Chat GPTに宅建業法試験、解かせてみた

AIが仕事を奪う。

士業はAIの前に廃業する。

そう聞いているのですが、一向にその気配がありません。先週も士業にお仕事を依頼しました。

いつAIは私や士業の仕事を奪ってくれるのでしょうか?

AI!!!もっと熱くなれよ・・・熱い血燃やしてけよ
AIが熱くなった時が、本当の自分に出会えるんだ

だからこそ!AI!

もっと!熱くなれよおおおおお!!

AIに支配されたい

ということで、今話題のChat GPTと戯れてみました。

 ChatGPTとは

ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)[1]は、OpenAIが2022年11月に公開したチャットボット。OpenAIのGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習強化学習の両方の手法で転移学習されている。

Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/ChatGPT
何言ってんだこいつ?

というような悩み事も

TAが筆者。緑がAI。

こんな感じでチャット形式で質問に答えてくれるAIです。

最大の特徴として、「自然な会話形式で質問ができる」ということがあり、「Googleで検索したけどイマイチ欲しい答えが出ない」という問題を解決できます。

こういうのもできる。
これは便利!

このChat GPTに士業を撲滅してもらいましょう。
今回は「宅建士」をターゲットにします。

宅建士とは

宅建士は、不動産取引に関する法律や知識に精通した専門家のことで、不動産の売買や賃貸などの取引において、契約書の作成や登記手続きなどをサポートする役割を担います。宅建業法試験に合格した者が、宅建士と呼ばれます。

Chat GPT「宅建士について短く教えて」

要は不動産屋の中で、契約書(重要事項説明)を作れる人間であり、その基準は「宅建業法試験」に合格です。

つまり、ChatGPTが宅建士に合格できるなら、宅建士はAIに取って代わられる職業と言えます。

宅建業法試験とは

宅建業法試験は、不動産業界で働く人たちが、お仕事をするために必要な資格試験です。不動産って、家や土地のことだよ。試験では、家や土地に関する基本的なことや、法律について学ぶんだ。試験に合格すると、不動産業界でお仕事ができるようになるんだ。

Chat GPT「小学生でもわかるように宅建業法試験について教えて」

まぁ要は、不動産関連の資格です。

宅建の難易度は

国家試験であり、合格率は15〜17%。

テスト問題は50問出題され、全部4択かつ、合格ラインは毎年35点前後。

合格率の低い難関資格に見えますが、申し込みだけして受けにこない社会人も多く、また、独学で取る大学生や別業界の人もいたりと、弁護士資格やお医者様の試験と比べ簡単寄りの資格です。

IT業界で働く筆者が、2ヶ月前に15点の状況から39点で合格となるくらいの難易度です。

その時の記事はこちら。(宣伝)

Chat GPTにどう解かせるか?

今回は、令和4年の宅建業法試験の問題をコピペし質問スペースに入れていきます。

こんな感じでChat GPTに解いてもらいます。
選択した理由についてもちゃんと答えてくれます。まぁこの問題は間違えですが。

50問の問題をすべて入力し、すべての回答を出し揃えます。

令和4年度の合格点は36点。また、1問出題ミスで全員○になるので、実質合格点は35点。7割正解できれば宅建士です。

ChatGPTの得点は

13点

ぶっちぎりの不合格である。4択であることを考えると、50×0.25 = 12.5 。ほぼ確率通りやないかい!!!!

やはりAIに士業が成り代わるのは早かったのか。。。
そんなことを思いながら、AIが出した回答をよくみてみると。

回答。

4択の問題に3個答えを回答しています。。。

問題文をよく読むと「答えが一つ」ということはどこにも書いていない。

問題を解く人間は「この質問が正解が1個しかない宅建の問題」と知っている上で解くので、この差はAIに不利ですね。

そこで、ChatGPTには「これからの問題には答えが一つしかない」という前提を与えるため、「正しいものはどれか」から「最も正しいものを選べ」という質問に変更し再テストを解かせてみました。

4択であることを理解させた上での再テスト。その結果は。


18点。

結局ダメやないかい!!!

合格点の半分くらいしか解けなかった。

感想

Chat GPTに回答の根拠について質問してについてなどの質問をすると、その根拠が間違っていることが多かったです。

これも間違い。

しかし、法的見解を聞くと、以下のような答えが返ってきました。

法的見解への回答拒否

要は、「法律系の問題は答えんよ」ということです。

Chat GPT自体が、「会話の自然さ」を主眼に置いて開発されたAIであるので、このような結果になったのだと思います。

最初から「法的見解の根拠を学習し、サジェストをするAI」として開発すれば、もっと点数は伸びそうだなと思いました。

後記

正解した問題

問3、4、7、8、13、17、19、21、23、29、30、33、34、42、43、48、49、50

AIが仕事を奪うについての駄文

過去にパソコンや通信が仕事のあり方を変革させたように、AIがどれだけ台頭しても仕事のあり方を変革させるだけと筆者は思っています。

士業はあと30年、残るでしょう。

AIが仕事を奪うというセンセーショナルな言い方は、

  • 需要を作りたい人材系の会社

  • 実態のないコンサル

  • 怪しいIT商材屋

  • 確認不足の知識人
    がつけたキャッチコピーです。

技術は敵にならず、悪用する人間がいつでも敵なんだなと改めて思います。

もし、士業に着くのを「AIに仕事をうばれるかも」と悩んで決めきれていない、そこのあなたは気にせず士業についてください。

そんなことはありません。

もし不動産業界に勤めたいと考えている方がいて、その辺りに悩んでいるのであれば、いつでも相談してください。

以上です。


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