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無限に広がる宇宙に無数の星座を書き散らせ!

白紙、

僕が書く度にその面積は拡がっていく。

創作に終わりは無い。始まったが最後、延々と彼の綴る物語が続いていくのだ。

無論、続かせる必要など無い。白紙に文字が置かれた瞬間、それは池に落ちた雨粒の波紋の様。瞬く間に伝播していく。

読み手と書き手が存在するのだとしたら、彼らの胸の中に幾つもある解釈が見えぬ星の粒のように止め処なく溢れているのである。

ゆっくりにも韋駄天にも見える美しい整列の
輪郭に恋した先人たちが何千、何万と清く
不器用ながらも筆をしたためてきた。

僕らはその筆の持ち方を真似ながら、自分の鼓動のテンポに合わせて書いていくのだ。

誰かの思うように、誰かを思うように、
曲がりなりにも真っ直ぐ、確かに。

そんな造り手の魂の叫びに感化された
誰かが、また幾つも星を結んでいくのだ。

白紙が今日も埋められてゆく。
この先の余白を埋めるのは誰でもいい。
埋まらない空白があったっていい。
制限なんて言うものは誰かが勝手に乗っ取った法則で、そう言ったしがらみを乗り越えた先の自我を、僕は読み進めたい。

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