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【音楽】Noise RockのルーツとしてのPost-Punkのギター

Noise Rockという曖昧なジャンルの記事の前に、そのルーツになる金属的なギターのポストパンクの好きな曲を紹介する記事を書きました。
文章は軽い説明と自分用のメモ程度の内容なので全然読み飛ばしてもらっていいので曲をどんどん聴こう。
(何か間違ってるとこがあったら教えてください)


1: UK Post-Punk

Siouxsie and the Banshees - Suburban Relapse (1978)

1stアルバムThe Scream収録曲で、特にこの曲のギターはヒッチコックの映画サイコの有名なシャワーシーンで流れるヴァイオリンの音にインスパイアされているそうです。
The Screamで聴けるフランジャーやファズを駆使したギターのノイジーで金属的な感触の音作りとタムを多用したドラミングはポストパンクと言うジャンルの重要な起点になりました(が、その割に話題に上がることが少ないような)
The Screamのリリースより前に収録されたJohn Peel SessionでThe Scream収録曲が何曲か聴けますが、よりギタープレイが聴き分け易くこちらもお勧めです。
ちなみに同世代のバンドやポストパンク以降のオルタナティブミュージックを代表する多くのギタリスト達が影響を受けた人物としてギタリストのJohn McKayの名前を挙げています。
キリング・ジョークのジョーディー・ウォーカー、ザ・キュアーのロバート・スミス、ビッグ・ブラックのスティーブ・アルビニ、ソニック・ユースのサーストン・ムーア、ザ・スミスのジョニー・マー、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズなどなど。
初期に前座を勤めたり83,84年辺り助っ人ギタリストとして参加していたりと何かと縁の深いロバート・スミスはThe Scream収録曲のMetal Postcard (Mittageissen)が好きだったそうです。確かにこの曲調は好きそう。
1stシングルでもある名曲Hong Kong Gardenはこのアルバムには未収録ですがCDのボーナストラックや編集盤に入っています。
The Screamの後の7インチシングルThe Staircase (Mystery)は1979年の時点でポストパンク第二世代、第三世代になるポジティブパンクの雛形になる音をこの時点で仕上げてます。かなり凝った音作りで様々なギターの音色が展開してニューウェイヴ以降の日本のロックのサウンドプロダクションみたいだなと思いました。間奏に少しパキッとしたアコギを入れたりとか。

Gang of Four - Damaged Goods (1978)

1stシングルで代表曲。1stアルバムEntertainment!にも収録された曲。いきなり個性が確立されていて凄い。
B面のLove Like Anthraxもボーカルが歌ってる時はギターは全く鳴らないと言う極端な曲構成はリリース時期を踏まえるとかなり凄い。
Andy Gillの切れ味鋭いギターは、同時代のポストパンク系のバンドの中でも、その後の影響力で言えば一番かも。

Delta 5 - Mind Your Own Business (1979)

Gang of FourやThe Mekonsと同郷のリーズの大学で結成されたバンド。Gang of Fourはプロデューサーも同じ(とdiscogsを確認して知る)
ツインベース、ツインギターに実質ツインボーカルと音が飽和しそうな編成だけど適度に引き算された音で、この1stシングルの時点で不思議なくらい完成されている。
Noise Rockとは文脈は離れているけどポストパンクの剃刀みたいギターと言えばこのバンドは避けて通れない。
3rdシングルYouも掻き鳴らすギターが気持ちいい人気の曲でしたが、唯一のアルバムが商業的に振るわず解散。当時のライブ映像でも初期の方が楽しそうにやってるように見える。
エレクトロクラッシュの流れでNew Waveやポストパンクが見直されたのもあって、2000年代にChicks on Speedがまとめたコンピレーションアルバムなどにこの曲が入り若い世代にも再発見され、さらに2021年にはAppleのCMのBGMにも起用されました。

Public Image Ltd. - Albatross (1979)

2ndアルバムMetal Box収録の一曲目の長尺曲。
ギタリストのKeith Leveneは、このアルバムではアルミの削り出しボディが特徴のVeleno guitarを使用している。
そのワイヤーで首を絞められる様な質感はSteve Albiniのギターの音作りにも受け継がれます。

