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もう少し


あなたに似せた毛布にくるまり

違和感ばかりを募らせた時間

隙間に浮く身がまだもどかしい

もう少し、重ければ良かったのかな

コレじゃあダメねと、まだ午前2時


言葉と言葉で縒ったロープが

いつのまにか腕に絡まっていた

束縛はやめて、そんな中途半端な

そうね、たとえば胸元あたりを

もう少し、ちゃんと沈めてください


縛るのはいつも軽い約束

放つのはいつも重い一瞬

私は私の声を忘れたい

もう少し、深く、深く沈めて

私は声を失くしたいから


瞳を潤ませ闇を見上げる

それは目尻に隠したオーダー

そう、選ぶのよ、明日もあなたが


朝まで、もう少し


ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!