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この想いをどう言葉にしたらいいかわからない4

近いようで遠い距離にいる彼と連絡を取ったり取らなかったりする日々の中で、わたしの彼に対する想いは言葉にできるものではなくなっている気がしていた。

改めて言葉にできるというほどの想いは確かなものだったのかもしれないと届かない空を見つめて思う。青空に白い雲が形を変えて流れていく。届くはずのない雲を掴みたくて手を伸ばしてみたけれど、雲は見向きもせずに進んでいく。まるで私が彼にしていることみたいに思えて漠然と失望した。

今月末に友達の結婚式があり、彼の住む東京へ行く。

彼とも会う予定を立てている。会いたいような会いたくないような不思議な気持ち。会ってしまえば「好きだよ」と、「一緒にいたい」と、「離れたくない」と、言ってしまいそうで。そしてあなたが困ったように笑って「次会う時まで頑張って」と言うだろう。それでまた少し失望してこの地に帰ってくるんだ。

それならばいっそ会わなければいい。そうすれば彼のぬくもりも匂いも言葉も恋しくなることはない。遠距離恋愛の自然消滅なんてよくある話で、会うこともできなければきっと諦めもつく、はずで。

続く


p.s.

(次回は展開が進む…はずです)

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