Art Bears - Rats And Monkeys (1979)

カンタベリーロックシーンを代表するバンドの一つHenry Cowの中でも、即興ではなく歌物志向だったメンバーが集まったavant rock / art rock系のバンド。
前衛ギタリストのFred Frithが在籍。
1stアルバムは元々Henry Cowとしてのレコーディング音源だったそうです。
この曲は1stと2ndアルバムの間にリリースされた7インチシングルが初出で、パルスの様な非人間的なビートが本当にかっこいい。

Bauhaus - In the Flat Field (1980)

1stアルバムのタイトルトラック。
ゴシックのイメージやグラムロックのカバーの他に、レゲエ/ダブの影響が強い音作りが特徴のバンドですが、特にこの曲は反響する車のスリップ音の様なDaniel Ashのギターを複雑に切り貼りして組み上げられた実験的なアプローチで、それでいて完成度も高い名曲。

Killing Joke – Wardance (1980)

名盤の1stアルバムにも収録されていますが、先にリリースされた7インチとは結構違っていて、アルバムのバージョンと比べるとテンポも速くストレートに躍動感があり、こちらのが好きというファンも多いです。
呪術的なビートと、ギタリストGeordieの使用するホロウボディのGibson ES-295による反復するギターリフはポストパンクだけではなく、MinistryやGodfleshなどのインダストリアルメタル勢にも強い影響を残しました。

Ski Patrol – Driving (1980)

1stシングルAgent OrangeのB面の曲。
Killing Jokeの初期音源をリリースしたレーベルから。A面のAgent OrangeはKilling JokeのJaz Colemanがシンセでサポートしてるいそうです。
ポストパンク第一世代のギター(とドラム)をさらに更にシャープに加速していてかなりカッコいいのですが、フルアルバムまでは辿り着かず。
シングル音源をまとめた編集盤があります。

Joy Division – Ice Age (1981)

イアン・カーティスの死後にリリースされた三枚目のアルバムStill収録曲。
ギター以上にドラムの質感が特徴的な曲ですが、Warsaw名義時代のダークだけどまだパンクロック然としたバージョン(Living In The Ice Age)と、Still収録のバージョンを聴き比べると面白いです。
Joy DivisionはレコーディングエンジニアのMartin Hannettの音作りが特徴ですが、Martin Hannettが勝手に好き放題やるのでメンバーは嫌がっていたらしいです。
(ライブでは重心をリズムに置いたスタジオ音源と違ってギターをギャンギャン鳴らしていた)
ちなみにメンバーのピーター・フックは1977年にマンチェスターでSiouxsie and the Bansheesのライブを体験して大きな影響を受けたと発言しています。


2: US Post-Punk/No Wave

Theoretical Girls - You Got Me (1978)

現代音楽の作曲家 Glenn Branca率いるNYのバンドが活動中に残した唯一の音源の7インチ収録曲。
工業用機械の作動音や車のクラッシュ音を連想させるギターがあまりにもカッコいい。
カッコ良すぎたせいなのかどうかは分かりませんが、伝説のオムニバス盤No New Yorkからは候補には挙がったけど外されたと言われています。
Glenn Brancaのエレキギターのオーケストラ作品も強烈なので必聴。ちなみにソニック・ユース結成前のサーストン・ムーアとリー・ラナルドも門下生だったのが有名。

DNA - You & You (1978)

初スタジオ音源の7インチ。ジャケも洒落ている。
ギターのArto Lindsayは12弦ギターを使用してるけどチューニングをしなかった(出来なかった)、ドラムのIkue Moriはバンドに参加した時点で楽器の演奏経験がほぼ無く英語も話せなかったなどの逸話も有名。
ギターのチューニングに関してはFrictionのReckがして上げていた、もしくは教えてあげたけどリンゼイはしなかったという話も読んだ事があります。
ベースレスの編成で、後にDark Day名義で活動するRobin Crutchfieldのキーボードが不気味。
No New Yorkより前のリリースです。
アート人脈のバンドでもあってNo New Yorkの参加バンドの中で一番この界隈の特殊な部分を体現しているかもしれない。
その後、Crutchfieldは脱退しPere UbuのTim Wrightがベーシストとして参加。
ラストライブではLed ZeppelinのWhole Lotta Loveのカバーもしていて、DNAの個性が分かりやすく出ていて面白いです。
↓の動画はバスキア主演の映画downtown81から。カッコいいですね。カズ・マキノとパーチェ兄弟のバンドBlonde Red Headの名前の元ネタとしても有名。スタジオ音源のギターはTim Wrightによる物みたいです。

