDMI出力じゃないゲーム機の場合、コンバータが必要です。
そもそもモニタにAV端子で繋がないといけないゲームをする場合、モニタの用意も映像を取り込むところもハードルが高いので一旦そこは考えないようにします。
今は令和です。
とはいえ、PS2の場合はHDMI出力コンバータがそこかしこで販売されてますし、Apple製品であれば純正は高いのですがそうじゃなければ比較的そこまで高くない値段でアダプタが手に入ります。
また、上記以外でもAV端子しかないゲーム機の場合は、AV端子をHDMIにコンバートする機器を用意すればできますが、安い機材の場合、多少の遅延がある可能性があるので快適ではないことは留意してください。

モニタに関しては、Macを使っている人のほとんどがおそらくノートか一体型だと思うのですが、稀にゲームとPCでモニタを共用しているケースがあるため、念の為の最低限な環境として挙げておきます。
Macに取り込んだ画面を見てゲームできなくもないんですが、どうしても映像が遅れて再生されるので操作に違和感を感じると思います。
ストレスをなくすためにはゲーム用のモニタは別で最低限用意した方が配信には便利です。
その辺のテレビでも問題ないケースはありますが、場合により取り込んだ映像よりも遅れて再生されるケースもあるのでPC用で売っているモニタがあるといいです。
応答速度が16ms以下、できれば5ms以下のものがよく、この値が低かったりフレームレートが60hz以上で明記されているものであれば基本大丈夫です。
この辺は詳しく調べれば調べるほど条件にあった安いモニタを購入できるのですが、そこまでの知識を身につけた(身につけられる)ならこのページを閉じても大丈夫です。

最後のMac一式はMacBookシリーズ、iMacシリーズであれば他は特に何も必要ないです。
Mac miniなどのデスクトップタイプであれば、キーボード、モニタ、ポインタデバイスが必要になります。
パソコンが動く環境であればOKです。

要はパソコンの環境とゲームの環境が排他的になっていなければOKです。
パソコン使ってる時はゲームができない、逆も同様、であれば不足しているものを用意しなければなりません。

ゲームの取り込みで必要なもの

  • 映像スプリッタ

  • ビデオキャプチャユニット

  • HDMIケーブル

基本的にHDMIでの出力を前提に進めます、というか、映像スプリッタの前の段階でいわゆるAV端子の場合は色んなことで解決する必要があります(そしてその解決方法はかなりありますので検索してみてください)
映像スプリッタは映像端子の情報を名前の通りに分ける機器です。
自分はHDX-SP4( https://www.yodobashi.com/product/100000001004370387/ )を使用していますが、配信するだけであれば2つに分けられる機器で十分です。

ビデオキャプチャユニットはHDMIの映像と音声を取り込む装置で、これで映像をMacに取り込みます。
先ほどの映像スプリッタはこのビデオキャプチャユニットにパススルーがついていれば必要ないです。
自分は2種類使っています、JVA02( https://jp.j5create.com/products/jva02 )と中華キャプチャ( https://www.shigezone.com/product/hdmi_usb2capture/ )を使っています。
どうして二つなのか?については後ほど。
中華キャプチャは千円程度なので、まず配信したいという場合はこれで試すのがいいです。

そしてHDMIケーブルが最低でも1つは追加で必要です。
スプリッタで使う場合は2つ、パススルーであれば1つ。
パススルーなキャプチャは大体1万以上しますので、安いキャプチャとケーブル二つの方が安く済みます。
また、お高いビデオキャプチャがMacで使えるかどうかを確認する方法は簡単です、製品情報を見てお使いのMacのOSや構成に対応してれば対応しています。
なお、ドライバをインストールする可能性があるものについてはM1以降だと基本的に使えないので、ドライバ不要なやつか、正式に対応を謳っているものを購入すればいいです。
わからない人は正直に店員に話をするか、中華キャプチャがリスクない買い方になります。

中華キャプチャは取り込む解像度が1280*720になってしまうのですが、Nintendo Switchだとそもそもそれで問題ないのと、PS4やXboxは本体から直接配信できるので考えなくていいので問題にならないかと思います。

