レオ

アラサー独身男性

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最近の記事

家族を困らせたくない

姉が電話で母の様子を教えてくれた。 お母さんはいろいろ考えているのかもしれないけれど、あまりレオの話はしてこない。 元気にしてるし、孫達の運動会にもきた。 私がお母さんの話を時々聞くからあまり心配しなくていいけど、お母さんが自分で気持ちの整理をつけるまで待ってあげてほしい。 そして、姉が俺のカミングアウトを聞いてどう思ったのか話してくれた。 レオの話を聞いて考えたけど、今までと何も変わらない。 学生時代にいろいろあったから、レオのそばに頼れる人がいてくれたらとずっと思っ

    • 俺の独占欲

      彼氏が買ったswitch bot類やデジタルガジェットがどんどん届く。 面白くて設定しまくった。 これから出張の予定が増えるらしく、家の生活環境を設定したり、在宅ワークになったとしても円滑に進めるための準備だと張り切っている。 ボーナス出るからこんなに買ったんだろうと思っていたけど違って、「レオが去年みたいにならないように、もしなっても仕事できるように」と俺の夏バテを警戒してのスマートホーム化だった。 去年の夏バテはひどくて、心配した彼氏が俺を一人にしないように出張予定を

      • 添い寝

        昨日出張から帰ってきた彼氏にハグしてもらってよく寝た。 添い寝すると、相手の皮膚の感触や匂いや温度の集合体みたいな成分を吸収して、精神安定剤や睡眠薬と同じ効果があると思う。 でも依存性の高い薬でもあるから、用法、用量を守って正しく使いたい。 自分達の添い寝が確立するまでには、いくつかのステップがあった。 1.共寝期 添い寝初心者の頃は、寝返りすると相手を起こすんじゃないかと緊張したり、背中を向けると嫌がってるように思われるかもと気になって、ただ隣で息を潜めて横になるだけ

        • 怖い夢

          彼氏が出張でいない夜、怖い夢を見た。 普段あまり夢を見ることはないけど、見るときはよくない夢のことが多い。 「よくない」のパターンはいろいろだ。 駐車場のどこに車停めたのかわからなくなって探しているうちに、自分がどこにいるのか見失ってしまう夢。 大事なものを無くして呆然とする夢。 知らない街を一人で歩いていると、誰かに後をつけられる夢。 あまり覚えていたくないから、頑張ってできるだけ忘れるようにしている。 今回見た夢の詳細も忘れてしまったけど、起きてからめちゃくちゃ気分が

        家族を困らせたくない

          決め手

          結婚が決まった友達のお祝いに、仲の良いメンバー5人で飲みに行った。 多趣味な友達で、もっと独身を楽しむのかと思っていたから少し意外だった。 結婚の決め手は何だったのかとみんなに聞かれた友達は、 楽しい時だけじゃなく、苦しい時も一緒にいてくれた人だった。 遊びに行く週末ではなく、忙しい平日に時間を作って会いたい人だった。 と答えた。 イケメン回答すぎてからかったけど、みんな感動していた。 終電近くまで盛り上がった帰り道、彼氏とのことを考えていた。 俺がしんどい時、いつも

          決め手

          他人の目

          遠くまでドライブデートした帰り道、自分達の住むあたりでは見かけないスーパーに寄った。 知らない魚や初めて見るレトルトやお惣菜があって、2人で楽しく買い物していた。 気がついたら女の子2人組がこっちをチラチラ見て、何かコソコソ言っていた。 自分達は近い距離感でいたわけでも手を繋いでたわけでもなかったけど、アラサー男性2人がスーパーで買い物してるのが珍しいのか、もしかしてそれっぽい雰囲気が出てしまっていたのか、ゲイだとバレるほど自分達はいかにもなんだろうかと急に他人の目が気にな

          他人の目

          過保護

          彼氏は過保護で心配性だ。 俺が体調を崩しやすいことがそうさせているのかもしれない。 すぐに熱が出る俺の世話は完璧で、熱が出た時は一日に何度も、夜中に俺が寝てるときでも熱を測ってくれて、冷えピタを貼ったり飲み物をたくさん枕元に並べてくれる。 お腹の調子が悪い日が続くと、オレの好きなヨーグルトをわざわざ遠くのコンビニまで行って買ってきてくれるし、バックハグでお腹をさすってくれる。 ケガをした時は薬を塗って、治るまで毎日チェックされる。 自分でも気が付かない小さなキズも見つけて、

          過保護

          彼氏との毎日

          朝は自分が先に起きる。 一度寝ると起きない彼氏がうらやましい。 家を出る時間が違うから毎日一緒に朝ごはんを食べるわけじゃなく、それぞれパンとコーヒーで適当に済ませたり、食べない日もある。 彼氏は残業になることが多くて、だいたい俺が先に家に帰るから、晩御飯はできるだけ作るようにしている。 付き合う前はほとんど料理をしたことがなかったから、頑張って練習した。 それでもやっと人並みくらいで、上手と言われるようなレベルにはならないけど、作ったものは全部食べてくれる。 彼氏が好きな