Mars - Helen Fordsdale (1978)

No New Yorkの中では、他のバンドと違って活動停止後に有名になったメンバーがいないので情報も少なく名前が挙がる機会が少ないのですが、厚みは無いけど引っ掛かる割れた鶏の骨のような音は他にない存在感があります。
ブライアン・イーノはNo New Yorkのプロデュースでは音に関する味付けはしなかったとされていますが、この曲に関してはイーノによるスタジオワークによりヘリコプターのローター音の様なサウンドにしたそうです。

Teenage Jesus and the Jerks - Less Of Me (1978)

Lydia LunchとJames Chanceが出会ったことから始まったバンド。FrictionのReckも参加した事でも有名。
Lydia LunchはMarsのライブを聴いて音楽活動を始めたそうです。
ちなみにSiouxsie and the Bansheesのギターサウンドの影響を受けたという発言もあります。
Less Of MeはJames Chanceのサックスが入ったバージョンもありますが、この7インチ収録のよりプリミティブな感触のバージョンの方が好きです。
Lydia Lunchのノイズギターは1979年の7インタシングルBaby Doll収録のRace Mixingで極まっています。

James Chance & The Contortions - Contort Yourself (1978)

この人(バンド)は名義が少しややこしい。
No New yorkとアルバムBuyのリリース時点では"The Contortions"名義。Buyの制作からリリースまでの間にJames ChanceはThe Contortionsを脱退という事になっているものの、この辺りの音源も後にJames Chance & The Contortionsという表記になる。
James Chanceは芸名をJames Whiteにしてバンド名はJames White & The Blacksとなりアルバムをリリース。その後のソロやコラボはJames White名義(の、はず...)
今だとNo Wave的と言えばガリガリしたノイズギターよりThe Contortionsを連想するジャズのフィーリングの強い音の事かもしれませんね。
The Contortionsのオリジナルギタリストの一人Pat Placeはその後、Bush Tetrasに参加。Soul JazzのNew York Noiseで知りましたが、こちらも良いバンドですね。
もう一人のギタリストのJody Harrisも活躍していてRobert Quineの曲作アルバムはずっと奇妙な音のギターを弾いていて面白い。
ベーシストのGeorge Scott IIIはThe Contortionsに参加する前はガレージロック/プロトパンクバンドJack Rubyのメンバーで、このバンドは接触不良みたいなかなり歪んだギターが特徴でソニック・ユースのサーストン・ムーアにも影響を与えたと言われています。
The Contortionsのあとはジョン・ケイルと仕事をしつつリディア・ランチらと8 Eyed Spyを結成して音源も残していてこの分野のファンからの評価も高いです。
(その後、薬物の過剰摂取により残念ながら若くして亡くなっています)

Wipers - D-7 (1980)

ポストパンクではなくガレージパンク。
1stアルバムに収録されていてNirvanaもカバーしたかなりカッコいい一曲。
ここからもう一曲、Return of the Ratもカバーしてます。
アルビニ先生がフェイバリットに挙げていた曲は3rdアルバムOver The Edgeに収録されたRomeo。
直線的なパンクロックよりダークな空気感の緩急のある曲が多い。元々はライブツアー無しでレコーディングのみのプロジェクトとして活動を開始したそうです。

MX-80 Sound - Follow That Car (1980)

