必要とされること

月曜の新幹線トラブルで彼氏の出張予定が変更されて、その影響で週明けから忙しそうにしていた。
忙しさそのものよりも予定が何度も変更されたのがストレスだったみたいで、毎日帰ってくると俺をソファに押し倒して「10分このまま」とハグで捕まっている。

彼氏はストレスをあまり表現しない。
でも当然ストレスはあるので、ジムによく行ってる時や、俺を捕まえてハグで締め上げる時は、ストレスたまってるからこれで解消してるんだと理解している。
俺も同じで、ストレスを感じると彼氏に抱きつく。
自分よりも強い力でハグし返されると、ストレスが圧縮されて小さくなって消えていくのを感じる。

昨日はハグされながら彼氏の背中をトントンしていたら、寝息が聞こえてきた。
15分くらいはそのまま寝かせたけど、早くお風呂に入ってほしい、ご飯も食べさせたい、せっかくビールもグラスも冷やしておいたのに、といろいろ気になってそろそろ彼氏を引き剥がそうと思った時に仕事関係の電話が来て、やっと開放された。

お風呂に入った後クーラーガンガンにして「天国だ!」と叫びながら、冷やしておいた最近お気に入りのビールを飲みはじめた。
居酒屋メニューを参考に作ったポテサラを、いつもおいしいと言ってくれる。
あとは枝豆のペペロンチーノが大好きだから、この2つをつまみに出したらうれしそうにしていた。
何年一緒にいても変わらない、こういう簡単で単純でいつも機嫌がいいところが好きだしかわいい。

いつも俺は彼氏に助けられて甘やかされている。
でも彼氏にとっても、俺は必要な存在なのだと感じる。
彼氏のストレス解消には俺が必要だ。

たまにはワインもいいんじゃないかと思って、今日は白ワインとスモークチーズ、きゅうりのピクルスを買ってきて、チキンのトマト煮だけ作った。
そろそろ帰ってくる時間だ。
彼氏が疲れてバテないように気をつけたい。


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