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そこにいて、響き合う


人は存在するだけで、周囲に影響を与えています。当たり前だけど見過ごしがちなこと。これを思いつくまま書いてみます。

人のみならず、地球上のありとあらゆるものはすべて響き合っています。それはなぜか。人を例にして書いていきます。

人がその場に存在すると、その体積の分だけ周囲の大気を押し退けます。そうするとその場に圧力の変化が生まれます。質量保存の法則によって圧力変化は元に戻ろうとし、波が生まれます。それがいわゆる周波数。1秒間に何回波が起こるかで表されて、数字が低ければ音として聞こえたり、多ければ電波になったりします。

さらに人は呼吸をして体積が常に変化するし、熱も発しているので体の周囲には気流も発生させたりします。人間の発する音は複雑です。

余談ですが、スピリチュアル好きな人がいう、『周波数が低い・高い』と言っているのを聞くことがあります。それがどの程度の数値なのかわたしは知りませんが、どのくらいなんだろうか?

ちなみに、人間の可聴域は20-20000Hzと言われています。

この圧力変化は、地球上では大気を伝わったり、水を伝わったりして他に影響します。誰かが発した声が、他の人の鼓膜を振動させると音として認識されるのはこの仕組みです。

鼓膜だけではなく、伝わった振動は他を揺らします。人間は体の大部分が水なので、振動の影響は大です。

音として認識できなくても影響はしているのです。いるだけで、存在するだけで、人は人と響き合っている。人と世界は響き合っている、そういうことなのです。

これをあらためて意識したとき、『何者かにならなくては』という呪縛から解き放たれた気持ちがしました。何かを成し遂げなくてはならないとか、実績を上げなくてはならないとか、とにかく今の世の中はただ存在することが許されないような気持ちにさせられます。

だけど、存在するだけであなたもわたしも世の中に影響を与えている。そう思うだけで、天と地の真ん中にいることを実感できるから不思議です。

祈りの街、広島・原爆ドーム前にて

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