【英検1級の勉強法/1次】
2021年第1回のテストで英検1級を取得したので、勉強法について書いてみました。
点数が偏ってる理由はあとで説明します笑
「受ける前の自分やったらこういうこと聞きたいだろうな」っていう観点で書いてるので、参考にしてもらえたらなって思います❣️
最初に自己紹介で、リノのバックグラウンドや英検1級を勉強する前の英語力などについてかんたんに書いてます。
「勉強法だけ知りたいねん!」って人は読み飛ばしてもらっていいし、必要なとこだけ読んで活用してもらったら全然大丈夫です。
自己紹介&前提の英語力
はじめまして、リノって言います。
関西で生まれて関西で育ち、今は関西で英会話講師をしてます。母子家庭で上に兄がいて、年は20代のめっちゃ最初の方です。
ちなみに留学やワーホリなどの海外滞在経験がないので、国内で英語を勉強してきた感じです。
蛇足かもなんですが、読んでる人の中で「留学したいけど親が反対してできない」とか「ワーホリ行きたいけど家族がいるしなあ」とか考えてる人っていたりしますか?
もしそういう人がいたら、周りより自分の意志ややりたいことを優先してほしいです。(英検関係なくてごめんなさい)
わたしの場合大学生までいわゆる「良い子ちゃん」で、どうすれば周りの大人が喜ぶか分かってたし、テストで良い点をとる方法も分かってたから親のレールに従って生きてきました。
たぶん要領は良いタイプなんだと思います。(末っ子ですし)
でも自分がやりたいことがなく、習い事も学校も、親の価値観の元に選んでました。
そして、大学3年で留学できたかもしれないチャンスがあったのに決断しきれなかったことを今はすごく後悔してます。
わたしの先輩にも、学生時代に留学行きたかったけど行かずにそのまま結局英語とは関係ない職に就いて、くすぶってる人が何人かいます。
自分のほんとにやりたいこと我慢してるとすぐ「他人のせい」にしがちだし、これ読んでる人が誰であれそうなってほしくないなって思います。(小娘がえらそうにすみません)
で、話を戻して前提の英語力ですが1級受験を決意したときはこんな感じ↓
これ見て、「えっTOEIC900ないやん」って思われたかも。笑
ツイッターを見てると、TOEIC900超えの強者だけが英検1級を受けてる印象あるけど、わたしの受ける前の英語力はこの程度です。
自分の経験から、TOEIC900なくても英検1級は十分受かります。
英検1級と言えど資格だから、ちゃんとそれに合わせた対策ができるかが重要だと思います。
英検1級を受けたきっかけ
わたしが英検1級を受けようと思ったきっかけは、ツイッターです。
ツイッターは結構いろんな人がいるんで、勝手に目標とする人やライバルとかを設定することにしてます。(自分のモチベにするために)
で勝手にライバル視してた人の中で、準1級に受かった投稿をしてる人がいたんですよ。
「この人が準1級を受けてるならわたしは1級に受かってドヤ顔したい。この人に負けたくない🔥」って思って、受験を決意しました。
自分のことほんまに負けず嫌いやなって思うけど、やっぱり英検1級のブランドがすごいので今ではすごく自分にとってプラスになったなって思います。
英検1級って最上級なだけあって周りにめっちゃ自慢できるし、アカデミックな英語を話せることの証明になります。
2次試験のスピーチの対策をするうちに、英語で社会問題について意見を言う力が身につきました。
英語でニュースを見てるときに、今まではわからんかったかもだけど「これ英検に出てきた単語や!」ってなることもけっこうあります。
政治とか経済みたいな硬い話題を英語で議論するのはめっちゃムズいけど、その分勉強したことで身についたことはたくさんあります。
リスニング
リスニングは、わたしが勉強してて1番伸びたセクションです。元々聞き取りは不得意で、最初受けたときは大体 10問/27問 以上は間違えるくらいでした。
主にYouTubeと過去問を使って対策してたけど、大体以下の流れでやってました。
これを2ヶ月かけてやりました。
順番に説明します。
🌸過去問
演習は毎日絶対すべきです。
でも毎日解くとなくなっちゃうんで、「今日は2018年のPart1とPart2を解く!」とか「今日はPart3とPart4を解く!」みたいに小分けにしてました。
で、1週間のうち1日はPart1〜Part4を通して解くみたいな感じです。(本番と同じ環境で解くため)
