Goryoクラガンの完全ガイドブック ～vs赤黒想起～
ここからは1000戦の対戦結果をまとめていく。ざっくり記しておくと、指輪環境前が350～400戦、指輪環境後が600～650戦のデータである。ここでは、指輪環境後を中心に語っていくことにする。
対戦結果
1000戦中、最も対戦したデッキである。指輪物語前から一番対戦数が多かったデッキだが、指輪物語で《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》を獲得したことでデッキ数がさらに増加した。プロツアーも制したことから、しばらくは避けて通れないデッキとなるだろう。
さて、対戦成績は125回で83勝43敗（勝率65.6％）、指輪物語後だけに絞ると87回で55勝32敗（勝率63.2％）となっている。
モダン最強デッキと言っても過言ではない赤黒想起に勝ち越せるデッキ、それが『Goryoクラガン』である。
相性
単純な結果からの相性は「やや有利～有利」と言えるだろう。トップに頼ることが多いので体感は明らかに有利とは思わないが、"ハンデスされてもそれなりに勝てるな” という印象である。
相手のオークの弓使いによって少しやりづらくなったのと、トップメタゆえに使い込んでいない人も多い印象なので「やや有利」くらいにしておこう。
メイン戦の考え方
１ｔに赤黒土地を置いてきたら大抵はこのデッキである。１ｔの動きでほとんどデッキがわかるので、そこから相手の動きに合わせる形になる。
私は３ｔエムラをよく喰らいます
①悲嘆ブリンクスタート（たまに激情）
②ラガバンスタート
③ダウスィー出してからハンデス
あたりがメインの戦法。《歴戦の紅蓮術士/Seasoned Pyromancer》や《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》、また《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》などのカードにより息切れもしにくい構成となっている。
オークで居場所が減るか？
つよい、つよすぎる
基本的には①②に対してやれることをやるだけだが、③ダウスィー絡みの動きに注意したい。料理書を出している場合、ダウスィーのキャストにスタックしてグル谷を落として勝てることが結構ある。
（ちなみに③でエムラを落とされるのが簡単な負け筋の１つなのでエムラを持っている場合はダウスィーキャストスタックで捨てる選択も考える。）
指輪物語前までは、歴戦が出るまではブロッカーが残らない＋自傷が多く初期ライフが低いことから、vs赤黒想起ではグル谷がかなり強いカードであり、２キルが発生するマッチの一つだったが、オークの弓使いによって２キルは減ってしまった。勝率が微妙に下がったのはここが原因だと思われる。
とはいえ、２ｔダウスィーから動くことも多いので、劇的に勝率が変化するほどではなかったのもまた事実である。
悲嘆ブリンクからさらにラガバンやダウスィーと動かれたらさすがに仕方ないが、そうでなければ結構クロックが遅いデッキなので、チューターやトップから勝てるカードを割と持ってくることができる。
サーガも5/5まで育つ見込みがあれば有効だが、メインに月が入っていること、オークによって1/1のタイミングで１体目を処理されることが多いので有効性は下がってしまった。
【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆☆☆
サーガの有効性…☆☆☆
サイドボード論
ハンデスはメイン戦でも稀に効果的な程度。全抜きして除去と墓地対策を入れるが、黒ボムは手遅れ気味なので不採用。力線が初手にあったらラッキーくらいの感じで「ハンデスされても勝つ」という気持ちを忘れない。
オークにはオークを当てよう
また、３ｔ以内に負けることがない＋ライフが簡単に15以下になるため、クラガンの価値が高い。４マナ揃えるために土地の価値が高いマッチとも言える。極端な話、土地４枚だけでスタートしてもチューター込みでグル谷とクラガンさえ引ければ勝ちうると考えるとやはり相性は悪くない。
【サイド後のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆☆☆
サーガの有効性…☆☆☆
サイド後も全ルートが十分強いので、墓地対策が見えたらサッサと他のルートに切り替えよう。
おわりに
赤黒不快と言ったりするが、割り切っていればそんなに不快でもないし、勝率だけみれば赤黒愉快。手札が落とされた後は右手よ光れ。（チューターとかいうリストバンドから有効牌を持ってきながら。）
次回予告
次→（https://note.com/lelougelion09/n/nd9f84939b112）
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