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ぐだぐだ就活時代を振り返る

社会人になってから学生面談に同席する機会が何度かあり、学生さんの優秀さや個性、熱意(作ったものもあっただろうが)には、採用視点で自社との適合性を含め厳しく見ざるをえない中でも、率直にすごいと感じる部分が多く、自身に刺さるものが多かった。

自身の就活生時代と比較してしまう故。

長らく無意識にしまい込んでいたが、上手くいかなかった経験も振り返ってみれば得られるものはあるはずで、就活当時から数年が過ぎれば冷静に見つめ直せるかもしれない。

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親からも姉からも「民間企業でやっていけるの…?」と思われていた(し、恐らく現在進行形で思われている)のに、本人に利潤追求の厳しさの自覚はなく、これまで順当に?姉達の姿を参考に進学のレールにのってきたことから、就活して企業に就職するものだと思っていた(その姉達はいわゆる就活での就職レールにはのっていない…)。

小さな頃から親には「早く自立して家を出ろ」とことあるごとに言われてきたこともあり、何となく家庭内での「働かざるもの食うべからず」意識が染み付いてもいた。

民間企業指向には、何となくの「就職するんだろうな」の意識で参加していた大学1年時のキャリア関連イベントの公務員テーマ回にて、大学3年生から予備校に通って対策して〜という話を聞いて、良い大学でも公務員でもお金をかけて対策して進むという一定層が循環する構造に嫌気がさしてしまったこともある
(地方から上京した身だったので、同期との諸々の差、大元にある地域的・経済的な差を何となく感じていたことが背景にあり、当然そういう固定層だけではないのに、著しく視野が狭まっていたことは否めない)。

大学1年生では、キャリア関連イベントに参加することで結果的に自分の選択肢を狭める本末転倒なことになってしまったが、良かれと思ったアクションで自らを制限してしまう事象は後にも何回か発生する…。

就活の流れが本格的になったのは大学2年生の冬から。

大学2年生の冬:
ビジネススクールに通っていた大学同期から、地方で起業した方のインターンに誘われ参加。そこに参加していた、内定取得済み・ばりばりインターンで活躍中の、同期のビジネススクールの先輩に勧められ、ダイレクトリクルーティングサービスに登録。自己アピールに困り、レポートに力を入れたこと等を受けはよく無さそうなものの何とか記載(結果的にこの時登録したことで後から救われた)。

大学2年生の春(1〜3月):
大手のインターン選考や1日説明会、イベントに参加し始める。選考やイベントでやらかして厳しい言葉をかけられること、周りとの差を指摘されること(簡単なところでは、本来あってはならないが容姿等)等から競争が激しい大手の選考イベントからあえなく離脱。

また、同時期に本来大学3年生(=就活メイン層)を対象とするグループワークによるスカウト就活イベントに複数回参加し、自分より年上の経験豊富な学生達の中で競い合うような雰囲気と、人事からの「使える人材か」測られている(しかも周りより評価されていない)雰囲気を身近に感じてこちらも離脱
(明らかに参加タイミングと自分の向き不向きを間違っていた)。

その一方で、就職先として検討する気はあまりないのに、論理的思考など内容が面白そうだったので、外資系コンサル対策に何故か継続参加していた。ここでは論理的な考えから当時やりたかったことを否定される・後に自ら否定することになるも、考え方自体は楽しかった。

大学3年生の夏:
あまり型にはまった選考をしないベンチャーなどで何とかインターン先を見つけつつ、夏休みは第二外国語で憧れを強めていた国に3週間の海外ボランティアへ。
受入先のホストに就活中であることを話し「残らない?」と言われても心は揺らがなかったが、海外の自由さ(正確には日本にいる時の社会の文脈から色々と自ら制限してしまう思考の無さ)を感じた後ということもあって、制限の多い就活においてより一層迷子感を強める。

大学3年生の冬〜春(1〜3月)、4年生の春:
いよいよ就活本格化の時期で、複数の大手新卒リクルートサイトに登録したり、合同企業説明会に参加したり、就活セミナーに参加したり、選考会に参加したりとあたふたと動く。
就活生が一斉に動く上記イベント等では疲れが勝ることが多く消耗していったが、件のダイレクトリクルーティングで声をかけていただき、個別のやり取りを通して選考を受けたり内定をいただいたりできたのは状況としても精神面としても良かった。

一方でリクルートサイトで希望企業を検索・登録する際や選考に進む際には、これまでの失敗等から素直に希望を登録できない思いがあって、「仕事内容に興味はあるし事業として社会的な価値があることだと当然思うものの、それを自分がすることの意味が見えない…」という思いに付き纏われてもいた。

大学4年生の初夏:
多くの学生はもう就活は終えているだろう時期、大手では2年生のインターン選考時点で諦めてしまっていた希望業種のとある会社での最終面接で、選考過程のwebテストやパワポプレゼンの感触は良かったのに、物凄くやらかした感触があり、案の定お祈りメールが届き凹む(最終面接前は、髪ゴムが突然切れる・電車が遅延するなど、色々トラブルに見舞われた)。

これまでに内定をいただいていた企業の中で夏まで承諾を待ってくださっていた2社から、ダイレクトリクルーティングでお声がけいただいた会社に決めて就活を終える。

ようやく卒論に本格着手できる!…はずが、内定報告を指導教官にした後、2か月の音信不通期間に入る…

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振り返ってみると、とりあえず動いてはいたものの、方向性があるようで無くフラフラしていた就活時代。

初期の頃に大手インターン選考やら説明会やらで自信喪失しており、競争が厳しいだろう企業へのチャレンジから目を逸らし続けていたのも原因の1つ。

もう1つ目を逸らし続けていた事実があって、音信不通期間後、自分は大学に残りたかったのだと気づいた。

それまでの学びから何となく大学院に憧れはあったものの、周りの学生の優秀さだとか、親からさっさと自立しろと言われてきたことだとか(大学まで面倒をみてもらいとてもありがたい状況だと今なら思えるものの)から、早いうちに無意識に選択肢から除外してしまっていた。

内側の望みを無視したまま就活していたのだから、腑に落ちなくて当然だなと今なら思える。

望みという点からいうと、多くのインターン(という名の早期選考)が行われる大学3年生の夏休み、いくつかのインターン参加は諦めて海外ボランティアに参加したことにはとても満足していて、現地で大変だったことも含めて今でも大切な思い出になっている。

何を言われてこようと周りがどうであろうと、それは自分でもなんとかできる・自分とは違うものと自覚して自分の望みに近づいた方が良いのでは?という、とても当然でとても難しい結論に至る振り返りになってしまった
(一度望みから離れるとわからなくなる上、今でもできずにうだうだしているというのに)。

就活で色々動いたことは無駄にはならないと言いたいが、他でも多々言われるがその時間を勉学に活かしたら…?など思うところもなくもない。

ただ、色々な大人の姿を見れたことは貴重だったなと思うし、
音信不通期間を挟んだ後の怒涛の卒論やら内定先の課題やらは、決して良いやり方ではなかったが、何とかするしかない中で何とかしたという得難い経験だったと思う。

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