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安原一式の思い出。。。安原氏の訃報を聞いて

安原製作所の社長さんがお亡くなりになられていたとのこと

 同じ業界にいた身とは言え、、底辺の元設計者に過ぎないので情報を知る由もなくかなり遅れて知ることとなりました。その記事の中でこの本のことが紹介されていたので読んでみたのですが、いろいろと驚くことが多かったので書いておきます。

 京セラを脱サラされて創業したのは存じ上げていましたので、あれだけ資本力がいることをされたのだから、そこそこご年配の方だったのかと思いこんでいました。。。しかし読んでみて、30歳代の初めに京セラを退職されて安原製作所を起業されたのですね。実行力に関心しきりです。

 あの時代を振り返ってみると、まだバブルの余韻があった頃で、新品の並行輸入品ライカM6が17万円程度、標準レンズのズミクロン50mmF2が6万円程度で購入できました。(銀座レモン社価格)円高だったからですね。そんな時期でしたので、ライカ互換機でもある安原一式は注文してから納品まで2年もかかるほど注文がありました。今のライカ相場とは似ても似つかないですね。 安原一式はそんな時期だからこそ一瞬咲いた徒花とも言えます。

 安原さんと一度組んで仕事をしてみたかったな。。。安原さんは電気設計者なので元レンズ設計者の私と組める可能性があったかも。。。  ご冥福をお祈りいたします。

安原製作所さんのレンズ。流通在庫等

安原製作所さんのレンズ。流通在庫等

安原製作所さんのレンズ。流通在庫等


ペンネームのレンズ豆とはこんな豆です。昔のカメラ帝国ドイツでは、ソーセージやジャガイモと一緒に煮てスープにします。レンズ豆スープ(レンズンズッペ)ですね。






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