ちなみに、英検1級を受ける人はマストだけどわたしは以下の参考書使って演習してました。↓
あと、過去問だけだとさすがに少なすぎるんで以下↓の参考書も使ってました。(掲載問題数が多そうだったので)
実際の試験だと、リーディングの最後10分を使ってリスニングの問題を先読みしますよね。
なので、まず本番と同じように10分とって問題を読みます。(Part1とPart2だけだったら5分くらい)
そっから問題を解いて、答え合わせをしたらスクリプトを見ながらシャドウイングをいったん全部します。
このときに知らなかった単語やフレーズを全部ノートに書き出して、覚えるようにします。
わたしはこんな感じで書いて電車とかでよく覚えてました。↓
考えながら書くから字が汚いけど、「ノートは自分が読めればいいや」と思って割りきってます笑
でメモするとき、リスニングは単語レベルがそこまでむずかしくないので、基本的に知らなかったやつは全部覚えるようにしてください。
上の写真を見たらわかるように、わたしはほとんど英語で書くようにしてました。
たとえば、monitorは「監視する」という意味があるけど、日本語で「監視」と書かずにsuperviseっていう類語をメモしてます。(画像下部)
知らなかった英単語を、知ってる英単語でメモすることで英語で頭にはいってきやすくなります。
こんなふうにシャドウイングを1回できたら、今度はスクリプトを見ずにシャドウイングします。
あとはそれを翌日と3日後とか時間を空けてくりかえす。
わたしの場合、スクリプトを見てシャドウイングするのは1回だけにしてました。
スクリプトを見ると文字を追ってしまうから、どうしても発音が悪くなってしまいます。
けどどうしてもスクリプト見たいって人はチラ見程度におさえてください。
上の手順を毎日してたので、1日の量としては大体こんな感じになります。
こんなふうに、解いたら解きっぱなしで終わるんやなくて定期的にシャドウングをしてました。
「シャドウイングシャドウイングうるさいな!😤」
って思ったかもなんですがシャドウイングまじで大事だと思ってます笑
たしかにリスニングの試験やから聞きとるのが重要やけど、そもそも自分が発音できるものは聞き取れるからです。
だからシャドウイングしてそのフレーズが発音できるようになったら、リスニングのスピードについていけるようになります。
ちなみに、シャドウイングの頻度は大体テキトーです。
「これそういえば1週間くらいシャドウイングしてなかったからやろう」みたいな感じです。
🌸Youtube
「英検1級対策にYoutube?」って思ったかもやけど、そもそも1級は過去問が少なすぎるんですよね。
模擬試験みたいなのをネットで探してみても全然ないですし。
そこで、自分は英検1級みたいなアカデミックな分野を扱う動画を探してました。
自分が探した中でいいなと思ったのが、In a nut shellというチャンネルです。(スピーキングやライティング対策にも良いかも)
アカデミックなチャンネルなんで、リスニングのPart2に出てくるフレーズとかとリンクしてます。
あとフレーズとかを覚えるときにイラストやイメージを使って覚えると忘れにくいんですが、
in a nutshellはカラフルなイラストを使ってるので頭に入りやすいです。
しかも字幕つきなんで、そこで知らなかったフレーズを確認できます。
英検の過去問が尽きてきた時期は、このチャンネルを1日1本動画を見るようにしてました。
毎日大体7分以内の動画をチョイスして、知らん表現を盗んだりシャドウイングしたりしました。
リスニングはいったんこんな感じです。
ライティング
ライティングの点数見た人は、
「えっこの点数で受かったん!?」っておもったかも。笑
ほんまにその通りで、他3技能の陰に隠れてるだけでライティングの点数だけ見たらまじでやばいと思います笑
一応言い訳しとくと、
ライティングの問題文に自分がわからない単語が出てきたんで詰んだっていう感じですね笑
単語の意味が分かってたら全体でハイスコア取れてたのにと思うとめっちゃ悔しい。
ほんとにライティングはそう断言できるくらいめっちゃ対策してました。
ちなみにテキストはこれしか使ってないです。↓
ライティングとスピーキング対策はこれ1冊で十分かも。
この本英検1級対策に特化してるんでめっちゃおすすめです。
