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発達障害長男の強み

長男は知的支援級に在籍しています。
中学1年生で小学生の学習をしています。学力のみで言うならば小学4年生の次男に既に越されています。
勉強面で不安はないかというと、正直あります。進路や将来の仕事について心配になることも。
しかし、本人なりに学力は上がってきており、苦手だった音読や文字を書くことが苦しくなくなっていることに安心も感じています。

長男の弱みは学力です。それを受け入れることにとても時間がかかりましたが、事実です。
弱みだけを見続けると「できない」にスポットを当てすぎて「あれもこれもできない子」となってしまいます。
私が虐待母から抜け出したきっかけのひとつは長男の強みを見続けることでした。

長男の強み。
誰にでも優しい。小さい子の面倒を自分から見てくれる。ちょっとした叩く蹴るを行動だけでジャッジしない。とにかくコミュニケーション能力は大人顔負けです。
小学生の頃、長男は6年生まで学童に通っていました。学童で6年生は長男ひとり。遊んでくれるお兄さんとして指導員のように複数人の低学年を引き連れ虫取り等をしていました。構ってほしくて叩いてくる子も「叩かれるは嫌だしムカツクこともあるけど、遊んでほしいのかなーって思ってる」とその子の目的まで読んで対応していました。
学童にひとり、支援学校に通う自閉症の子が長男のことが大好きで必ず近くにいたそうです。少しひとりになりたいと思った長男は、さり気なくその子の好きなおもちゃを差し出し、おもちゃに夢中になったところで静かにすっと離れたそうです。

このような行動をどのくらいの大人ができるでしょうか。私たち大人はつい言葉が先に出てしまったり行動だけでいい子、悪い子を決めつけてしまうところがあります。
私はこの行動ができる長男を尊敬しています。これこそ彼の強みだと確信しています。これから来る反抗期で見えなくなっても根底に残り続けるでしょう。そして、荒波が去ったあとにまた輝いて見えてくると信じています。

長男の将来が少しでも生きやすいものになりますように。
そして発達障害で悩む子どもたちの強みに少しでも多くの親御さんたちが気づけますように。

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