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愛おしすぎる長女の同志へ

家族の中で生まれ順が性格を決定づけるというのは通説ではなかろうか。
長女は真面目で甘え下手、末っ子は世渡り上手というように。


今日も塾のバイトで生徒が志望校を選定した。それは私が提案した学校だった。彼女とは授業内問わず、授業後も志望校に求める条件を探りながら話を進めていたから本当に嬉しい。頼りにされたという個人的な達成感は大きかった。

頼られて嬉しさを見出すタイプ…、しかし自分から頼るのは苦手だ。
そう、私自身は典型的な長女タイプである。頼みごとをするのは申し訳ないことであり、無理をしてでも自己解決を図るべきであるという認識だ。効率性も悪く無理が祟ってネガティブになったり、体調に影響が多少なり出るので直すべきなのだけれど、私には難しい。

性格は変えられない。しかしこの性格の折り合いの付け方が今日は少しわかった気がする。


長女が調子のいい時。
それは頼られている時だ。頼られる=居場所である。頼られなかったら、何かのリーダーに選ばれなかったら、それは長女にとって世紀末のように感じられる。信頼を得るために日々真面目にコツコツと品行方正に生きて、他者への関わりにとりわけ負担という点で細心の注意を払う。
人に何かをお願いしたら、申し訳なさが勝つような人種だと思う。


こうした長女が生き生きと現代社会を乗り切るにはどうしたらよいのか。
全てが一人で出来るわけがないのは理解しているけれど、それでも頑張っちゃう長女の生きる道とはー

それはやはり人に頼ってもらうことだ。
誰かを想う長女は強い。その誰かの成功のために必要な行動、人にお願いも含めにおいては申し訳なさは感じなくなり、目標達成のために一緒に動ける。
このパターンなら、自分の中の承認欲求と相手へのリターンの質、効率性全てを両立できる。長女一人だけで問題を抱えることなく、目標達成の及第点を得るだけでなく、より強固で安定的に支えることが可能になる。

しかし頼られる環境は自ら開拓していく必要はある。
暫くは下っ端の時期もある。しかし必ず結果を残せると信じているし、長女には我慢強さがある。
相手の期待に応えるという点では頑固で職人気質が生きるはずだ。


長女タイプとは冒頭述べたように真面目で甘え下手という気質が語られるし自覚がある。しかしそんな不器用な長女たちに手を貸したくなる人も多い。
特に同業者である長女は。同志よ、強くこの世を生き抜いてくれ。



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