コンテンツブロックって呼ばれる英語の文章(1パラグラフくらい)が、212個も掲載されてます。
ライティングは社会問題について意見を書く必要があるんで、ある程度長い英語の文章が書く必要がありますよね。
「英作文完全制覇」に出てくる英語はかんたんで使いやすいので、そのままライティングに使ったりできました。
自分の対策を短くまとめるとこんな感じです↓
この中で重要なパートは1ヶ月目の覚える作業です。
「そんな時間ないねん!」って人は、過去問解きつつ覚える作業を優先させると良いです。
ライティングって「背景知識」が必要なんで、いきなり過去問解いても書けないんですよね...。
日本語でも、いきなり「アフガニスタンの地雷対策に賛成か反対か400字で述べよ。」とか聞かれたら「は?」ってなると思います。
政策とか知らんと書けないですし。
それとおんなじで、政治とか経済を論じるのに必要なボキャブラリーを最初に覚える必要があります。
わたしの場合は「英作文完全制覇」の文を覚えてたけど、ライティングで使えそうな文が大量に載ってたら他のテキストでも大丈夫です。
で、覚えるときに注意してたのが3点あって、
1点目は、「英作文問題完全制覇」に出てくるコンテンツブロックをそのまま丸暗記するのはおすすめしないって意味です。
なぜなら覚えにくいし忘れやすいからです。
それより自分の作った言葉の方が覚えやすいし忘れにくいから、わたしは自分が出てきやすい形に言いかえたりしてました。↓
たとえば、「Globalization doesn't solve poverty.」って文章があったとする。
わたしの場合「解決にならんというよりグローバリゼーションが貧困を加速させてるやん」って思ったから、
「Globalization increases poverty.」に変えて覚えてました。
こんなふうに自分の普段思ってることやスタンスと一致するようにちょっと変えた方が、覚えやすいし試験のときに思い出しやすい。
あと、②覚えるときにスタンスを決めた方がいいです。
たとえば「死刑に反対の理由」と「死刑に賛成の理由」どっちも覚えようとするんやなくて、「自分は死刑に反対」って決めて、「反対の理由」だけ覚えた方が手っ取り早いですよね。
ライティングは問題文がagree or disagree型だから、賛成か反対かどっちかのスタンスに絞ることになります。
なので、「反対の理由」と「賛成の理由」1個ずつ覚えるより、「反対の理由」2つ覚えてた方が実用的です。
スタンスは、わたしは全部のトピックで決めてました。自分のスタンスに沿ってたら、試験のときも思い出しやすくすらすら書けます。
全部覚えててもキリないし必要なとこだけ覚えましょう。
あととくに時間がない人と完璧主義の人に注意してほしいのは、③満遍なく覚えることです。
たとえば、
「今日貧困のセクション6個覚えよう」やなくて、「今日貧困のセクション3つ、関税のセクション3つ覚えよう」ってやっていった方が良い。
ライティングはスピーチとちがってトピックを選べないから、問題文の背景知識がまったくないと死にます笑
なので、すべてのトピックに対して少しでも背景知識がある状態に早くもっていった方がいいです。
あと、1個1個頭から覚えようとしてたら時間が足りないです。
「2日でここまで覚える」って区間を決めて、もし完璧に覚えてなくてもどんどん次にいってください。
🌸2ヶ月目
ある程度覚えられたら、英検のサイトや予想問題サイトなどで実践しましょう。
英検のサイトにモデルアンサーがついてるので、ライティングの型(書き出しや結論の書き方)をパクってください。
個人的に、市販でよく売ってるような「ライティングの型や書き方」みたいな本はとくに買わなくてもいいと思います。
結論のまとめ方とかは大体ワンパターンなんで、モデルアンサーから必要な表現を盗んでいけば大丈夫です✨
添削に関しては、1ヶ月だけDMMとかNative Campみたいなオンライン英会話を契約してそこで見てもらったらいいと思います。
1ヶ月なら1万くらいで済みますし。
毎日レッスン受けて、英語のおかしいとこをなおしてもらいましょう。
(わたしは3日に1回ネイティブに見てもらってた)
リーディング
リーディングは大学受験のときに死ぬほどやってたんで、あまり対策はしてなかったです。
とりあえず対策はこんな感じ↓
気をつけてたのは「分からんかった単語全部を覚えようとしない」ってことです。
