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Goryoクラガンの完全ガイドブック ~vs続唱サイ~

対戦結果

最初はネタデッキかと思われたが、どんどん頭角を現してきたデッキ。
《断片無き工作員/Shardless Agent》《暴力的な突発/Violent Outburst》の2種8枚の続唱呪文から《衝撃の足音/Crashing Footfalls》をスピーディーに唱えるデッキである。

地味に2/2が残るのつよい
インスタントなのは派手につよい
トランプルを持ってるのがよくない

また、デッキに制約が掛かっているにも関わらず妨害手段に長けており、《暴力的な突発/Violent Outburst》がインスタントであることも相まってクロックパーミッションのように振る舞うこともできる厄介なデッキである。

バウンスでクラガンの命中率下げます
クラガンに当たります
御霊に当たります
青くないデッキでもつよい

さて、対戦成績は33回で14勝19敗(勝率42.4%)、指輪物語後だけに絞ると20回で9勝11敗(勝率45.0%)となっている。

対戦が多い順に紹介してきたが、ここにきて明確に負け越しているデッキの登場である。

相性

結果の通り「不利~やや不利」である。あちらのデッキに入っているカードがいちいち刺さるイメージだ。不利な理由としては、
・初期ライフが高い(ほとんどの場合15にはならない。19以上を保つことも)
・こちらのメインボードにサイを止める手段がない
・パーミッションは『Goryoクラガン』が苦手とする戦略
・最近は赤黒不死の影響で《緻密/Subtlety》が増えており、クラガンが通りづらい状況
・サイが並ぶと滅殺が効きづらくなる
あたりか。

メイン戦の考え方

このマッチアップのメイン戦は、とにかく早い仕掛けをするしかないと思っている。というのも、ピッチスペル代表の《緻密/Subtlety》《否定の力/Force of Negation》がそれぞれクラガン・御霊に当たるようになっているからだ。ピッチは常に1回は打たれると考えた上で、早い段階で攻めていこう。

こちらは他のコンボパーツを引かなければならないのに対して
相手はどっちも引いたら最強なので明らかに不利

相手の方がデッキが濃いため、長引かせることで有利になることはほとんどない。ピッチもタダではないので、序盤でピッチに捕まってしまった場合はまだ立て直せる可能性はあると思って攻めよう。

こちらの理想はハンデスを引くこと、あちらの理想は《暴力的な突発/Violent Outburst》を引いてカウンターと続唱をどちらも構えることであるが、インスタントの方がソーサリーよりも強いという当たり前のことがこのマッチアップを不利にしている理由である。ハンデスは引けないとダメだが、《暴力的な突発/Violent Outburst》は引けなくても3マナ立てて置くだけで牽制できるからだ。

【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆
サーガの有効性…☆☆

サイドボード論

相手のサイドボードは《忍耐/Endurance》と《活性の力/Force of Vigor》や《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》の増量が予想される。ここは前回の『ヨーグモス医院』とほとんど同じであり、どれも十分機能するサイドボードだ。
対してこちらは、サイ対策で用意している《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》や《虚空の杯/Chalice of the Void》をサイドインする。

サイドボード一例
オークが弱いマッチの一つ

なんとか抗おうとはしているが、爆薬を引けなければ苦しい戦いになる。
軍団の最期はソーサリーであることが思ったよりもしんどく、効果的に働かない場面も多い。また、虚空の杯は続唱対策でお試しに入れているが、やはり自身のチューターも引っかかってしまうことが気になる。(さらに爆薬との相性も良くない。)

総じて、サイドボードを挟んでも相性は変わらないどころか、さらに不利になるため、サイド後もとにかく攻めていこう。
※実際、1本目を取って2・3本目で捲られることが非常に多かったマッチである。なんと、メイン戦の勝率が24/33(72.9%)でマッチ勝率が14/33(42.4%)となってしまっている。これは、飛びぬけた数値である。

キープ基準はスピーディーな攻めができるか、ハンデスor爆薬orチャリス含みの手札だ。妨害札をきちんと引けているときは、ゲームレンジが伸びてコンボ成立までの猶予がある印象だ。
逆に、中途半端な手札では何もできないまま終わってしまうことも多いので、勝てるイメージの沸かない手札は上振れ狙いで積極的にマリガンしていくべきマッチと言える。

【サイド後のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆
御霊+グル谷ルート…☆
御霊+エムラルート…☆☆
サーガの有効性…☆(とにかく割られる)

おわりに

プロツアーで良い位置につけていたデッキなので、もう少し相性を改善したいとは思っている。ただ、サイド後のマリガン基準を厳しくしてからはそこそこ勝てている。
もともとメイン戦は結構勝てているので、サイド後にクリティカルなカードを引きにいくことでマッチ勝率は改善される可能性がある。

次回予告

vsハンマータイム

 次→(https://note.com/lelougelion09/n/n8739724726ed?magazine_key=macf33d4cb93f

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