THE RESIDENTSのレーベルRalph Recordsからリリースされた2ndアルバム収録曲。
アルビニ先生がこのバンドのTシャツを着ている写真をよく見ますが、フェイバリットに挙げていたのは特にこの曲。
1stのCrushed Iceのギターも独特のエグ味が良いです。
その後に名義をMX-80 SoundからMX-80に変更しています。
Ralphの有名なオムニバスSubterranean Modernに収録されたのMX-80、Chrome、Tuxedomoon、THE RESIDENTSの四組。
こちらでVICEのインタビュー記事が読めます。

Minutemen -  Search(1981)

Black FlagのレーベルSSTからリリースされた1stアルバムThe Punch Lineの一曲目。
Wire、Gang Of Four、The Pop Group、Urinals、Captain Beefheart、Blue Öyster Cultなどから影響を受けたそうです。
同時代のミュージシャンからのリスペクトも厚く、Red Hot Chili Peppersにも強い影響を与えたUSハードコアパンクから繋がるミクスチャー/オルタナのルーツとして語られるバンドですが、今なら金属的なポストパンクとして聴くのも新鮮だと思います。

Massacre - Killing Time (1981)

アメリカに渡ったFred FrithとベースのBill Laswell、ドラマーのFred Maherによる前衛ロックバンドの1stアルバムのタイトルトラック。
この曲と一曲目Legsしか繰り返し聴いてないのですが、どちらもボーカルレスのほぼポストパンク調の曲。
特にアイディアに溢れたFred Frithのギターワークなど日本のミュージシャン含め同業者への影響が大きかったと言われています。
オリジナル盤はレーベル側の意向でアルバム全体の再生速度が少し速くなってリバーヴも足されていて2005年以降の再発盤が本来の再生速度になっているようです。

Swans - Weakling (1983)

その後のヘビーな音のジャンル全てに影響を与える事になる1stアルバムFilth収録曲。ツインドラム、ツインベース編成の重心がかなり低い音の中であっても反復するノイズギターが印象に残る曲。
この音源から参加したギタリストのNorman Westbergの存在がバンドに大きな影響を与えたというMichael Giraの発言があります。
ちなみにこのアルバムの5曲目freakはテープ編集を駆使したSE的な曲ですが、まだこの時点でジャンルとして表れてないスラッシュメタルやグラインドコアを予言する様な音になっていています。

Sonic Youth - Brother James (1983)

アヴァンギャルドな2ndアルバムConfusion Is Sexに続いて対になるようなリリースのバンドの個性が確立し始めた12インチシングルKill Yr. Idolsに収録曲。
後にPussy Galoreにパーカッションで加入するBob Bertがドラマーだった時代の音源。
この奇妙なチューニングのギターを聴きてるいると車酔いした時のようにくらくらしてきますが、暫くするとまた聴きたくなる不思議な曲。
ライブだとテンションを上げて違ったカッコよかった良さがあります。

Sonic Youthの1985年のアルバムBad Moon RisingやBig BlackのAtomizerは、ポストパンクの次の世代になるUS産のオルタナティブな音をイギリス国内へ紹介する為に設立されたレーベルBlast First(後にmuteの傘下)からリリースされましたが、Noise Rockの一番はっきりしたスタートラインはUKのポストパンクがUSへ、そして鮭が海から生まれた川へ遡上するかの如く殺伐な音になってUKに戻ったこのレーベルの始動からと思っても良いかも。

Big Black – The Pigeon Kill (1983)

名盤Atomizerより以前の2ndシングルBulldozer収録曲。
前年の1stシングルLungsはSteve Albini一人で制作され、この時点でドラムマシーン(TR-606)の上にしゃりしゃりしたギターが乗り後に繋がる特徴は備えつつもUKポストパンク/ゴシックパンクを歪にしたような薄暗い手探りな音でしたが、Naked Raygunのメンバー加入後のこのEPからドライでシャープで加速感のある音に。
初回盤はPILのMetal Boxのオマージュで金属ケース付き。

discogsより

こちらはアルビニ先生が使用したギターに関する記事。
Big Black時代は、プリアンプ内蔵のギターを切り込みを入れた金属製ピックで弾くことによってあのギターサウンドを作っていたそうです。
ドラムマシーンに関しては、初期はRoland TR-606でしたが、Atomizer以降はE-mu Drumulatorを使用していたみたいです。