リーディングはリスニングに比べて単語レベルが高いので、
「これパス単に載ってたのに思い出せんかった」とか「この単語が分からんとこの問題は正解できない」という単語だけを覚えた方が効率的だと思います。
もちろん試験まで時間がある人は全部覚えた方が良いけど、わたしは時間がなかったんで必須単語をとにかく完璧にするようにしてました。
で、リーディングはパス単・過去問以外に参考書を使ってなかったので、
以下でわたしが大学受験のときに使ってた参考書や、「これを使ったらリーディングの点が上がるだろうな」と思ったものを紹介することにします。
まず、これ読んでる人は準1級くらいの人が多いと仮定して、それをふまえておすすめの参考書を紹介しますね。
まず自分が受ける前に出会いたかったなって思う教材です。↓
問題形式は1級っぽくないけど、出てくる語彙が英検1級にピンポイントで特化してて実践的です。
あとめっちゃいいなと思ったのが、音声がついてるから耳からも勉強できます。
レベルの高い文章を耳から学習できる教材って意外と少ないですし。
文章が社会や政治とかのテーマに分かれてるので、自分が苦手な分野だけ学習するのもアリだと思います。
次英検1級に特化してて一番点数に直結しやすいと思った教材です。↓
とにかく問題数が多いので、たくさん練習できます。
苦手な人が多いであろう内容一致選択問題が多く掲載されてるので、最短で点数を上げやすいと思います。
ただ設問に対して解説をさらっとする感じなんで全体を精読する用ではないと感じました。
ある程度基礎的な力がついてて演習をこなしたい人向けです。
で、ここからわたしが大学受験のときに使ってた精読用の参考書を紹介します。
まずいっちゃん最初におすすめしたいのがコレです。
これ予備校の先生に勧められて解いてたけど、めっちゃ良書です。
つまずきやすいポイントごとに和訳問題が48テーマあって、文構造の説明がすごく丁寧で分かりやすいです。
こういう問題集って下線部の解説しかしてない場合が多いけど、これは1文ごとに解説してあって死ぬほど親切だなと思いました。
自分は大学受験のときにこれをやって、あやふやで終わらせてた部分も理解ようになりました。
英文の取り方とかめっちゃ身につくんで、量をこなしたいっていうより構造をとる力を身につけたいって人におすすめです。
これも大学受験のときに使ってていいなと思った教材です。
問題数が多く、60題くらいあって1題につき4問くらいの設問があります。設問は空所補充や和訳など様々なタイプがありました。
全文に和訳がついてるものの解説がすごくあっさりしてるので、量をこなしたい人向けだと思います。
これやっててよかったなって思ったこと
家で模試解いてるときとか、ぜったいマスク着けながら練習した方がいいです。
会場ではマスク着用させられるんで、息苦しい環境で集中することに慣れとくべきです。
わたしも自宅でマスクしながらR・L・Wを一気に練習してたおかげで、本番がサウナ状態でも耐えることができました笑(会場にクーラーなかった)
あと、本番は想定外のことが起こりやすいから、練習するときは実際より短く時間をとりましょう。
わたしは練習のとき10分短く練習してたから、本番のとき心に余裕がありました。
おわりに
これツイッターの英語垢の人が多く読んでると思うんですが、わたしはツイッター始めてから刺激されることが多いです。
いつもモチベや目標を与えてくれてありがとうございます✨
ツイッターは、自分にとって「アウトロー」な生き方をしてる人が多いんですよね。
上でも言ったけど、わたしは「良い子ちゃん」で育ってきて周りもそういう人が多いから、日常で刺激を受けることが少ないです。
(ツイッターの人とリア友って真逆です)
ツイッターの人と関わってると、「自分はこうしなければ」というリミッターが外れる気がします。
今まで「小中高大絶対通わなあかんし、将来は大手商社や銀行で定年まで働いて、結婚して子ども産まんとダメ」って思いこんでたけど、自分がやりたないことはやらんでいいって思えるようになりました。
今後も、ツイッター英語垢に負けないようもっともっと難しい試験にも挑戦したいんで、対戦よろしくお願いします。
ここまで読んでくれてありがとうございました❣️
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