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【Jリーグ】監督の年齢

今回は監督の年齢についてまとめてみました。最近、若い監督が増えてるんでしょうか?

2022年のサガン鳥栖の川井監督は40歳。監督としては若いなーと思って他のJ1チームの監督の年齢を調べてみました。若い順に並べてみたのが以下の表です。

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40代後半から50代前半が多いですね。30代はゼロ、60代以上は2名だけでした。平均年齢は51.2歳です。監督と言えば60歳くらいの印象があるのでちょっと意外でした。

ちなみに2019年にはシュタルフ悠紀リヒャルトがJリーグ最年少の34歳でY.S.C.C.横浜(J3)の監督に就任しています。古い話ですが1993年Jリーグ開幕した年に優勝したヴェルディ川崎の監督は当時35歳松木安太郎でした。ただの面白い解説のおじさんではないのです。あとはフランスワールドカップのアジア最終予選中に加茂監督の更迭を受けて日本代表監督になった岡田武史は当時41歳。その年齢でワールドカップ初出場を懸けて全責任を負って戦ったのですからとんでもないです。

ドイツで活躍する若手監督

実は最近海外では監督の若年化が進んでいます。海外(特にドイツ)では30代の監督が多く活躍しています。筆頭はナーゲルスマンです。現在34歳にしてなんと名門バイエルンミュンヘンの監督をしています。その他にもドメニコ・テデスコ(現在36歳、RBライプツィヒ監督)やフロリアン・コーフェルト(現在39歳、VfLヴォルフスブルク監督)などがいます。彼らに共通しているのは選手としてプロでの試合出場経験が無いということです。

ユリアン・ナーゲルスマン

サッカー選手でしたが、プロとしての試合経験はありません。怪我によって20歳で選手として引退、しばらくはホッフェンハイムのユース監督をしました。その後28歳ホッフェンハイムのトップチーム監督となります。これは当時ブンデスリーガ史上最年少での監督就任でした。その後ホッフェンハイムでの好成績が認められ、RBライプツィヒの監督に就任します。ここでも好成績を残したナーゲルスマンは昨年ついにあの名門バイエルンミュンヘンの監督に就任しました。

ナーゲルスマンと同世代の監督たちは、「ラップトップ世代」と呼ばれています。これは若手監督が抜擢され始めたころに、デジタル機器やテクノロジーの導入に積極的な若手監督を揶揄する意味合いもありました。ただ、現在では監督として成功を収めた彼らの代名詞ともなっています。

選手としてプロ経験の無い彼らが指導や采配に説得力を持たすためには、テクノロジーの力を借りたデジタルな分析が不可欠だったのかもしれません。また、パソコンが日常化した環境で育った同年代の選手にもそのほうが理解しやすいのかもしれません。

ではJリーグは

Jリーグに話を戻すと、プロ経験の無い30代の監督が就任することはほとんどありません。ただ、ユースなどに若手監督を抜擢する流れはありますし、当然デジタルネイティブな世代の監督も育ってきていると思いますので、近いうちに日本のナーゲルスマンが現れるかもしれません。

最後に、もちろん若いからと言って良い監督とは限りません。ただ、選手にも若手からベテランまでいるように、監督の年齢にも幅があったほうが様々な特徴のチームが現れて、リーグとしての魅力に幅が出るのではないでしょうか。個人的には30代、なんなら20代の若手監督の出現に期待しています。

それでは失礼します。

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