          彼氏との毎日

          彼氏が描くこの先

          この先のことで悩んでいた日、彼氏が話してくれた。 この先したいこといっぱいある。 駅の近くの新しいパン屋に行きたい。 限定のコーヒー豆を試してみたい。 グランピングしたい。 水がジェット噴射して立つやつやりたい。 海外旅行に行きたい。 マンション買いたい。 できることから全部やる。 難しく考えないで毎日を新鮮に、一緒にいられる時間を大切にしていけばいいんだ、と教えられたような気がした。 こうやっていつも彼氏に助けられている。 自分とは考え方が違ったり、何を考えているのか

          彼氏が描くこの先

          この先のこと

          結婚する友達が少しずつ増えてきた。 その中には付き合っている期間が俺達よりも短い人たちもいる。 早く結婚した友達は、子どもができたりマンションを買った。 付き合っていくと、その先には次のステージがある。 でもゲイである俺には、何もない。 結婚はできないし、パートナーシップをどうこうしたいわけじゃない。 子どもは好きだけど、自分の子どもをもつことは考えられない。 付き合っている期間が長くなってきて、この先のことを考えるけど、何もない。 何もないことで気が楽な時もあるし、虚

          この先のこと

          自己満足のカミングアウト

          別に絶対に親に話さなければならないわけじゃなかった。 でも彼と同棲を始めて、一緒にいるのが当たり前になって、自分は幸せだと誰かに話したくなった。 誰にも言えずにいたことを話して楽になりたいと、自分のことしか考えていなかった。 すぐに理解してもらえないかもしれないとは思っていたけれど、相手の心に負担をかけることまでは思いが至らなかった。 俺のカムアは自己満だった。 今回のことを踏まえて、ゲイであることも彼氏がいることも、もう絶対に誰にも話さない、と彼氏に話した。 彼氏は「カ

          自己満足のカミングアウト

          姉のリアクション

          自分のことを親に伝えたら親しい友人にも話して、自分を少しずつオープンにして生きていこうと考えていた。 親友には、大切な人として彼を紹介したかった。 でもそう簡単にはいかなかった。 その代わり、姉には説明する必要があった。 自分はゲイであること、あの日付き合っている男性がいると母に伝えて驚かせてしまったことを話した。 姉は母から話を聞いていたから驚くことはなく、冷静に聞いてくれた。 全く知らなかった、そうかもと思ったこともなかった。 お母さんはショックだったようだけど、

          姉のリアクション

          優しい彼氏

          彼氏は俺に対してほとんど怒ったことがない。 付き合う前から優しくて、いつも俺を甘やかしてくれる。 実家から戻った後のGW後半、あまり眠れなかった俺の体調を心配してくれたり、毎日のように食事やカフェ、買い物に連れていってくれた。 彼氏もこうなるとは思っていなかったはずで、少なからず戸惑ったと思うけど、気持ちが沈む俺を何よりも心配してくれた。 それを感じて、こんなに気を遣わせて申し訳ないという気持ちになった。 もともと彼氏の優しさは少し過剰で、甘やかすという言葉より、支配欲と

          優しい彼氏

          彼氏のリアクション

          実家から自分の家に帰っても、気持ちは沈んだままだった。 彼氏は実家に1泊して次の日に帰ってきた。 どうだったか聞かれて、思い出しながら話すうちに泣きそうになってしまった。 黙って俺の話を聞いてくれて、抱きしめてくれた。 そっちはどうだったのかと聞いたら、家族はやっぱりなんとなくそう思っていたそうで、ゲイであること、付き合っている人と同棲していることをすべて話して、大歓迎というわけではないけど、わかった、というリアクションだったと教えてくれた。 俺と親、お互いに時間が必要だ

          彼氏のリアクション

          親のリアクション

          親にどう伝えたらいいのか考えた。 自分の口から「ゲイ」という言葉を出してしまうことが自分でも怖かったし、言われた方もショックなのではないかと思った。 悩んで結局、「付き合ってる彼氏がいる。」という言葉で伝えた。 母は驚いていた。 親に伝えたら、どんなあなたでも私の大切な子どもだよ、と受け入れてくれた話をテレビやネットでみたことがあった。 俺はほんの少し、それを期待していた。 でも母は受け入れられないようだった。 かと言って怒ったりもせずに、考え込んでしまった。 その後ど

          親のリアクション

          親に「彼氏がいる」と話すことになった経緯

          彼氏であるTとは、付き合うことになってから早いうちにほぼ同居生活になって、今は完全同居している。 その時に、親にはルームシェアすると伝えた。 嘘じゃない。 Tの親しい友達は、Tがゲイであることを知っている。 明確にカムアしたというより、ゲイバレをそこまで怖がっていないから極端に隠さないので、知っている人は知っているという状態らしい。 俺は誰にも話していなかった。 友達にも家族にも。 厳密に言えば、Tの友達と一緒に「Tの彼氏」として食事する機会もあったので、その人たちは知っ

          親に「彼氏がいる」と話すことになった経緯