配信する上であると便利なもの

  • 配信者を取り込むカメラ

  • マイク付きイヤホン

MacBook Airであれば既に本体で揃ってる機能です。
macOSが最新のものであれば、iPhoneをMacのカメラ代わりにもできます。
また、マイク付きイヤホンも、711でも売ってるアップル純正EarPods 3.5mm イヤホンプラグで十分というか、Macで配信する時はぶっちゃけこれも基本は必要ないかなと思います。
念の為あったら声だけをしっかり届けられるのでいいですよ、って感じです。
下手なヘッドセットよりも音質がよほどいいので困ったらこれでいいです。
Mac miniなどのデスクトップで行う場合はマイクとイヤホンは必須です。
カメラも必要であれば購入必須です。

環境によっては必要なもの

  • USB ハブ

ビデオキャプチャやマイクがUSBーA端子だったりすると必要になります。
あと、接続する機器が多いと充電しながら配信するためのUSBーC端子が足りなくなる場合もあるので必要です。
M1 MacBook Air、またM2でも13インチのMacBook Proは充電でUSBーCが一つ塞がれるので、充電しながらも端子を複数使えるもの(大体DockとかN in 1とかそういう名前がついています)でもいいですし、USBーC一つを複数のUSBーA端子にできれば(USBハブと呼ばれるのはこっち)いいのであればそれが一つあれば大丈夫です。
使う予定の機器の端子で超安い千円くらいのハブか、より拡張性や利便性の高いマルチハブかDockになるので、これは環境に依るので凝ったことをしたい人は検討するところです。

実際の配線

  • スプリッタでの配線

安い構成だとまず間違いなくこの構成

通常のゲームプレイからするとスプリッタ周辺で追加で2本のHDMIケーブルが必要になります。
片方はテレビへ、もう片方がビデオキャプチャに伸びます。
ビデオキャプチャはUSBーCなら直接挿せばOK、そうじゃないなら変換アダプタかUSB ハブで解決します。
カメラとマイク、イヤホンは前述の通り、ほぼどのMacでもついているものなのですが、用意した場合はUSBハブを使うかイヤホンジャックで繋げておきます。

  • パススルーでの配線

いいキャプチャは配線がすっきりします

パススルーの場合はビデオキャプチャに直接繋げた後、そのビデオキャプチャからモニタへケーブルを繋げます。
他はスプリッタの場合と同じです。
メリットは配線も機材も少なくて済むこと、色々用意するとこの恩恵が本当にでかいことがよくわかります。

注意事項

注意事項その1

  • ハードによるキャプチャできる、できないが発生するケースがある

今自分が使ってるキャプチャが二つである理由がまさにこれです。

  • JVA-02(1920*1080、60F)

    • Nintendo Switch、PS4、様々なミニ系ゲームハード

  • 中華キャプチャ(1280*720、60F)

    • 上記の他、PS2、iPad、iPhone *どちらもAVアダプタによるHDMI出力

お行儀の良いキャプチャの場合、16:9以外の画像を取り込めない問題がどうやらあるみたいです。
この辺、詳しく調べていくと解決する手段がある可能性はあるんですが、自分としては色んなことを調べて解決しようとするよりも、千円で手に入るキャプチャで解決するならこっちでいいか、ってなってこれ使っています。
ただ、低解像度でも60フレーム(秒間60枚の映像)で取り込めるので画面の滑らかさは保たれます。
お試しであれば十分な内容なので、こちらで試すことを強くお勧めします。
なんといってもとりあえずキャプチャするだけであれば千円ですし。

注意事項その2

  • 中華キャプチャは熱で壊れやすい

そのため、冷却キットもつけて販売されているケースもあります。
自作する場合は自作コーナーにあるヒートシンクを買ってつけてください。
これ(https://www.yodobashi.com/product/100000001006942130/?gad1=&gad2=x&gad3=&gad4=&gad5=15291214439677632494&gad6=&gclid=CjwKCAiA3KefBhByEiwAi2LDHMH_zRBpERcRZUhSp_bmmjlQUEtOVnv6HJhhm3r2Xs-ADvKzVIWOLxoCXJEQAvD_BwE&xfr=pla)とかですね。

まとめ

ハードの用意はこんな感じです。
最低ラインでHDMIケーブル2本、ビデオキャプチャ、スプリッタを用意した場合、五千円以下になると思います。
パソコンあれば後は五千円で配信環境が整うと思って全く差し支えないです。
もちろん、いい環境を作ろうと思ったらどれも何万もする機材を揃えた方がいいに決まっています。
まずはどうしたら録画したり配信したりできるのだろうと思った時に、お試しであればハードのコストはこれくらいで済むとわかったなら幸いです。

ソフト編と合わせて、ゲームの配信を軽率にやってみましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?