3: The Birthday Party / Einstürzende Neubauten

The Boys Next Door - Happy Birthday (1980)

オーストラリアからイギリスに渡ったThe Birthday Partyの前身となるThe Boys Next Doorはパンクロック/プロトパンク系の音でしたが二人目のギタリストRowland S. Howardが参加した事により劇的に変化したそうです。
この曲はThe Boys Next Doorの唯一のアルバムDoor Doorより後にリリースされたThe Birthday Party時代の音に繋がる曲。

The Birthday Party – Waving My Arms (1980)

最初はThe Boys Next Door名義の12インチシングルHee Hawに収録されて、後にThe Birthday Partyの初期曲の編集盤のHee Hawにも収められました。Rowland S. Howard作曲でフリーキーなギターの個性が特によく現れています。

The Birthday Party – Dead Joe (1982)

ポストパンクの名盤の誉れ高いJunkyard収録曲の中でも特に激しい曲。

The Birthday Party - Big Jesus Trash Can (Live at the Haçienda 1982)

アルビニ先生がフェイバリットに挙げていた曲のライブ動画。ハシエンダにて。

The Birthday Party – Mutiny In Heaven (1983)

12インチシングルのMutiny!収録の音源でEinstürzende NeubautenのBlixa Bargeldがギターで参加した一曲。
このままバッドシーズへの参加に繋がります。
この頃になるとNick CaveとRowland S. Howardは創作上の意見の相違により緊張状態にあったそうです。

Nick Cave & The Bad Seeds – From Her To Eternity (1984)

1stアルバムのタイトルトラック。Blixa Bargeldの接触不良のノイズ音の様なギターがかなり強力。
ヴィム・ヴェンダース監督の映画ベルリン・天使の詩でもこの曲の演奏シーンがあります。
このアルバムの二曲目のCabin Fever!もBlixaとの共作でジャーマンロック的なビートがカッコいいのです。

Einstürzende Neubauten - Abfackeln!  (1983)

2ndアルバムZeichnungen Des Patienten O.T.収録曲。
動画は石井聰亙監督の半分人間から。
ノイバウテンといえば金属音で、ギターの比重が大きい曲は特に初期作品には少ないのですが、この曲はドリルのノイズとギターのノイズが暴力的なビートが醸し出す不穏な空気を更にブーストさせています。
(実はギターの音は使ってなかったらすみません)

4: Mid - Late 1980s

Noise Rock黎明期と同じ時期に活動していた、初期Post-Punkをさらにシャープに研ぎ澄ましたバンドをいくつか。

Big Flame - Debra (1985)

2ndシングル収録曲。
マンチェスターのバンドで、C86に収録された曲もある。
パキパキの高速ピッキングがカッコいいけどフルアルバムのリリースまでは活動出来なかった。残念。さらに速い曲もあるので気になった方は検索してみてください。

World Domination Enterprises – Asbestos Lead Asbestos (1985)

1stシングルで、後にMeat Beat Manifestoにカバーされた事で有名。というかMeat Beat Manifestoの方から知りました。
Gang of FourやThe Birthday Partyをマシナリーにした様なギターにダブやヒップホップの影響のあるリズム。UKらしい憂いがなくカラカラに乾いた音でリリース年を踏まえるとオーパーツのような存在。
唯一のアルバムに収録されたLipps Incのダンスヒット曲Funkytownの思い切ったカバーも最高です。

Dog Faced Hermans - Incineration (1987)

スコットランドで結成されたバンドの1stシングルUnbend収録曲で翌年の1stアルバムHumans Flyにも入ってます。
このバンドの個性は沢山ありますがAndy Moorの鋭いギターがとにかく気持ちいい。
Andy Moorは何度か共演したオランダのAnarcho-Punk/Post-PunkバンドThe Exに合流します。こちらのnote記事が詳しいので興味のある方は必読です。


YouTubeを貼りすぎてページが重い。
Noise Rockと、その手前のpre Noise Rockの好きな曲を紹介する記事も書く予定です。

※ヘッダーの写真はRhys ChathamとNina Canal (UT)のセッション風景

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