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Goryoクラガンの完全ガイドブック ~vsレン&オムナス~

対戦結果

プロツアーでは勝ち組になれなかったようだが、指輪物語で《一つの指輪/The One Ring》を得て強化されたデッキ。

絵が良くて嫌いになりきれないカード

また、《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》により《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》や《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が1t早く出てくる可能性がある。

ハーフリングは見たら焼け(真顔)

さて、対戦成績は56回で33勝23敗(勝率58.9%)、指輪物語後だけに絞ると34回で17勝17敗(勝率50.0%)となっている。相当いい勝負を繰り広げていると言えるだろう。

相性

結果からの相性は「五分」に見えるが、体感では「そんなわけあるか」という印象。ここでは「やや不利」としておく。
※最近、稀にモダンチャレンジに出ているが、そこで当たるレン&オムナスには全然勝てていない。(3連敗)使い慣れている人とのマッチでは「不利」までいく可能性は十分ある。

メイン戦の考え方

メインから《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》《力線の束縛/Leyline Binding》に加えて、《孤独/Solitude》が基本装備である。サイド後には無理なく《忍耐/Endurance》が入ってくる等、御霊ルートは地獄のようなマッチである。
さらに《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines》はクラガンルートの対策になり、サーガルートは潤沢な除去によってうまくはずもない。

いつもの
場に出ていなくてもクロックになっている
こいつらのせいで5tまでが勝負になる
御霊はなかなか通らない

メイン戦の戦い方としては
①前方確認できるに越したことはないが、ハンデスがなくてもピッチの《孤独/Solitude》に妨害されるのは諦めて御霊ルートを狙っていく。相性的に仕方ない。
②《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines》の時間制限を意識しながら、クラガンルートを狙っていく。
のどちらかとなる。サーガで勝つことは無理なので、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》のバウンスに気をつけて土地を置こう。(しかし、料理書がほしい場合は前のめりに設置する。攻めの姿勢は忘れない。)

①は独創力戦のように2キルがハマったりすることもある。ピッチだって毎回打てるわけではないし、打てたとしてもタダではないのだ。
とはいえ、メインは②である。クラガンルートの猶予は先手だと5t程度あるし、御霊ルートを恐れて猶予が伸びることも多い。フルタップでノーンを出すアクションは、相手目線だとリスキーである。
…ということで、御霊ルートをちらつかせるプレイングは重要になる。例えば、料理書が手札にある場合、本気でエムラ御霊ルートを狙うなら温存することもあるが、クラガンを持っている場合は御霊をちらつかせるためにさっさと出す。もし除去を切ってくれたらラッキーだし、そもそもクラガンルートのために手札に料理書が残っているのは邪魔だ。

単体ではよわいが、このデッキではアスモなしでも光り輝くカード

料理書の存在により、相手には「3マナと手札3枚あればエムラが走りうる」という意識を持たせることができる。特に、相手が力線を持っている場合はクラガンルートの猶予を1t引き伸ばすことができるかもしれない。

また、指輪はフルタップで置いてくることが多いため、孤独さえなければ御霊エムラで盤面を更地にしてしまうことが可能だ。(滅殺は対象を取らないためプロテクションに引っかからない)
仕切り直しにはなるが、さすがに多少は有利になることが多い。

【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆
御霊+エムラルート…☆☆
サーガの有効性…☆☆

サイドボード論

山である(断言)

私が《血染めの月/Blood Moon》をサイドに取った理由はレン&オムナスだった。御霊クラガンはサーガを使っているため、初めは月を入れるという選択肢は全く考えていなかったのだが、調整段階でなかなかレン&オムナスに勝てないことが続いたとき、悪魔が囁いた。

悪魔「こんなにやばいマナベースのデッキ、月でハメてやれよ」
私「いやでも、サーガ使ってるし…」
悪魔「月でハメちゃえば1・2枚のアドなんて関係ないだろ?」

完全に苦肉の策ではあったが、実際に使ってみると驚くほど効果的だった。
特に、1・2本目で「私、赤いけど月なんか使いませんよ」というアピールをすると、マッチを賭けた勝負でノーケアになってくれるのである。
vsレン&オムナスの月が良いところは、賞味期限が長いところだ。トロンやアミュレットは3tほどしか賞味期限がないし、そもそも後手だと間に合わないこともあるが、ノーケアのレン&オムナスなら4~5tは価値がある。後手でも、初手にない後引きでも仕事をする可能性があるのだ。なんなら、サーガのⅢ章のターンにサーガをサクッてから月を置いたりすることもできる。

世界初かもしれない組み合わせ

…しかし、指輪環境になってからは《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》からマナが出たり、無色の《一つの指輪/The One Ring》で解答を探されたりするため、指輪環境前ほどの効果は見込めなくなってきた。現状、月はサイドに1枚取る程度にしている。

ということで、なかなか厳しいマッチではあるがサイドボード一例を挙げる。

サイドボード一例
相性の割にはあまり枚数を取れない

【サイド後のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆
御霊+エムラルート…☆☆
サーガの有効性…☆☆

おわりに

指輪物語によって、こちらの秘密兵器(月)の効果が薄くなってしまったが、それでも五分に収まっているあたりがGoryoクラガンの強さとも言えるだろう。どれだけ対策カードがあっても、変幻自在にコンボを決めてくるデッキはやりにくいはずだと思って、マネーパイルに立ち向かおう。


次回予告

vsバーン

 次→(https://note.com/lelougelion09/n/n7cc4dd092235

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