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この想いをどう言葉にしていいかわからない(寄り道)

【話は進展しないのですが、このもぞもぞする気持ちを言葉にしたかったので寄り道編として】

彼のいる場所はもう梅が咲いていて、私の住む場所はまだ雪がちらつく。同じ国にいるのにたった数時間で行ける距離なのにこんなにも季節も気温も違うものなのかと改めて感じる。

東京にいる彼も友達ももう遠い存在のようだ。地元の友達は働いていて結婚していて、東京にいる友達は働いていていろんなところに行って、どちらにもなりきれない私は今どこの部類に属しているのか、もう家族は私より姉の子供の話が好きで、家庭を持つこと、母になることの大変さと幸せさを語る。

女の幸せとは…?とよくある言葉が頭に浮かぶ。

歳を取れば取るほどにしたくない事が増えてきた気がする。

例えば19歳の時、当時の彼氏に急に会いたくなって、深夜に駆け出したこと。

20歳の時に、浮気した彼のことを本気で怒って殴ったこと。

今思い返せば全て笑い話だが、当時の私にとってはそれが愛だと確信していた。

しかし20代も半ばになればもうそんなことをする勇気も気力も無い。

彼が会いに来て欲しいと縋ろうが私は行く事はないし、彼が浮気をしたとしても私は軽く別れを告げるだけだろう。そういう話をすると「大して好きじゃないんじゃない?」と言われるが、私は彼のことがとても好きで、これまでの恋愛の中で一番好きだと自信を持って言える。

一番好きだという根拠はどこにあるのかというと、人に彼の話をするとき私は彼のことがどれだけ好きかということを伝える。今までの恋愛は主に愚痴が多かった為、こんなに惚気る人は聞いたことが無いと友達も驚いたものだ。(過去の恋人のことは置いといて)

ただそれが今、距離というもので簡単に崩れそうになる。

曇りガラスを少し擦って隙間から外を覗く。これを書いている間に雪から雨に変わっていた。空は一面白が濁ったような色をしていて、私の気持ちに色をつけるなら今こんな色なのだろうなと思った。

寄り道おわり


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