れもん

現在は大学院生やってます。本が好きです、物語が好きです。思ったことをゆったりと書けてい…

れもん

現在は大学院生やってます。本が好きです、物語が好きです。思ったことをゆったりと書けていけたらと思っています。最近の悩みは趣味が増えすぎてきたことです。

最近の記事

大好きを込めて:「3月のライオン」

小説、漫画、アニメ、映画...「物語」はだいたい好きな人間なので、この#マンガ感想文なんていう素敵な企画を知ってしまったからには思いの丈をぶつけたいと思います。 「超個人的好きな漫画ランキング」不動の一位:「3月のライオン」です。作者様はあの「ハチミツとクローバー」も描いた羽海野チカ先生です。 有名な作品なのでご存知の方も多いと思いますが、あらすじとしましては桐山零くんという17歳のプロ将棋棋士の男の子が、周囲の人間との関りを通して成長していく物語です。 (実はこの作品

    • 国語の教科書が好きでした4:太宰治「斜陽」

      *実は「斜陽」はまだ通して読んだことがなくて、これは中学校の国語の教科書に載っていた「斜陽」の一部分とその思い出のお話です。 教科書の最後の方に、有名な作品とその著者名が並ぶ文学年表、みたいなものがありました。先生はそれを順に追っていき、「うん、そうだね、これは知っておかないとね」などとコメントしていくのです。生徒たちは、先生が大事だと言った作品には蛍光ペンや色ペン、シャープペンシルなどで年表に線を引いていきます。テストに出るかもしれないので。太宰治さんの作品になったとき、

      • レモンソーダ

        • 国語の教科書が好きでした3:村上春樹「バースデイ・ガール」

          全部でいくつになるかまだ決まっていませんが、とりあえず三つ目です。 「好きな作家」と聞いて最初に思い浮かぶのは村上春樹さんです。そして初めて村上春樹さんの作品に触れたのは、国語の教科書に載っていた「バースデイ・ガール」でした。語り手の「僕」と「彼女」の会話の中で、「彼女」がある誕生日にした不思議な体験が語られる短編です。 村上春樹さんの作品の食事が好きなのですが、この作品でも、食事の描写がとても印象的でした。綺麗な焼け目の付いたチキン、付け合わせの温野菜の鮮やかで柔らかい

        大好きを込めて:「3月のライオン」

          国語の教科書が好きでした2:江國香織「デューク」

          前回も書いたのですが、中高生のころは暇つぶしによく国語の教科書を開いて、小説部分を何度も読み返していました。 その中でも江國香織さんの「デューク」という作品は今でも良く覚えています。この作品を思い出そうとすると、まず日の光に照らされた卵料理が浮かんできます(スクランブルエッグでしょうか?そこは上手く思い出せませんが、卵料理、ということは覚えています)。蒸気の粒子までもがはっきり見える明るい明るい日差しの中で食べる、とても美味しそうな卵料理です。その次に、プールの塩素の匂い。

          国語の教科書が好きでした2:江國香織「デューク」

          国語の教科書が好きでした1

          中学生や高校生のころ、授業中に集中力が切れてしまったり、先生が授業に遅れてすることがない時など、よく暇つぶしに国語の教科書を開いて読んでいました。 暇つぶしなのでもちろん好きなもの、読みやすいものばかりを読んでいたので、評論や論説文などは飛ばし小説部分ばかりを繰り返し読んでいました。(初めて村上春樹が気になり始めたのも、教科書に入っていた「バースデイ・ガール」という短編からでした。) 国語の教科書を最後に読んでからだいぶ経ちますが、今でもふと思い出すものはいくつかあります

          国語の教科書が好きでした1