飛んで火に入る夏の虫
ただの馬鹿なのか否か
私にも死ぬことも知らずに飛び込む馬鹿さがあれば
私にも自ら火に飛び込むような勇気があれば
少しでも前を向けるのに
なんて馬鹿なことを、7月が始まり、夏を目の前にして考えている
私はそんな大嫌いな夏に
戦う
タイムリミットはあと少しだというのに全然頭と体が協力してくれない
去年の夏も戦った
だけど結局他人というより自分に負けた
ちゃんと悔しかった
なのに、あの時の感情はもう掠れてる
戦うのは今年で最後にする
負ければそれなりの深さまで落ちることも、今よりもっと自信を無くすことも自分がよく知っている
だから馬鹿になりたい
負けるかもしれない戦いのために馬鹿になりたい
本音を言うと、夏に働きまくるアリより、先のことを考えず自由に生きて死ぬキリギリスのようになりたい
でも、そんな呆気なく死ぬことは今は望んでいない
また前を向くというのなら、きっと他人よりはるか後ろで立ち止まっている現実に苦しむんだろうな
それでも、悔いなく大嫌いな夏を越すために、キリギリスになるために、死ぬ気で進みたい
ここを越えて、したい事も沢山あるし、消えた自信も取り戻したい
見返したい奴らも山ほどいるし、もう現実逃避する情けない自分を見たくない
飛んで火に入る夏の虫
もちろんあまりいい意味で使わないことも知っているし
自ら飛び込んで災難を招くのかもしれない
でも、そんな結果ばかりではないと信じてる
立ち止まってばかりの私より
光に突き進む馬鹿な夏の虫の方が何倍も良い
尊敬するし見習いたいとも思うよ
夏を越えて叶えたい
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