Goryoクラガンの完全ガイドブック ～vs青黒指輪コントロール～
対戦結果
指輪物語後、新たに現れたアーキタイプその１である。
《否定の力/Force of Negation》と《緻密/Subtlety》のピッチスペルを多めに搭載し、失ったアドバンテージを《一つの指輪/The One Ring》で回復するコントロールデッキである。指輪を探すカード＋アドバンテージを稼ぐカードとして、こちらも指輪物語から《サウロンの交換条件/Sauron's Ransom》が採用されている。
ウィザーズは最高の企業
さて、対戦成績は19回で13勝6敗（勝率68.4％）となっている。（指輪物語後のみ対戦アリ）
『Goryoクラガン』はコンボデッキなので、コントロールデッキは基本的に苦手なはずだが、結構勝ち越している。
相性
結果ほど有利とは思わないが、「五分～やや有利」くらいの相性ではないかと考えている。
というのも、『Goryoクラガン』が大嫌いな《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が入っていないからだ。代わりの３マナアクションであるサウロンの交換条件なんてかわいいものだ。
メイン戦の考え方
ピッチを打って指輪がなければ息切れする。かなり指輪に依存したデッキであるため、即コンボにいけない場合はハンデスで指輪を狙う。
また、ゲームを長くしたら相手の思うつぼなので、積極的に仕掛けよう。いつも通り、"ピッチはタダじゃない" ということを意識することだ。
他に意識してほしいこととして、《呪文貫き/Spell Pierce》の採用枚数が少ないことを挙げておく。ピッチに頼っている分、多くても２枚程度でメインには採用していないリストも多い。１マナ立っているとどうしてもチラついてしまうが、《ロリアンの発見/Lórien Revealed》を構えているだけの場合がほとんどのため、１マナ浮きの場合はコンボで突っ込もう。
ただし、《対抗呪文/Counterspell》に突っ込むことだけはなるべく避けたい。青マナが２つ立っているときは、隙ができるまで待つことも考えよう。
かっこいい
では、相手の隙ができるのはどこか。
実はこのデッキ、土地の数が足りていないのではないかと疑うくらいにタイトなマナ基盤となっている。（土地20+ロリアン4が基本）
そのため、６マナ以上まで伸ばして非ピッチのカウンターを構えながら指輪を出す動きを取りにくい。実際、４マナまで伸ばすのに苦労しているのを良く見るし、６マナまで伸ばしてから指輪を出されたことはあまりない。フルタップで指輪を出してくることがほとんどである。
つまり、以下のような状況で隙ができる。
・メインでロリアンをサイクリングせざるを得ないとき
・フルタップで指輪を出したとき
・サーガのトークンやオークに気を取られたとき
メインでサイクリングしてくれたときは大チャンスだ。また、フルタップで指輪を出したときは御霊エムラの大チャンスである。特に、フルタップで指輪を出したエンドフェイズにエムラをリアニするルートはあちらに止める手段が存在しない。（否定の力すら打てない）
ライフは削れないが、土地がタイトなため指輪ごと土地を流せればほとんどの場合、勝ちまで持っていける。
最後に、サーガやオークが強いマッチアップでもある。メインの除去は飛んでくるが、サイド後に《致命的な一押し/Fatal Push》を抜き切れないのを見ると、サーガやオークが潜在的にコンボ成立に貢献していると言えるだろう。
【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆☆
サーガの有効性…☆☆☆☆
サイドボード論
オークの弓使いの応酬が発生するマッチである。全力でサイドインしよう。
あちらのオークはそんなに強くないため、なるべく自分のオークに相手のオークを当てられないように動こう。
稲妻を減らすため、オークの使い方は慎重に。状況によってはオークがフィニッシャーになることもあるマッチアップだ。
針は序盤に引いた場合、さっさと指輪を刺しておこう。墓地対策に使いたいこともなくはないが、とにかく指輪を潰すのが基本のマッチだ。
四肢切断は、いつも通り《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》のために入れている。オークには使わないようにしよう。
通常のコントロールデッキと違い、テフェリーがいないことでチューターがすごく強いカードとして機能する。サイド後に不利になっているとは思えないので、オークとサーガのトークンで相手を攪乱してコンボを決めよう。
【サイド後のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆
サーガの有効性…☆☆☆☆
おわりに
コントロールの中ではかなりやりやすい部類である。テフェリーがいないのは本当にマジックが楽しい。
とはいえ、ピッチに頼っている無法なデッキなので、非ピッチの合法コンボをお見舞いしてあげよう。
次回予告
次→（https://note.com/lelougelion09/n/n845e5f01528f）
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？